日本最大のトラウト「イトウ」に会いたい!
関西にある夢の釣り場「高島の泉」へ

みなさん、イトウという魚をご存知ですか? 日本三大怪魚(ほかにビワコオオナマズ、アカメ)の1魚種であるイトウは、日本最大のトラウトで成長すれば1mを超す、トラウト好きには憧れの魚です。北海道の一部の河川、湖にしか生息していないイトウですが、最近の養殖技術の発達のおかげで全国各地の管理釣り場でも養殖されたイトウが釣れるようになりました。
今回はそんなイトウに挑戦するため、滋賀県高島市にある「フィッシングパーク 高島の泉」へ行ってきた模様をお届けしつつ、施設の魅力もお伝えします。

滋賀県高島市にある「高島の泉」へ

私の住む兵庫県伊丹市から車で2時間ほどの所にある「高島の泉」は、関西でも最大級のエリアトラウト(トラウト専用の管理釣り場)です。豊富な湧水のおかげで水温は一年中安定しており、魚種豊富でコンディションのよい大型トラウトが年中釣れます。
関西でイトウをねらえる釣り場は少ないのですが、そのなかでもイトウの放流量が圧倒的に多く、釣りの最中に池を悠々と泳ぐイトウの姿を目にすることができます。

釣り場は3つの池に分かれており、当初はそれぞれの池によって放流する魚を分けていたようですが、今はどの池にも満遍なく大小魚種さまざまな魚が放流されています。また沈み石や立杭、水を動かすための装置や流れ込みもたくさんあり、魚が1箇所にかたよることなく広い池のどこでもトラウトを釣ることができるように工夫されています。魚の溜まる一級ポイントを陣取るために、朝早くから並ぶ必要もないのでありがたいですね。
池の水は透明度が高く透き通っていて、魚の様子が手に取るように分かるので、ルアーに食らいつく姿にテンションが上がります!

03_ 第1ポンド
第1ポンド

フィッシングパーク  高島の泉

住所:〒520-1511 滋賀県高島市新旭町藁園(わらその)2250

TEL:0740-20-7448
HP:https://www.takashimanoizumi.com/

大きな魚には大きなルアーで!

朝7時過ぎの開場直ぐに到着し、早速準備をして入場。辺りを見渡すとどこも高活性な雰囲気でしたが、ここは直感を信じて第2ポンドに入りました。
スタッフさんからの情報で魚は池の中心にたくさんいる、なかでも高活性のイトウは障害物の近くに潜んでいるとのことです。いつもですと開始早々はスプーンを使ってその日の釣り場の情報を集めるのですが、朝イチの高活性なイトウをねらい撃ちしたいので、大きなルアー(プラグ)をチョイスしました。

フルキャストして沖の障害物回りをねらっていると数投目でヒット! しかし今までに感じたことのあるレギュラーサイズな手応えで、魚はあえなくバレてしまいました…。そのあとも同じパターンで何度かヒットするもランディングまでにはいたらず、反応が鈍ってきたので同様のルアーでローテーションしていきました。
結局、数尾レギュラーサイズのニジマスが釣れはしたものの、徐々に活性も落ち着いてきたようで、大きなルアーでは反応がなくなってしまいました。

08_ しなる竿
数尾レギュラーサイズのニジマスを追加したものの、徐々に活性が落ち着いてしまいました…

朝イチ高活性が落ち着いてからはスプーンで

09_ スプーン

熱心にねらっていたせいか、気付けば2時間以上も経過していました。やむを得ず、ここで一旦イトウはおいといていつものようにスプーンの釣りに移行。まだ活性の残っている魚がいるのではと思い、重めの派手なスプーンで広く探っていきました。
徐々に軽いスプーンに交換しつつ、カラーローテーションしていき一通り探ったところで、気分転換に第3ポンドへ場所移動。第3ポンドでも同様にスプーンの釣りを楽しんでいると、お待ちかねの放流タイムが始まりました。

高島の泉はトラックからパイプを通じて放流するので、近くにいた私は放流直後の高活性魚がバンバン掛かってくるはず! 期待が膨らみます。しかし、この日のトラウトたちは放流直後もあまりルアーを追ってくれず…、数尾ヒットしたものの思ったようには釣れませんでした。

10_ 放流
11_ ニジマス
放流直後にバンバンアタってくる…とはいきませんでしたが、第2、第3ポンドでもほどほどに楽しめました

お昼は綺麗なレストハウスで

気付けば13時を回っていたので、レストハウスで休憩することに。
レストハウスは暖房も効いていて暖かく、ジュースやカップラーメンなんかも売っています。ログハウス風の広々としたスペースで周りの人の釣りを観察しながら休憩をとることができます。

12_ レストハウス

いつもは釣り場で慌ただしくおにぎりやパンを頬張るのですが、こうしたスペースのおかげでゆっくりと食事休憩ができ、気分もリフレッシュできました。

最後まで望みを捨てず、夕方の高活性に全集中!

15_ 水面

お昼休憩後は第1ポンドに入りました。休憩前に比べてトラウトたちの活性も上がっているようで、徐々にアタリの数も増えていきます。すると別のお客さんが何やらデカい魚を検寸してもらっていました。釣りをしながら聞き耳を立てていると、どうやらイトウが釣れたようです。そこで、夕方に向けてイトウの活性も上がってきたと判断し、1番信頼しているルアー(ハイドラム)に換えて池の中央にキャストしました。
ルアーを換えて数投目で何やら大きな魚影が…。よく見るとイトウがルアーをチェイスしています! しかし「食えっ! 食えっ!!」という殺気が伝わってしまったのか、突然興味をなくしたように元いた沖に帰っていってしまいました…。残念。結局そのあともイトウが追ってくることはなく、気を取り直して朝一に入った第2ポンドへ移動。残り時間はあと1時間となってしまいました。

この時点で1日釣りをして、まだニジマスしか釣れていません。せっかくいろいろな魚がいる当施設なので、ニジマス以外も釣りたいと思い、ミノーとハイドラムをローテーションしながら釣り続けることにしました。するとどちらのルアーにも好反応で、投げるたびにアタックしてきます……ニジマスが。アルビノヤマメ、イワナが追ってきても先にニジマスがバイトしちゃうといった具合です。釣れるので嬉しいのですが(笑)。

といったわけで、この日は朝からみっちり9時間釣りを楽しみましたが、残念ながらねらいのイトウは釣れず…。またの機会に持ち越しとなりました。

18_ 魚とのやり取り
存分に魚(ニジマス)の引きを楽しみましたが、ねらいのイトウは残念ながら釣れてはくれませんでした~。楽しみはまたの機会に持ち越しです
19_ 釣れたニジマス

高島の泉はバイパス沿いにあるため大阪や神戸からもアクセスしやすい管理釣り場。
釣り場はとても広いので、隣の人とも十分に距離を取れ、ゆっくりと釣りを楽しむことができます。また魚種も豊富で、魚がヒットするたびに「何が釣れたかな?」というドキドキも味わえます。逆にその魚種の習性に合った釣り方で、ねらった魚を釣る楽しみ方もいいですね。
私もまた、ねらい通りの魚が釣れる感動を味わいたいので、ぜひリベンジに行きたいと思います。

きれいでパワフルな魚がたくさんいて、しかもイトウなどのビッグトラウトまでいる夢のある釣り場「フィッシングパーク 高島の泉」へ、ぜひみなさんも遊びに行ってみてください。

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レポーターREPORTER

東村 良平
プロフィール:東村 良平
兵庫県在住
海のエサ釣りに始まり、ライトゲーム、青物釣り、タイラバを経て、ここ数年は渓流ルアーやエリアトラウト、アユ釣りなどをメインに、家族で釣りや川遊び、キャンプなど自然を満喫。「ライトガチ」をモットーに道具や方法にこだわり過ぎず、楽しむことに全力を注いでいる。
インスタグラム:
@azuman1980 (URL:https://www.instagram.com/azuman1980/)