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最近はアウトドアブームも手伝って、釣りキャンに相応しいフィッシングとキャンピングを両方楽しめる場所が注目されつつあります。しかし、人口が増えるとそれに比例してマナーやモラルの問題が生まれたり、とくにキャンプ場併設となると単純に人が多くてついつい敬遠してしまうなんてこともあるのが正直なところ…。
今回お邪魔したWaDoNaはややエキスパート向きの場所で、個人的には魚の扱いや知識を含めてトラウトフィッシングを”やってる人”にこそオススメしたい、いやできれば秘密にしておきたい(笑)ぐらいの「隠れ家」。1人穏やかに釣りを楽しみたい方にこっそり遊びに行ってほしい、優雅で静かな時間の流れる場所なのです。
釣りキャンの9割は相方で決まる?
「本当にこの先に釣り場あるの??」そう言いたくなるぐらいの源流釣行を思い出す山道を抜けると、ロッジから立ち登る煙が見えてきました。実は以前は日光にあったFishing Bums, WaDoNaが最近移転したのを知り、しかもキャンプサイトはまだ完成したばかりとのこと。もともとワドナは難しいのは多くの声と自身の経験からも知っていたのですが、どちらかというとキャンプメインで楽しみたい(釣る自信がなかった…w)のであの人に声を掛けることにしました。
今回釣りキャンにお誘いしたのは「+FISHING/繋がる幸せ」をコンセプトに、釣りとアウトドアライフスタイルのプロダクトを展開しているJointerのブランドディレクター石川友也氏。実は去年の東古屋湖での釣りキャン取材でも協力してもらった僕の数少ない栃木の友人であり、中禅寺湖を初めて案内してくれた恩人でもあります。石川さんと久しぶりの釣りということでこれは楽しくなるに違いありません。
まずはキャンプ、翌日に釣りを楽しむプラン
お互い前日の深夜まで忙しくしていて集合できるのはお昼前。どうせ釣りをするなら1日のんびりやりたいので、初日はゆっくりとお邪魔してキャンプを楽しみ、翌日の朝マズメから竿を振るプランで出発。宇都宮から下道でたっぷり2時間ほどの旅程で、途中で買い出しなども挟みながら結局到着したのは15時前。しかし、やはり水辺を見てしまうとテンションが上がるのは釣り人の性で、サイトを設営しながら「今日もできたら2時間券とかで釣りしよう!」などと話をしてしまう始末…。とはいえ、そんな記憶はビールを1本開けたら吹き飛び、気付けば予定通りのんびりとキャンプを楽しんでいました。
Fishing Bums, WaDoNa
住所:〒963-5522 福島県東白川郡塙町片貝長久木471
HP:https://www.wadonanikko.com/
ポンド脇の何もないキャンプサイト
何もないなんて言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、これは完全に褒め言葉。ロッジまで歩けば炊事場やトイレはありますが、感覚としては渓流に前乗りして野営を楽しんでいるかのようなWaDoNa。木々に囲まれ車の音や人の声が一切聞こえない場所で、火を囲みながら飲むお酒とご飯は贅沢の一言でした。
(ちなみに、ペットの同伴が可能なサイトは木の柵に囲われているので安全面も申し分ありませんよ)
釣りのことやこれからのアウトドアのことだったり、お互いの目標について語り合う、久しぶりの石川さんとの時間はあっという間。前泊せずに釣りだけだったらこんなにゆっくりと話す時間はなかったでしょう。なんか前の東古屋の釣りキャンのときもそうだったかもしれませんが、「釣りしてないのにもう楽しいね」な感じになってきたところで用意した薪も少なくなってきたし就寝。
いよいよ釣りスタート
朝食は石川さんお手製のホットサンドと暖かいコーヒー。昨夜はマイナスを下回りコッフェルなどに残った水はカチカチに凍っていて、そりゃ夜中に寒くて目が覚めるわけです。そんなワケで石川さんに作ってもらった暖かい朝食が冷えた身体に沁みました。
余っていた薪で暖をとりながら準備をしていると太陽がやっと顔を出したのでスタートフィッシング。ときおりライズする大きな魚影に期待が膨らみます。
たまたま栃木に別の撮影で来ていたカメラマンの原野も駆けつけてくれたので、なんとなく動画も撮影。最初は「まぁ釣れなくてもいいよね?」と言いながら釣りをしていたわれわれも、カメラが回ればやっぱりいいところを見せたいので結構本気で釣りに没頭。できれば朝のよい時間帯のうちに魚を触りたいところです。