こんにちは! 2022年になりました、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
今年は寅年! 活力に満ちて、勇気と果敢の象徴ともいわれている寅年なので、何かを始めるにもいいかもしれません。
そんな「トラ」にまつわる漢字の魚を3種類ご紹介します! あなたは難問正解できますか…?
1問目!「虎魚」と書いてなんで読む?
漢字2文字で「虎魚」と書いてなんで読むでしょう?
ヒントは海の魚で高級魚。けど虎のように(?)ワイルドな見た目をしています。
正解は…!?
正解は…「オコゼ」でしたー!!
正解は「虎魚」と書いて「オコゼ」でした!
オコゼには背ビレに毒のトゲがありますが、熱を加えれば無毒に! 美味しく食べられることでもお馴染みです。
通常はオコゼというと「オニオコゼ」を指すことが多いですが、イラストはオコゼの中でも「ハオコゼ」。
釣りをしていてもよく釣れる魚なので、間違って素手で触らないように気をつけましょう! 手がパンパンになります!!
ちなみに「鰧」とも書くオコゼ、こちらは干し魚を意味する漢字で、昔、山の神に供えられていたからともいわれています。
続いて第2問!
2問目!「鯱」と書いてなんで読む?
今度は1文字で「鯱」書いてなんて読むでしょう?
ヒントは…というか魚ではありません! もともとは空想上の生き物で「頭は虎、姿は魚。尾ビレは空に向かって伸び、背中にはトゲがある」といわれていました。
それを模した装飾を屋根につけていた…というと分かってきましたでしょうか?
正解は…!?
正解は…「シャチ」でしたー!!
正解は「鯱」と書いて「シャチ」でした!
屋根の上につけるのは「鯱鉾(シャチホコ)」ですね。
シャチはマイルカ科の哺乳類。体長7mほどと大きく、泳ぐ速さも時速60kmほど、さらに賢く集団でクジラを襲ったりすることから「海の王者」と呼ばれます
元は中国で生まれた空想上の生き物「鯱」、明治時代の日本人が実在の「シャチ」に漢字を当てたそうです。それまで江戸時代はシャチのこともクジラと呼んでいたらしいです。
北海道のアイヌ民族は、山の幸である熊とともにシャチを海の幸の神として崇め「レブンカムイ=沖の神」と呼んでいました。神様、王者、尊敬の念を込めて「鯱」になったんでしょうね。
さて、最後の問題はこちら!
3問目!「魚虎」と書いてなんで読む?
2文字で「魚虎」と書いてなんて読むでしょう!?
ヒントはなし! 見た目が似てるとかではありません。これが分かれば魚博士!?
正解は…!?
正解は…「ハリセンボン」でしたー!!
正解は「魚虎」と書いてまさかの「ハリセンボン」。
どこがやねーーん!! と言いたくなりますが、諸説あるなか「頭がトラに似ている。トゲでほかの魚を刺す恐ろしい魚だから」などいわれているようです。
ちなみにハリセンボンのハリはウロコが進化したもの。そして本当にハリは1000本あるかというと、大体350本前後だそうです。全然足りてへんやーーん!!
ということで寅年も、釣りやさかなに溢れたよい年にしましょうね!
これを書いてるのはもう2月ですが、なんとなく1月気分で読んでいただいた優しい読者さんが大好きです。今年もよろしくどうぞ!!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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