電気屋ババちゃんの「とりあえず釣りに行かんね」 【ジギング編】
世界遺産 沖ノ島の女神は、微笑んでくれるの?

『平成』では、数々の魚を私に与えてくださった沖ノ島の女神さまは、『令和』ではいかに?

今回も、神湊漁港から出港するセカンドステージの森下キャプテンにお世話になり、この大自然にある沖ノ島を舞台に、春の大政(ヒラマサ)をジギングで狙います。
それにしても、毎回微笑んでくれるわけではない沖ノ島の女神さま。私には少々ツンデレでございます(女神さまごめんなさい)。さて、今回はどうでしょうか?

九州の誇れる世界遺産!沖ノ島

さて突然ですが、沖ノ島とはいったいどのような島なのでしょう?


九州本土から約60㎞離れた沖ノ島と、大島および九州本土に位置するその関連遺産群は、古代から現在まで発展し継承されてきた、神聖な島を崇拝する文化的伝統の顕著な物証です。

沖ノ島には、日本列島、朝鮮半島および中国大陸の諸国間の活発な交流に伴い、4世紀後半から9世紀末まで続いた、航海安全に関わる古代祭祀遺跡が残されています。

古代豪族の宗像氏は、沖ノ島に宿る神への信仰から、宗像三女神信仰を育みました。

沖ノ島は三女神をまつる宗像大社の一部として、島にまつわる禁忌や遥拝の伝統とともに、今日まで神聖な存在として継承されてきました。

出典:『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会』 サイト.
https://www.okinoshima-heritage.jp/

宗像大社
出典:写真AC

沖ノ島は、本土・宗像市にある「宗像大社」の境内地として、島の中腹に「沖津宮」が鎮座する神聖な島。まつられているのは田心姫神(たごりひめのかみ)という女神さまなので、女性の方の上陸ができません。男性の方も禊をして身を清めてからしか上陸ができず、基本的には一般の方の入島が禁じられている、厳重に守られた島なのです。
そして何ともいえないそのたたずまいを釣行の際いつも見るのですが、毎回違う顔のように感じます。周りの水深がかなり深いのに、この場所にだけポツンとある沖ノ島は、魚の宝庫であり年間を通じていろいろな魚が釣れるというのも神秘的ですね~。というわけで、この沖ノ島の女神さまが自分に微笑んでくれるのでしょうか?

沖ノ島

住所:〒811-3400 福岡県宗像市沖之島
HP:http://www.munakata-taisha.or.jp/
(宗像大社)

この時期に狙える大政

この時期のデカマサの動きを、セカンドステージの森下キャプテンは的確に読めていて、毎年数多くのデカマサやメガマサをお客さんに釣らせています。スゴイことに、春マサ時期に乗船させていただいた際は、毎回デカマサ(10kgオーバー)を掛けることができ、私は運よく何度かキャッチもしています。しかし、メガマサ(20kgオーバー)に関しては掛けてはいるものの、今年は残念ながらまだキャッチできていません。そんなわけで、私はリベンジに燃えていました。

先日釣ったヒラマサ
これは、先日釣った12kg

朝早く出港して春マサポイントに到着。風もあまりなく水面が鏡のように綺麗です。朝のゆっくりとした時間を堪能しながら、まずは、女神さまに「釣れますように」としっかりお願いします(これは、自分なりに大事な儀式です)。そして、その後タックルセッティングに入ります。しっかりとジグを飛ばすため、ハヤブサ ジャックアイロングの200g(カラーはレーザーシルバー)瞬貫アシストフックの#4/0をチョイスして釣りを開始しました。

釣りシーン

基本はワンピッチ、ワンジャークをしながら、時折りリズムを乱すポーズやフォールを混ぜて釣っていきます。少し潮の流れが鈍い感じでジグに重みを感じることなく、魚の反応もないまま時間が過ぎていきました。

同船者の方にヒラゴがヒットしましたが後が続かず、潮が動くそのときのために神経を集中し、釣りを続けます。

潮が動き出したのか、少しずつジグに重みを感じるようになりました。魚がボチボチとジグに反応し始めます。潮は動き始めましたが、それでもボトムがとりやすいのでジグを軽くして潮に馴染ませようと考え、ジャックアイロング150g(ブルピン)に変更しました。

ジャックアイロング150g(ブルピン)

それからはヤズの反応がよくなり、ほぼ入れ食い状態に突入。いかにヤズを避けて釣るかが贅沢な課題となり、たまにブリクラスを交えながら釣っていきます。

お昼頃になり、ヤズは何本釣ったかわからない程の釣果。少し反応が鈍くなったタイミングで森下キャプテンがポイントを移動します。私には分かりませんが、森下キャプテンは魚の動きを的確に読んでいたのでしょう。

海に生命感が溢れてきた

ポイント移動時に見える沖ノ島

ポイント移動して釣り開始、少し海がザワついている感じがします。引き続き集中してシャクリます。森下キャプテンから「デカイのがいますよ!」とマイクコールがあり、そのタイミングとリンクしてジグがボトムに到達、大きく派手に10回ジャークしたときに潮抜けしたような感じでジグのウエイトが消えました。すると唐突に「ゴンッ」と重いバイトが全身に伝わってきました。森下キャプテンが「それデカイよっ!」と言ったと同時に、異常なスピードでラインが30m程引き出されます。派手な引きではなく、ズーンと重い引きにかなりデカイと確信。私がとにかく無理せずあげるように心がける一方、森下キャプテンは細かく船を操船してくれ、ラインを船から少しずつ離してくれます。20mやっと巻いたら10m出されるという攻防を繰り返しながら、少しずつ魚を浮かせていきました。同船者の方々もラインが絡まないように釣りをやめて応援してくれます(超緊張します(汗))。

魚をタモに収める
写真はイメージです

しばらくすると、ジワーッと魚が浮いてきてようやくリーダーが入りました。何だかすごくデカイ魚体がゆっくりゆっくりと見えてきます。そしてついに姿を見せたビッグワンを、森下キャプテンが一発でネットインしてくれると、私は自然に雄叫びをあげていましたっ! 「うお~~!!」
ようやく釣りあげた大物は、2人がかりでネットを船に引上げるほどのサイズ。無事に手にした大物を目の前に、森下キャプテンとガッチリ握手したのでした!!

釣りあげてからの実物は、かなり大きく感じました~。測ってみると、なんと27kgもありました。急いで撮影し30kgオーバーになって帰ってきてねとリリースしたのでした。

いつものことですが、このクラスになると手が震えます(笑)。ちょっとだけ休憩して再度サイズアップを狙いましたが、ヤズさんが先にジグに反応し、とてもフィーバーしていたため、そのまま帰港の時間となりました。

27kgの大物ヒラマサ
27kgの大物ヒラマサ! このクラスになると手が震えます(笑)

 

釣るのは確かに釣り人なのですが、あのサイズが釣れるポイントに的確に連れて行ってくれる船長の判断と高度な操船技術。そして、私に20kgオーバーを2本と10kgオーバーを4本釣らせてくれた素晴らしいジグとフッキング性能に優れたアシストフックのおかげで、沖ノ島の女神さまが無事、微笑んでくれました。

どれが欠けていても成しえなかったと感じる、印象的な釣行となりました。

 

レポーターREPORTOR

馬場 英教
プロフィール:馬場 英教
バスフィッシングやバストーナメントを楽しむ傍ら、海のルアーフィッシングである「エギング」に興味を持ち始めたのをきっかけに、がっつりソルトウォーターフィッシングの魅力にハマってしまったハヤブサフィールドスタッフ。バストーナメントを引退後、ショア・オフショアを問わずソルトウォーターフィッシングに傾倒しているプロアングラー。基本的に出たがりの恥ずかしがり屋で、吉本新喜劇が大好きな町の電気屋さん「ババデンキ」の店主でもある。