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趣味の多様化や細分化が目まぐるしい昨今…。釣り市場においても、近年さまざまな釣りが登場し、進化し、新しいワードが飛び交っている。「○○ing」とつくアイ・エヌ・ジー系の釣りジャンルはもとより、バス釣りでの「ベイトフィネス」や「パワーフィネス」といった、釣り方の深化にともなったワードまで多種多様だ。
そんななか、勝手ながら最近私が気になっているのは、「スーパーライトショアジギング」というカテゴリー。堤防や船から魚を手軽にルアーでねらえ、しかも引きごたえが楽しい「ジギング」ジャンルのなかのひとつなのだが、正直ややボンヤリとしていて分からない…。
というわけで、まだまだ時代に着いて行きたいオジサマアングラー代表として、「スーパーライトショアジギング」について迫ってみた!
スーパーライトジギング(SLJ)と何が違う?
![01_ ジギング(オフショア)シーン](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/01_IMG_1049.jpg)
「何がスーパーライトなのか?」「そもそもジギングとショアジギングは何が違うのか?」
ご存知の方には笑われてしまいそうだが、“ライト”だとか“スーパーライト”だとかは「何に対して?」という、比較対象がないとその立ち位置が分からない。よって、相対的な話であるように感じる。
しかし、名称が似ている「スーパーライトショアジギング」と「スーパーライトジギング(SLJ)」はどちらも“スーパーライト”…??? 結論から言ってしまえば、その違いとは単に「ショアかオフショアかの違い」ということだそうだ。
![02_ 手のひらに置いたメタルジグ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/02_P1011467.jpg)
そもそも「ジギング」とは、一般的には「船に乗って沖に出て、船の上から青物やマダイといった高級魚を金属製のルアーでねらう釣り」。また、「ジグ」とは、金属の塊のことを指し、その重さの大小にかかわらずジグを使った釣りはすべて「ジギング」というらしい。ちなみに正式名称は、「オフショア(沖)バーティカル(垂直)ジギング」だそうだ。
というわけで、何がスーパーライトかは後で見ていくとして、「スーパーライトジギング」はオフショアの釣り。そして、「スーパーライトショアジギング」は名前にある通りショア(岸)の釣りというわけだ。
![03_ ジギング(ショア)シーン](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/03_IMG_6674_18.jpg)
大きく「ジギング」のなかで、どの位置づけ?
![04_ 釣りシーン3つのコラージュ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/04-1.jpg)
「スーパーライトジギング(SLJ)」との違いは分かったものの、では、ショアのジギングのなかでの位置づけは?
お察しの通り、今のところ“スーパーライト(超軽い)”を下回る軽さのジグを使用したジギングはなく、ショアジギングのなかで最もライトなカテゴリーに位置する。(恐らくそのうちに、“ウルトラ”とか“エキストラ”なんてカテゴリーも出てくるだろうが…)
厳密には、“ライト”“スーパーライト”という軽さの違いに関して、ジグの重量だけではなく、ロッドやリール、ラインなどを含めたタックル全体の「軽く(≒手軽に)使えるかどうか」で判断されているようだ。しかし、端的に分かりやすくとらえようと思えば、「使用しているジグの重量がどうか…?」ということで判断した方が分かりやすい。
![05_ ロッドとメタルジグ(タックル寄り風景)](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/05_IMG_6883_18.jpg)
ショアジギングにおける階層は、扱うジグの重い方から「ショアジギング」「ライトショアジギング」「スーパーライトショアジギング」とされており、最軽量に位置する「スーパーライトショアジギング」は、使用するメタルジグの重量が5~20gを軸に、おおよそ3~30gまでの範囲のものを扱うカテゴリーだ。
スーパーライトショアジギングのタックルは?
![06_ タックル](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/06_P1011462.jpg)
5~20gのメタルジグを扱う当カテゴリーは、ジグの軽さゆえにバスフィッシングやライトソルトゲームに近い感覚で、ルアーの操作を楽しめるのが魅力のひとつだ。
![07_ 取り込みシーン](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/07_IMG_7115.jpg)
使用するロッドは、9ft前後でL~MLクラスのパワーがあれば十分。専用ロッドでなくとも、エギングロッドやシーバスロッドの8~9ftクラスであれば代用できるため、エントリーもしやすい。リールはスピニングの2500~3000番クラス、メインラインはPE0.6号を軸に0.4~0.8号、リーダーにはフロロカーボンラインの3~4号(12~16lb)といったタックルセッティングだ。
当然ながら、ショアジギングのなかでは弱めなタックルセッティングのため、不意の大物が掛かったときでなくとも、魚を取り込む際は慎重に。できればランディングネットを使用した方が無難だろう。
- ロッド: 9ft前後 /L~MLクラスのパワー
- リール: スピニング2500~3000番クラス
- ライン: PE0.6号を軸に0.4~0.8号
- リーダー: フロロカーボン3~4号(12~16lb)
- ジグ: 5~20gを軸に3~30gの間
※リールの番手はシマノ機種を例にしております
スーパーライトショアジギングで釣れる魚、釣り方は?
![08_ 釣りシーン(水平線と釣り人)](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/08_P1010855.jpg)
ショアジギングといえば、「フルキャストで遠投して、沖の回遊魚を!」というイメージが強い。当カテゴリーも沖に回遊してくるブリの子ども(ツバスやハマチ)やカンパチの子ども(シオ)、サバといった小型の青物や、メッキやカマスといった小型回遊魚をねらうのにはうってつけ! しかし、意外にも足元のテトラ際や堤防の切れ目、敷石のカケアガリなどもねらい目で、ハタやソイ、カサゴといった根魚を安定的に効率よくねらえる。
青物や回遊魚は日によって当たりハズレがあるが、根魚や他の魚もターゲットとして、青物ねらいの合間にねらってみると、退屈せずに楽しむことができるだろう。
![09_ 釣果(魚)](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/09_P1011514.jpg)
スーパーライトショアジギングの釣り方は、他のカテゴリーと同じで、ボイルやナブラなど水面に変化がない場合は底からチェックしていくのが基本。
キャスト後、着水したらベールを起こして余分な糸フケを回収、再びベールを戻して、指でラインの放出を抑えながら沈めていく。海底にジグが着底したら、ロッドを30cmほど上下させるような、小さくシャープなシャクリでラインを巻き取りつつアクション。ロッドの反発で上手くジグにテンションを掛けたり抜いたりすることができると、ジグがキビキビと動いてくれるだろう。そして、3・4回から6・7回ほど連続でシャクッた後、動きを止めてまた落とす。その繰り返しだ。その際、状況に応じて海底まで落としてもよし、中層まで落としまたシャクリ上げるなど、いろいろと試してみるとよいだろう。
![10_ 釣りシーン(ロッドアクション)](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/10_IMG_4573.jpg)
根魚を中心にねらう場合は、シャクリ上げる動作よりもシャクリ上げて落とす動作を中心に誘うと効果的だ。底付近でジッとしている根魚は、比較的上の方までは追ってこない。ジグを浮かせすぎず、底から中層を中心にシャクリ上げて落としたり、リフト&フォールといった動作でねらっていくとバイトチャンスが増えるだろう。
- ・小型青物(ブリ・カンパチの子ども、サバ、アジ)
- ・小型回遊魚(メッキ、カマス)
- ・根魚(ハタ、ソイ、メバル、カサゴ)
- ・スズキ、他
おススメのメタルジグ紹介
![11_ メタルジグオンパレ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/11_IMG_2779_2019.jpg)
一言でいうと、「超軽量メタルジグをよりライトなタックルで扱え、ベイトについた回遊魚から足元の根魚まで幅広く気軽にねらえる」のが、スーパーライトショアジギング! 昨今人気が出るのもうなずける。
ここでは少しだけ、当カテゴリーにうってつけのアイテムを参考までに紹介したい。
![FS414(現物) ハヤブサ ライトゲーム専用ジグ ジャックアイ ファインダー](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/FS414.jpg)
スーパーライトショアジギングにドンピシャの3~12gのジグ。左右非対称で片面にくぼみが設けてあるユニークな形状のため、フォールの際はまるで木の葉のようにゆらゆらとスローに落ちていくのが特長。ただ巻きやシャクリといった素早い動きからフォールへ転じるスピードのギャップが、「見せて食わす」を演じてくれそうだ。
サイズは3・5・7・12gの4サイズ、カラーは全5色。
![FS415(現物) ハヤブサ ハイパーぶっ飛び目立ち屋ジグ ジャックアイ エース](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/FS415.jpg)
その名の通り遠投性能に優れたジグ。リア重心のため、だれでも楽に遠投することが可能だ。また、左右非対称のホログラム模様が、ひとシャクリでブルブルと震えるボディの動きとあいまってしっかりとアピールしてくれる。
スーパーライトショアジギングというよりは、ライトショアジギング用のサイズラインナップだが、20gのウェイトは十分に活用できる。
サイズは20・30・40・60gの全4サイズ、カラーは全9色。
その他同様に、ウェイトサイズ20gがいろいろと活用できそうなジグもアリ!
![FS416(現物) ハヤブサ ぶっ飛びふらふらスロージグ ジャックアイ グロッキー](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/FS416.jpg)
サイズは20・30・40・60gの全4サイズ、カラーは全9色
![FS417(現物) ハヤブサ カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ マキマキ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/FS417.jpg)
サイズは20・30・40・60gの全4サイズ、カラーは全9色
![FS412(現物) ハヤブサ ショア専用キャスティングジグ ジャックアイ ショット](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/FS412.jpg)
サイズは20・30・40・60gの全4サイズ、カラーは全9色
結局のところ…【まとめ】
![12_ 釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/12-1.jpg)
![12_ 釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/12_P1011864.jpg)
![12_ 釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/12_DSC_1849.jpg)
![12_ 釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/12_P1011114.jpg)
ここまで「スーパーライトショアジギングとは何なのか?」を見てきたが、かなり釣りとしてもスーパーライトであることがお分かりいただけただろうか?
「近場で気軽にライトに楽しめる」「超軽量メタルジグを扱う操作性のよさ」「専用ロッドでなくとも楽しめ、エントリーしやすい」「幅広いターゲットがねらえる」。こういった特徴のある釣りは、実際のところハードルが低く、釣りを楽しむにはもってこい! ぜひ気軽に始めていただきたいところだ。
最後に、せっかくなので「ジギング」全体のカテゴリー体系を図式イメージでおさえておきたい。どうしても新しい釣りが出てくると細分化し、難しくなりがちな「釣り」。ボンヤリとでもジギングの全体像と各カテゴリーの特徴が把握できると、あなた好みの釣りが見つかるかもしれない。
ご参考いただければ幸いだ。
【「ジギング」カテゴリー体系図】
![13_ ジギングカテゴリー体系図](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/01/0c2de33e9eee4cad1608a25e57c94304.jpg)
※本文はジギングを定義づけするものではございません。また、独自の視点によるものです。
感じ方やとらえ方は個人により異なりますので、あらかじめご了承ください。