「旨いもん見つけた!」第21回は、久々の「激旨ラーメン」編。担当は本コーナー第3回、第4回で中国地方のラーメンを紹介してくれた坂本和則さん。その後、営業エリアが愛知県、三重県、岐阜県に異動、今回は名古屋市内のオススメ2店舗をご紹介。かたや切れっ切れのスーパー激辛、かたやふんわりマイルド&ボリューミーという対極で酷暑を乗り切ろう! ちなみに8月の名古屋港周辺はシーバスやチヌルアーのベストシーズン、オフショアなら伊勢湾のタイラバ、三重県南部のイカメタルなども楽しい時期だ。
名古屋発祥のクセになる激辛フレイバー
「味仙今池本店」元祖台湾ラーメン
名古屋では「今行け!味仙。お腹が空いたら今行け味仙。元祖台湾ラーメン、今行け味仙。何を食べても美味しいよ」というテレビCMでおなじみの「味仙今池本店」のオススメはやはり台湾ラーメンだ。
トッピングされた挽肉とニラ、鶏がらベースの激辛スープが特徴で実は名古屋が発祥なのだとか。30年ほど前に味仙の主人で台湾出身の郭明優さんが、台湾で小皿に盛って食べる「台仔(たんつー)麺」を激辛にアレンジして出したのが始まりという。
「口に入れるなり、いきなり大火事、というのではなくてジワジワ辛さがやってきます」と坂本さん。しかし「口にした瞬間に激しい辛さがやってくる」という感想をもらす人もいるので辛いものが苦手な人は要注意だが、ホットなカプサイシン効果で大汗かいて酷暑を乗り切るにうってつけ。スタミナ抜群! これで夏バテ知らず! 食欲増進間違いなし!
また味仙では名古屋名物「手羽先」も提供。甘辛な味付けが特徴なのだとか。「マーボー飯も絶品ですよ」と坂本さん。
味仙は今池本店だけでなくJR名古屋駅店、中部国際空港店のほかグループ店を含めると、名古屋市周辺に10店舗があるので中部エリア釣行の際に立ち寄ってみたい。
味仙今池本店
住所:名古屋市千種区今池1-12-10
HP:http://www.misen.ne.jp/
極細麺によくからむマイルドな玉子とじスープが最高
「萬珍軒」元祖玉子とじラーメン
一方、同じ名古屋でも対極にあるのが萬珍軒の「元祖玉子とじラーメン」だ。「とにかく名古屋コーチンと豚骨で取った醤油ベースのスープにフワフワの卵が実にマイルドで、これが極細麺によく絡んで最高なんです。スープはひと口飲んだら、もうひと口、もうひと口と止まらないクセになる美味しさです」と坂本さん。
萬珍軒は40年以上も前に中村区の屋台からスタートしたお店で「元祖玉子とじラーメン」が生まれたのも昭和43年という。「玉子とじラーメン」と命名したのが映画評論家として有名だった故・水野晴朗さんという逸話付き。
さらに坂本さんは「いつも玉子とじラーメンと一緒に食べるのが中華飯か炒飯ですね」とエネルギッシュ。特に中華飯はなかなかパンチがあって絶品なのだとか。「どのメニューもボリューム満点」ということで、ガッツリ食べて暑い夏をぶっ飛ばすのに最高! 激辛がダメという人にはこちらがオススメだ。