INDEX 【前編】
- ● どうして水族館が釣り人におススメなの?
- ● 水族館に出かけたら、ここを見逃すな!
- ・神戸市立須磨海浜水族園 [兵庫県]
- ・海遊館 [大阪府]
- 【後編】・姫路市立水族館 [兵庫県]
- 【後編】・アクア東条 [兵庫県]
- 【後編】・城崎マリンワールド [兵庫県]
- 【後編】・京都大学 白浜水族館 [和歌山県]
海遊館 [大阪府]
1990年に開館した、大阪は天保山にある世界最大級の水族館。USJにも近い場所でもあり、デートスポットとしてもってこいの立地だ。
海遊館の特徴は、なんといっても縦に深さのある巨大水槽だろう。トンネル型水槽を抜け、最上階の「日本の森」からスタートする海遊館巡りは、上から下に下りながらぐるりと巨大水槽を満喫できるというユニークなコース。環太平洋の海を再現した巨大水槽には人気のジンベイザメが鎮座し、訪れたお客さんの視線をくぎ付けにするのはもちろん、水槽を中心に下っていきつつ、各国の自然を存分に堪能させてくれる。
「日本の森」ではコツメカワウソ、「モンタレー湾」ではアシカやアザラシ、「エクアドル熱帯雨林」ではピラルク、「タスマン海」ではカマイルカ(水槽越しにイルカを観るのは珍しいかも)、「グレートバリアリーフ」では美しく色とりどりの魚たち、などなど…。まさに劇場型ともいえる展開に、終始飽きることなく楽しめる。
また、夕方5時以降は照明やBGMがガラリと変わり、水と光の揺らぎとともに幻想的で美しい空間を堪能することもできる。館内の場所や時間帯によって、一粒も二粒も美味しい水族館だ。
ファミリーやカップルに人気の海遊館だが、釣り人的視点で観ると面白いコーナーも多い。まずおススメなのが、サクラマス(ヤマメの降海型)の群れが観察できる水槽。イワシやアジ、イワナやヤマメの群れを観ることができる水族館は多い気がするが、サクラマスは結構珍しいのではないかと思う。しかも、かなり大型の水槽で展示されており、ゆったりと観察できるのもポイント。
また個人的に一番テンションが上がるのが、アオリイカの水槽。こちらも縦に長く深さのある水槽のため、アオリイカを上から、横から、下からとさまざまな方向から観察できる。宙に浮いたエイリアンさながらの姿に魅了されるだけでなく、エサの時間には上から降ってきたアジを捕食するシーンを間近で観ることができ、餌木(エギ)のフォール姿勢演出の参考にもなる。運よく春先に訪れることができれば、水槽内の海藻にびっしりと産卵された貴重な光景も観れるのでおススメだ。
海遊館
住所:〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1丁目1-10
HP:https://www.kaiyukan.com/
さて後編では、続けて釣り人目線でおススメする水族館と見どころポイントをお伝えしたい。これを機に、水族館の新しい巡り方を楽しんでいただければ幸いだ。
※本文は個人の見解によるものです。ご了承下さい。