知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.871分でわかる!出世魚ブリ(サラリーマン風)

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こんにちは!2020年もお世話になりました。「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

西日本では「年取り魚」としていって、年越しそばと同じように大晦日にブリを食べる習慣がありました(東日本はサケです)。立身出世を願う気持ちを込めて出世魚のブリを食べる。ぼくも出世したい! でもそもそも出世魚とは何でしょう?

出世魚とは、サイズ(長さや重さ)によって名前が変わる魚です。「ぶり はまち、元はいなだの出世魚」という川柳もあります。
今回はそんな出世魚のブリ、いったいどんな風に名前が変わるのか説明しましょう!

1分でわかる

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はい、僕の大好きなマンガ「課長島耕作(弘兼憲史 作・講談社 出版:1983-1992年)でサラリーマン風に例えていきたいと思います。
まずは、幼魚=社会人デビューから!

就活生

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藻についてる雑魚(小ざかな)でモジャコ
模様も藻に紛れる横縞がありますね、新品スーツが着なれない就活生のよう! このときに網で掬(すく)ったものを養殖ブリとして育てていきます。

少し大きくなって新入社員のツバス
同期の飲み会とかよくやってる時期、ツバスくんたちもたくさんの群れで生活しています。

かわちゃんが関西出身なのでツバスと呼んでますが、呼び方も全国さまざまあります。さらにはサイズの定義もいろいろあるので、あくまで一例として捉えてくださいね。
続いてどんどん出世していきます!

課長

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責任がでてきました課長はハマチです。ハマチも出荷サイズの一つ、味に責任が出てくる……といったら無理矢理でしょうか。
ちなみに「ハマチ=養殖ブリ」をさすこともあります。

さらに出世して部長、メジロ
貫禄が出てきますね、釣りでも釣れたら嬉しいサイズ! 目の周りが白く見えるから「メジロ」といわれたなんていう説もあります。

そして出世コース、最後まで泳ぎ切ったゴールは……!?

社長

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社長! ブリでございます!
脂が乗っているため「アブラ→ブラ→ブリ」ともいわれるほど、美味しいおさかな。とくに今時期のブリは甘みを感じる脂が最高で、師走に美味しい「魚+師=鰤」漢字の由来にもなってるそうです。(どちらも一説です)

各地でいろんな呼び方があると思うので、ぜひ調べてみてください!

 

僕かわちゃんも2021年はたくさん魚のことを勉強し、釣りを楽しんで、出世街道を爆泳していきたいと思います。
2021年もどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。ではまたねー!

 

レポーターREPORTER

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態や海の大切さをイラストや歌で伝え、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビの釣り番組や水族館でさかなを解説したり、ラジオDJ・声優としても活躍中。
初の書籍「ツッコミたくなる おさかな図鑑」は重版。SNSのフォロワー数合計50000人以上(2021年現在)
ツイッター:https://twitter.com/honmachi169
インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)