鬼掛 シープバック ジップアップシャツ/ウォームアップパンツ
バラ鈎から、釣り人を支えるウェアに至るまで、釣り人にとって唯一無二の存在、至高の使い心地を軸としたハヤブサの磯・へらブランド「鬼掛(おにがけ)」。
その鬼掛が新たにリリースしたウェアは、釣り業界に止まらず、今次世代の保温素材として最も注目を集めている”光電子®繊維”を採用したものだ。
今回ご紹介するのは、インナーとしてだけでなく、アウターとしても活用することが出来るため、シチュエーションを選ばず釣り人の支えになってくれるであろう「鬼掛 シープバック ジップアップシャツ/ウォームアップパンツ」の2アイテムだ。
さて、ご存知の方もいるかもしれないが、ここで光電子®とは何なのかを改めてお話ししたいと思う。
光電子®繊維には、高純度超微粒子セラミックスが均一に繊維のなかに練り込まれ、人の体から出ている体温を吸収し、遠赤外線を効果的に体に輻射するという素材。
遠赤外線(=体温)によって肌表面を保温すると同時に、水分蒸散による冷え感を解消して快適な環境を保つことが出来る。冬の厳しい寒さの中で釣りをしたことのある釣り人や、アウトドアに精通している人ならば知っていると思うが、汗などの水分から由来する冷え感による寒さが一番の敵でもあるのだ。この光電子®繊維がどの様なシステムで、体温(遠赤外線)を体に輻射しているのかを、開発担当者に説明してもらおう。
光電子®にこだわる理由
光電子®の保温のシステムですが、光電子®が体を温めるために、先ずは光電子®繊維が体温を吸収し蓄積します。ここで体温=遠赤外線と考えてください。次に吸収・蓄積された遠赤外線で、先ずは生地そのものが温まります。そして温められた生地は蓄積した遠赤外線を増幅し、今度は着ている人間の肌に対して輻射をします。よって肌表面が温められるという流れです。
ここでポイントとなるのは、光電子®は汗や水分に反応して発熱をするのではなく、体温(遠赤外線)を吸収し蓄積することです。汗に反応・発熱する素材の場合、体が温まってしまうと今度は汗をかく量が次第に減ってきますね?それに合わせて発熱量も減っていってしまうんです。すると体温も一緒に下がってきてしまうため、この時に体温の上下が激しく、先ほどまで汗をかいていた体は体温が下がると、今度は冷やされた汗や水分の冷たさを敏感に感じ取ってしまうんですね。その点光電子®素材なら、体温自体を使って温めるので、汗をかくために体を動かし体温が上がる訳ではありません。よって、体温の上下の波も±3度ぐらいに抑えることが出来るので、より温かさを実感して頂けると思います。光電子®繊維の生地には水分蒸散作用もあるため、汗や水分が残り体を冷やしにくいため、肌表面を快適な状態を保つことが出来ます。
鬼掛ならではのこだわり
釣りをすることに特化するだけでは、極上の使い心地は得られない。やはり釣り人もかっこ良くあって欲しいと鬼掛は考えている。素材面だけでなく、釣り人を支えるウェアとしてのこだわりにも注目して欲しい。
まずジップアップシャツには親指を通すフィンガーホールを袖口に採用することで、手口からの放熱を防ぎ、非常に細かいことかもしれないが、衿先のファスナースライダーが直接アゴに当たりストレスになるのを防ぐため、チンガード仕様となっている。寒さで冷えたジッパーなどが肌に触れるのは、想像以上に不快感を与え体力を奪ってしまうからである。前面に比べ後ろ側の丈を長くデザインすることで、屈んだり立ち上がるといった釣りでの動作でも、放熱をしずらい工夫がなされている。
ウォームアップパンツには、ハンドウォーマーとしても使える腰ポケットをあしらい、悴む手指を温めてくれる。ウエストを調整可能なスピンドルを採用しているため、体型やレイヤードに合わせて、一番着心地の良いサイズに調整が出来る。両方とも、鬼掛のロゴの配置もシンプルに抑えることで、釣りの道中でアウターとしても十分着用出来るデザインに仕上げている。