知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.59 無数のギンブナは、
たった1匹のクローンかもしれない…(?)

illust_川田一輝

こんにちは!
結婚して気づきましたが、どうやらこの世は女性の方が強いようです…(遠い目)。
「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

今回は恐るべし! ギンブナのメスの話。
池にいる無数のギンブナは、たった1匹のクローンかもしれない……!?

どこの川にもいるギンブナ

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大きくなれば30cm、用水路などどこにでもいるギンブナ。昔は食用としても好まれていました。
このさかなには少し変わった特徴がありまして……。

コイやドジョウ、他の生き物でも…OK!?

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ギンブナの卵はコイやドジョウ、ウグイなど他の生き物の精子でも受精できます。
じゃあ雑種のような魚が生まれるの? と思いきや……。

オスの遺伝子は、途中で排除される!

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受精卵が育ちはじめると、精子の遺伝子はすべて排除されます! (ただきっかけを作るだけなんですね)
メスの遺伝子だけで卵が育つため雑種が産まれることはないんです。

ということは……!!

産まれた子供はすべてメスのクローン!

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親のギンブナ(メス)と同じ遺伝子をもったクローンのギンブナが誕生します。

まるでスターウォーズ の世界!
なんやそれーー!! 生き物不思議すぎるーー!!!!

日本にいるギンブナはほぼメス。
栃木なかがわ水遊園によりますと、栃木県に分布するギンブナはすべてメスだといわれているそうです。

 

夫婦生活でもし何かあっても「ギンブナよりましかぁ」と思っていただけたら幸いです。
……こんな締め方でいいんでしたっけ(笑)?

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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