知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.94フグにはもともと毒はない?

illust_川田一輝

こんにちは!
言いたいことも言えない世の中なので、たまには毒を吐きたくなる「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。ポイズン!

今日は毒でお馴染みフグのお話です。青酸カリの500~1,000倍もの毒性があり、ほんの1~2mgで人の命も失われる猛毒といわれています。
そんなフグですが……衝撃の事実!!

フグってもともと

04_0

実は、フグは生まれたときは毒がないのです。

古くは縄文時代から食べられていたフグ。当たると死んでしまうことから、江戸時代はフグ=鉄砲とよばれていました。
鉄砲の刺身でてっさ、鉄砲のチリ鍋でてっちりとなったワケです。

あまりにも中毒死が相次いだため研究が始まりました。そう、フグの毒を初めて解析したのは日本人なんです!

江戸時代、食べて~

04_1

昭和に入ってフグ毒を突き止めた、フグはかせの谷博士福田博士
分かったのは大きく分けて3つです。

①フグの種類によって毒のある場所が異なる
②とくに卵巣と肝臓の毒性が強い
③古来より猛毒といわれてたフグの血液は実際には無毒だった

この2人の博士がいろんなフグの種類と毒の場所を一覧にしてくれたから、今僕らが安心してフグを食べられるんですね。

つづいてこの毒に「テトロドトキシン」という名前をつけた田原博士。研究によって、フグはもともと生まれたときは毒を持ってないことも判明!!

マンボウでもわかる

04_2

海のそこら中にいる海洋細菌をヒトデや貝が食べて、それをフグが食べて……。体の中で小さな毒を濃縮して強くする「生物濃縮」によって作られるのが、フグの毒なんです。

この技術を応用して、毒のないフグを養殖で作ることに成功しました。
ただし一つ問題点があったのです。
それは……!?

逆に言うと養殖で

04_3

精神的に不安定になりました!

フグにとって毒は身を守る鎧。毒がないと不安になったり、一説には毒を取り入れようとして、周りのフグに噛み付いたり、暴れることがあるそうです。そのため養殖のフグは周りを噛まないように歯を切られます。
人間も少々毒っ気がある方がいいのかもしれませんね。

ちなみに、石川名物フグの卵巣のぬか漬け
猛毒のフグの卵巣を2~3年糠漬けしたら、毒が抜けて美味しく食べられます。ただし未だに誰も理屈は分かっていないそうな……。

※「フグの卵巣のぬか漬け」は免許を取得した石川県内の業者様のみ取扱い可能なものです。
毒性検査をクリアしたのち、出荷されております。
危険性が高いため、一般の方は作ることができませんのでご注意ください

 

まだまだ研究の途中!
今回は知ってるようで知らないフグ毒の豆知識でした。じゃあね!

 

レポーターREPORTOR

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
関西を中心にラジオDJ・アナウンサーとして活躍中! Kiss FM KOBEでは昼帯番組「アットイーズ」の他に、須磨海浜水族園プレゼンツ「川田一輝のいきものレッスンれでぃお」も担当。
とにかく釣りと魚が好きで、子どもたちにも魚の魅力を伝えるべく「さかなのおにいさん かわちゃん」として各地でイベントも開催。イラストと歌とトークで、魚の面白さを伝える。特に好きな釣りはシーバスとウナギ釣り。
ツイッター:https://twitter.com/honmachi169
インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)
LINEスタンプ「ゆるさかな!」:https://line.me/S/sticker/7724905
オフィシャルHP:http://kawata-kazuki.strikingly.com