まったくのビギナーでも大丈夫!
初めての管釣りトラウト入門
真冬のトラウトゲームを制す、低水温時の攻め方!

低活性時はボトムを攻めよ

06_ ボトムが見えるクリアウォーター

低水温の場合は、たいてい水温の安定している中層~ボトム(底)付近に魚が溜まっていることが多いです。ですので、目視で魚の姿が確認できないときは、「ボトムを意識した釣り方」が有効ですね。
初心者の方にとって、釣り人から見えないレンジであるボトムでのルアー操作はとくに難しいと思いますが、じっとしていたり、底に沈んだペレットを食べている魚の様子をイメージしながら釣るようにするといいでしょう。見えない部分をいかに想像力で補えるか、これは管理釣り場での釣り以外にも通じる重要なポイントです。

07_ 釣りシーン

 

ボトムをねらうのに効果的な釣り方は、例えば管理釣り場の定番ルアー「スプーン」でねらう場合、主に次の2つのような釣り方(アクション)があります。

  • ①キャスト
  • ②カウントをとりながらフォール
  • ③着底したら糸フケをとって少し待つ
  • ④できる限りゆっくりとしたスピードでリールを巻く

イメージとしては、ルアーが土煙を立てながら底を引きずるくらいの超スローな速度で泳がせるといった感じでしょうか。これを「デッドスローリトリーブ」といいます。
基本的にルアーは速く巻くと浮く性質があるので、底からギリギリ浮き上がらない速度をキープしながら、一定の速度で巻くよう意識してみてください。

08_ リトリーブ

そして、もうひとつボトムをねらう際に使われるアクションは、

  • ①キャスト
  • ②カウントをとりながらフォール
  • ③着底したら糸フケをとって少し待つ
  • ④ロッドを立てて少しあおる、または少しリールを巻く
  • ⑤再度フォールさせボトムまで落とす

といった動作を繰り返す「リフト&フォール」もボトムねらいによく使われるアクションです。
低水温状態で動きが鈍くなっている魚は、なかなか速い動きについてこられないので、移動距離を少なめにアクションする方がいいですね。あるいは、着底してからしばらく待って、「少しシェイキング(ロッドを小刻みに震わせる動き)→ストップ」といったアクションがハマる場合もあります。

09_ ロッドを立てる

いずれも派手なアクションでアピールするというよりは、じっくりと丁寧に探る方がより魚の反応を得やすいようです。ボトムで魚の反応がない場合は少しずつカウントを変え、レンジを調節しながら釣ってみてください。

ズバリ、ねらいどころは?

通常、管理釣り場で魚が釣れやすいタイミングといえば、朝イチ放流後、ペレットタイム、夕まづめ、などですが、水温が下がりすぎる冬場は必ずしもそのタイミングで釣れるとは限りません。気温の低い日で朝イチはまったく魚の反応がなかったのに、日光が出てくると急に魚の活性が上がってパタパタッと釣れ始め、逆に日中でも陽がかげると急に釣れなくなるなんてこともしばしば。冬場は水温変化だけでなく、日当たりの良し悪しによっても釣果に影響が出るようです。
コンスタントに釣れ続けるのが難しい冬場の釣りでは、突然訪れるチャンスタイムに釣果を伸ばせるよう、通常のタイミングだけでなくさまざまな変化を見過ごさないようにしましょう。そして、タイミングを逃さない手返しのよさも重要だといえますね。

10_ 日当たりのよい桟橋

また、そのほかにも管理釣り場でねらうべきポイントがあります。それは、水の出入り口、水車や噴水、湧水が出ている場所など、水の流れがあるところです。
これは、水温に関係なく常に釣れやすいポイントでもありますが、水温の安定しにくい冬場はとくに意識してねらいたいポイント。なかでも湧水が出ている場所はほかの場所と比べて水温が少し高くなっているので、魚が集まりやすく外せないポイントです。ぜひねらってみてください。

11_ 堰堤
12_ 噴水
13_ 流れ込み

 

やや難しいながら、冬でも釣りを楽しめるのが管理釣り場の醍醐味。テクニックを駆使し、真冬の低活性シーンを攻略できればアナタは無敵かも…!?
トラウトマスターを目指して、ぜひ真冬のボトム釣りにもチャレンジしてみてくださいね。

 

レポーターREPORTER

小西 栄里子
プロフィール:小西 栄里子
京都府京都市在住
不動産会社に勤務する傍らハヤブサフィールドスタッフとしても活動中の週末アングラー。渓流でのフライフィッシングが一番の癒し。釣りだけでなく、キャンプやスノーボード、お笑い観賞にカラオケまで(笑)
とにかく楽しいことが大好きなアウトドアガール。
インスタグラム:
@fishingram_connie (URL: https://www.instagram.com/fishingram_connie/)