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まだまだ厳しい寒さが続きますが、そんな時期でも熱いフィールド、それが管理釣り場です。
ニジマスやイワナといったトラウト系の魚種はもともと山奥に棲む生き物なので、比較的低水温に強く、ほかの魚種よりも積極的にルアーを追いかけることができます。とはいえ、極寒ともなれば話は別。トラウトといえども水温が下がりすぎると動きが鈍くなってきます。
そこで今回は、真冬でも釣れるメソッドを解説してみたいと思います。
なぜ低水温だと釣れないのか?
一般的に、トラウト(主にニジマス)は10℃程度の水温が過ごしやすい環境であり、0℃をさかいに口を使わなくなるといわれています。つまり、低水温状態になると魚が活発にエサを追わなくなり、「全体的に活性が落ちる(低活性)→ルアーに反応を示さなくなる=釣れない」という状態に陥るというわけです。
そういった状態の魚をいかに食わせるか、それは魚の目の前にルアーを通してアクションをさせ反射で食わせる釣り方、いわゆる「リアクションバイトを誘発する」ことがカギとなってきます。また、焦らして捕食スイッチを入れるなど、辛抱強くじっくりと誘うことも大切な要素です。
魚と釣り人、どちらがしびれを切らすか我慢比べの釣りともいえますね(笑)。
まずはリサーチ!
管理釣り場に着いたら、まずは情報収集からスタートです。
一口に「真冬」といってもその日の気温や天候によって状況は変化します。同じ時期でも「昨日は爆釣だったのに、今日はボウズ…」なんてことは釣り人にとって日常茶飯事ですからね(笑)。
単純に「寒い時期=釣れない」ではなく、冬でも暖かい日に当たれば魚の活性が高くなって釣れやすいこともあります(表層にライズが出る場合も!)。反対に、そこまで水温が下がっていなくても曇りや雨、強風などの悪天候で活性が落ちてしまうこともあります。一概に冬が釣れないわけではないのです。
氷が張るほど寒い日でも、うまく誘ったら氷を突き破って飛び出してきた! なんてエピソードもあるくらい、やる気満々な魚はいるのです(驚)。
そういったフィールドの変化をいち早く知るには、釣り場を管理しているスタッフさんに話を聞くのが一番の近道。「常連じゃないと話しにくいんじゃ…」と思う方もいるかもしれませんが、初心者の方にこそ勇気を出して尋ねてみてほしいのです。
例えば、前日の釣果や今釣れているポイント、オススメのルアーは? など、遊漁券を購入する際にぜひ聞いてみてください。場合によっては、スタッフさんが自ら釣りやすいポイントへ案内してくださることもありますよ。
次に、フィールドでのトラウトウォッチングです。といっても、もちろんただ眺めるだけではありません。目視でできるだけ魚の姿を確認し、居場所や状況を見極めましょう。
群れで回遊しているのか、中層に点在しているのか、はたまた魚影すらまったく見えない状況なのか…、それだけでも魚をねらうレンジ(タナ)はある程度絞れます。加えて、水が濁っているかどうかといった情報も複合すれば、何系のカラーを選択すべきなのか? といった判断もしやすくなります。意外と視覚から得られる情報は多いのです!
また、周囲の釣り人がどんなルアーを使っているか、魚の反応はあるか、などを観察してみるのも大変参考になるのでオススメです。