知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.82グチばっかりシログチくん

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こんにちは!
釣りに行く日は増えたけどしっかりボウズの日も増えた、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

16時間釣りしてノーフィッシュ、やってらんねぇー! ……と愚痴を言いたくもなりますが、今日のさかなは愚痴を言うおさかなです。

グチばっかり

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その名もずばりシログチ
瀬戸内海でよく獲れる40cmほどの魚で、広島では高級かまぼこの材料にもなります。フワッフワのプルプルかまぼこになる、上品な白身で干物にしても美味しいです。

そんなシログチ、別名もありまして……。

別名イシモチ

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別名は「イシモチ」といいます。
これは頭の内部に大きな耳石(じせき)があるため、「石を持つ=イシモチ」と名付けられたそうです。

いろんな名前がありますが、なぜ「シログチ」というかといいますと……。

釣れたとき~

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本当に愚痴を言うからシログチなんですね!

シログチ: 「はぁ釣られちゃったよ。海の中ではカミさんにこき使われてさぁ、陸に上がったら食べられて、やんなるよ」

釣り上げられたときや産卵期に浮き袋を振動させ「グーグー」と鳴く様が、「愚痴を言っている」ように聞こえるためシログチと命名。
ちなみにホウボウも浮き袋でグーグー鳴く、愚痴仲間です。

そして、粘着質なのは性格だけでなく……?

接着剤になる

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浮き袋は接着剤になります!

シログチと同じニベ科で「ニベ」という魚がいます。ニベの浮き袋を煮出すとベタベタしており、それをもとに昔の人は「ニカワ」というノリを作っていました。昔は弓矢を作るときに必須だったそうですよ。
ここから、くっつく様子もない・相手にもしないことを「にべもない」というコトワザも生まれました。

グチグチと浮き袋まで粘着質なニベ科のシログチくんのお話でした。

 

みなさんもシログチと呼ばれないように、グチはほどほどにしましょうね!
では僕は釣りリベンジに行ってきまーす。じゃあね!

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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