まったくのビギナーでも大丈夫!
初めての管釣りトラウト入門
春は魅惑のトップゲーム!ハマれば意外に釣れる!?

text_小西栄里子-photo_岳原雅浩

春になり、ヒトも魚もポカポカ陽気の過ごしやすい季節になってきましたね。とくに管理釣り場では、ジッと寒さをこらえる修行のような釣りから景色も春めくシーズンになり、同じトラウト釣りでもなんだかウキウキしてきますよね。

管釣りシーズン序盤の秋ごろから冬にかけては、まだ動きの鈍い魚たちも、春ごろからは気温とともに水温も上昇するので、魚の動きも活発になってきます。次第に水面を意識する魚も増え、ライズが見られる場面も増えてくるので、いわゆる「トップウォーター」の釣りが楽しめる時期になるのです。
とはいえ、ニジマスは暑さに弱いので、例年5月GW~6月くらいまでがピーク。限られた期間ではありますが、ぜひともこの最高にエキサイティングな「見える」釣りを体験してみてください。

ニジマスの生態を知ろう!

01_IMG_4851.JPG ニジマス

ニジマス(レインボートラウト)は年中ねらえる魚種ではありますが、自然環境においては水温の低い渓流や湖などに生息しており、水温10℃前後が過ごしやすい環境だといわれています。とくに暑さには弱く、気温とともに水温も上昇する夏場はへばってしまったり、死んでしまったりする個体も出てくるほど、ニジマスは水温に敏感な魚といえます。多くの管理釣り場が、営業期間を秋ごろ~5月GW明けまでとされているのもその理由からです。
(※立地が高地であったり湧水を利用している管理釣り場は、一年中水温を一定に保つことができるため通年営業されているところもあります)

トップウォーターゲームとは?

02_IMG_6755.JPG ルアーを選ぶ

ブラックバス釣りをされる方なら馴染みのある「トップウォーター」という釣り方。その名の通り、ポッパーやペンシルベイト、ハイフロートタイプのクランクベイトといったトップウォータープラグを水面に浮かべた状態からロッドアクションなどでバイトを誘うので、バイトシーン(捕食の瞬間)が丸見えになる、ひじょうに面白い釣り方です。
クリアウォーターであれば魚がルアーを見つけて興味津々についてくるところやアタックしてくる瞬間も見えるので、水面を割って飛び出してくるドキドキ感や自分のアクションで食わせられた! という達成感が得られる、とってもエキサイティングな釣り方なんです。

実は、管釣りトラウト用のトップウォータールアーも販売されているのですが、使用している人はあまり多くないので、引き出しのひとつとして持っておくとよいルアーだといえます。

04_ポッパー・ペンシル.jpg ポッパー・ペンシルベイト
ポッパー、ペンシルベイト(?)っぽいもの
05_トップクランク.jpg トップクランク
トップ用クランクベイト

どんなシチュエーションが最適?

06_IMG_6743.JPG ライン結びシーン

ハマれば爆釣! 場合によってはトップでしか釣れない時間帯もあるという「トップウォーターゲーム(トップゲーム)」ですが、いつでも釣れるというわけではありません。幾つかの条件が当てはまったときにフィーバータイムは訪れます。

07_オープンウォーター.JPG 管理釣り場の水面

大前提となるのは“魚が水面を意識していること”。春ごろになると、気温の上昇とともに羽虫が飛び出す時期となります。自然渓流などではトラウトは主に虫を捕食しており、その虫たちは水面で羽化するため、魚は本能的に水面を意識し、そこかしこでライズ(=水面に波紋ができる状態)が始まるというわけです。
日中でもライズを見かける場面はありますが、基本的には朝夕の涼しい時間帯がねらい目です。なぜなら、真昼間は水面の温度が上昇しすぎるため、魚は少しでも水温の低い場所を求めて日陰や酸素量の多い流れ込みなどに集まる傾向があるからです。ですので、オープンウォーターでねらうトップゲームでは、朝夕にねらいを定めるのが有効といえるでしょう。また、朝夕は比較的釣り人が少ないため魚へのプレッシャーも減り、釣りやすい時間帯でもあります。

水面を見渡してみて、表層に浮いている魚やライズを見つけたら、トップゲームに挑めるチャンスタイムの到来です。

釣り方の基本をおさえよう

08_IMG_6839.JPG 釣りシーン

基本動作はキャスト→ステイの後、アクション→ポーズ→アクション…の繰り返しです。キャスト後、ロッドの角度を立てラインは張り気味にする、これが基本姿勢となります。ラインは感度のよいPEラインがオススメです。

この流れのなかで大切なポイントは、

  • ①.キャスト後、水面にできた波紋がおさまるまで待つこと(ステイ)
  • ②.しっかりとルアーを止めること(ポーズ)

の2点です。高活性時は、このステイの時点でバイトが出る場合もあります。
アクションとアクションの間にしっかりと止めの動作(ポーズ)を入れ、魚に“食わせの間”を与えることで、次にポーズ→アクションへと切り替えた瞬間にバイトが出やすくなります。

また、トップゲームは水面での魚とのやり取りがダイレクトに見える分、バイトの瞬間に慌ててフッキング(早合わせ)をしてしまいがちですが、びっくり合わせは禁物です。トップゲームのアワセは遅めが基本。バイトが見えたら一呼吸おいてフッキングしましょう。

アクションのパターンとコツ

アクションのパターンは、キャスト→ステイ後に以下の動作(ロッドアクションやリーリング)を繰り返す、2つのパターンが代表的です。

「ロッドアクション→糸フケを取ってポーズ→ロッドアクション→…」(繰り返し)
トップウォーターの基本的な誘い方です。竿先を「チョンチョン」とあおるアクションでルアーを少し動かすイメージです。パシャッと音や水しぶきが出るようにルアーを動かすことにより魚へのアピールを高めます。

09_ IMG_6672.JPG ロッドアクションイメージ

 

「ただ巻き→ポーズ→ただ巻き→…」(繰り返し)
ロッドアクションで反応が薄いときに効果的な誘い方です。水面に浮かぶ、または表層を少し潜るルアーで、ポコポコと音を立てて進むくらいの速度でリールを2~3回転ほど巻き、ポーズ時はルアーをしっかり止めます。

10_ IMG_6673.JPG ただ巻きイメージ

 

アクションをつける際は、「音」と「水しぶき」を意識してみましょう。魚が水面を意識しているときは、音にも敏感に反応します。
例えば、管理釣り場でフライフィッシングをしていると、たまにマーカー(ウキ)に魚がバイトすることがあるのですが、あれはキャスティングの際、水面に落ちたマーカーの音をペレット(エサ)が撒かれたと魚が勘違いして反応しているからなんです。この習性を利用してより効果的に魚のバイトを誘ってみましょう。

また、トラウトは捕食が下手なのか、ルアーの位置を見誤ってバイトしてくるシーンも多々見受けられるので、一度アクションを開始したらイレギュラーな動きは避けた方がよいでしょう。ルアーの位置が著しく変わってしまうと魚が追ってこれなかったり、ミスバイトを誘発してしまいます。あまり距離を動かしすぎず、なおかつ一定の間隔とリズムを保つことが重要です。ずっとルアーの後ろについてきて、足元ギリギリのタイミングでようやくバイト! なんてこともありますので、最後の最後まで気を緩めず魚との攻防を楽しんでくださいね。

 

いかがですか? 季節に応じたトラウト攻略法のひとつ「トップウォーターゲーム」。その魅力を感じていただけましたか?
一度体験するとヤミツキになるかも!? ぜひ、トップウォーターゲームにチャレンジしてみてくださいね。