「旨いもん見つけた!」第33回は山陰から広島、兵庫、大阪と広大な営業エリアを担当する鈴木義規さん。船釣りが大好きで広島方面では一つテンヤ、明石海峡のマダコなどが得意。今回、鈴木さんが紹介してくれたのは広島県福山市と尾道市のお店。8月下旬から9月初旬の瀬戸内海中部、特に「しまなみ海道」周辺は一つテンヤのマダイが面白い。25~30cmの小型がメインだが運がよければ70cmオーバーの大型もヒット。これにアコウや良型メバルもまじる。船からのキスねらいも楽しい時期だ。
麺にもキャベツにもこだわった広島風
「お好み焼き だるま」そば肉玉
関西でソバ入りのお好み焼きを「モダン焼き」と呼ぶが、広島風のお好み焼きはソバ入りが定番だ。広島県東部の福山市にある「お好み焼き だるま」のお好み焼きも、もちろん広島風でソバ入りなのだが「そのソバにこだわりがあるんです」と鈴木さん。普通、お好み焼きに入れるソバは焼きソバ用の麺が多いそうだが「だるま」では尾道ラーメンの麺を使用。
この麺を一旦、朝イチに湯がいておいて、お好み焼きを焼く直前に再び湯通しするのだそう。「そうすることで麺の外側はパリパリ、内部がもちもちの食感になるそうですよ」という鈴木さんのイチオシは豚肉、卵入りの「そば肉玉」だ。またウドン入りの「うどん肉玉」というメニューもあり、こちらの麺も製麺所にオーダーした専用麺だという。
さらに「そば肉玉」に使用するキャベツは非常に細かくカットされており、他店にはないフワフワ食感もナイスとのこと。このお好み焼きは当然、ソースとマヨネーズでいただくわけだが「レモスコRED」という広島産レモンに藻塩、酢、唐辛子(ハバネロ)を加えた新感覚の辛み調味料をかけると「さっぱりした味わいになって、またまた食が進んでしまいます」という鈴木さんだ。まだまだ熱い季節、福山方面での釣りの帰りは「そば肉玉」をガッツリ! 体力回復間違いなし!
お好み焼き だるま
住所:広島県福山市本庄中2-13-3
HP:なし
鶏の旨みたっぷり!新感覚のラーメン
「鶏そば本店」ほんてん鶏そば
尾道市にある「鶏そば本店」の店名にもなっている「鶏そば」は鶏ガラ、野菜を10時間煮込んだコラーゲンたっぷりのスープに全粒粉を練り込んだ麺、低温真空調理された「鶏ちゃあしゅう」がトッピングされた新感覚ラーメン。鶏清湯と濃厚にごりという2種のスープをベースに塩、醤油、ぽってり、ゆずの4種類の味がありバリエーションが豊富、さらにセットメニューも充実しているので「いつも、どれを食べるか迷っちゃいます」と鈴木さん。
そんな鈴木さんのイチオシは、鶏そばに合鴨ロース、朝びきたたき、ムネ低温調理肉、温泉卵がセットになった「ほんてん鶏そば」だそう。鶏そばのスープは好みで選べる。各スープの感想を鈴木さんに聞くと「ぽってりは豚骨スープなみにドロドロで鶏の旨みたっぷり。でも豚骨ほどくどくありません。ゆずはいくらでも食べられそうなほどあっさりでワサビを利かせると、さらに爽やかです」とのことで特にゆずがお気に入り。残暑きびしい季節、尾道方面での釣りの帰路、ゆずが効いた「鶏そば」がおすすめだ。
鶏そば本店
住所:広島県尾道市西則末町7-18
HP:http://www.torisoba.jp/