餌釣り、ルアー、フライ。全ての釣りの入門魚とも呼べる魚
虹鱒(ニジマス)とはもともとはカナダ原産のトラウト族の代表。子供たちでも楽しめる魚のつかみ取りや、管理釣り場でもよく目にするニジマスは、誰もが一度は耳にしたことのある魚ではないでしょうか?初めて釣った魚がニジマス、なんていう方も実は結構多いのです。誰にでも楽しめる釣りの入門魚であると同時に、世界中のルアーマンやフライマンが夢中になってしまうこの魚の魅力は、その美しさ、引きの強さに、川魚とは思えない美味しさ等が挙げられます。ちなみに英語ではそのままに、「レインボートラウト」と呼ばれます。
サーモンってニジマスなの?
ニジマスを食べた記憶がなくても、お寿司さんなどでサーモンを食べたことはあるという人は多いでしょう。通常は英語でサケをサーモンと呼びますが、前者の場合のサーモンの多くはトラウトサーモンと呼ばれる魚で、ニジマスを川や湖ではなく海の生簀で育てた魚なのです。
日本でのニジマスの歴史は古く、初めて移入されたのは明治10年頃だと言われています。
それ以降養殖や放流が盛んに行われて現在に至ります。とても普段の生活に身近な魚なんですね。バター焼きやムニエル、燻製などが人気の食べ方です。
シンプルに狙う餌釣りとゲーム性の高いルアー釣り
この時期、多くの河川は渓流魚の禁漁期間でしょう。しかも寒い中、ネイティブ(天然)のニジマスを釣るのは非常にしびれます(寒さで)。ということで、基本的にこの時期のニジマス釣りは管理釣り場(釣り堀)がメインとなりますので、初心者でも気軽に楽しむことが出来る餌釣りと、ルアー釣りが初めての方でも楽しめるニジマスのルアー釣りをご紹介します。
ルアー釣り編
管理釣り場でのルアー釣りも近年非常に人気が高まり、ポンド(池)タイプの釣り場から、河川に魚を放流するタイプなど、様々な場所で楽しむ事が出来ます。エサ釣りと違う点はやはり、ウキを見て待つのではなく、投げては巻いてを繰り返し、時には移動をしながらと、アクティブな点。釣り人それぞれのスタイルや個性も出やすい反面、釣果にも差が…? だからこそ面白く奥が深いので、是非チャレンジしてみて欲しい釣りです。これをきっかけに他の魚のルアー釣りも始めたくなってしまうかもしれません。子供や女性にもオススメです。
釣り方
現在では様々な管理釣り場専用ルアーが作られています。その中でも基本中の基本とも呼べるのがスプーンを使った釣り。まずはこれから始めてみましょう。実際に巻くだけでも釣れるのですが、時々巻くのを止めたり、底まで沈めて、シャクってまた沈めてを繰り返しながら誘ったりと、様々なテクニックを楽しめるのもスプーンの魅力。ミノーやクランクなどのプラグの釣りに比べ、非常にシンプルに見えるルアーですが、だからこそゲーム性が高いのです。プラグ類に比べるとお値段も控えめなため、初心者の方でも種類を揃えやすいのも嬉しいですね。魚のアタリが僅かでもあれば即座にアワせます。後は細い糸が切れない様に慎重に、しかし糸を緩めない様に気をつけながらファイトしましょう。釣り場によってはカエシのない鈎しか使用出来ない場合もありますので事前に確認し、必要ならペンチ等でカエシを潰してあげます。マメに交換し、刺さりの良い鋭い鈎を常に使うのがコツ。
エサ釣り編
驚く程シンプルな仕掛ですね。清流、渓流向けの万能ロッドでOK です。そこにまずは市販の仕掛を結んで試してみましょう。場所によっては竿から仕掛までレンタルすることも可能ですが、仕掛やウキなどを自分で選ぶのも楽しいですし、釣った時の喜びも一入。さらに誰にでも簡単に釣れるとは言っても、鈎や仕掛の差はそのまま釣果に直結します。お一人でも、家族や友人とのバーベキューをやりながら、なんていう時でも、やはり魚がたくさん釣れた方が楽しいものです。ちょっとしたコダワリで差をつけましょう。
エサ
エサは釣り場で手に入る練り餌やイクラで良いでしょう。それに魚が飽きてきた時は、川虫やミミズなど、手を変え品を変えてやるのがコツですが、釣り場によっては使用できないエサなどが決められている事もありますので事前に確認します。
釣り方
ニジマスはとても食欲旺盛な魚なので、早朝や夕方などはエサを丸呑みする様に食べてくることもしばしば。なるべく奥まで呑まれずに釣り上げるのが手返しよく楽しむコツです。引っ手繰る様なアタリやついばむ様なアタリによるウキの微妙な動きから目を離さずに、ウキが動いたら素早くアワセます。天気や時間帯によってアタリは様々で、食い上げてウキが上に動く様な時や、すーっとウキが横に流れることもありますが、これも何匹か釣っているうちにすぐに慣れてくるはず。
(※下記商品は、2018年12月25日現在、廃番となっております。参考までにご覧ください。)
※2018年12月25日 追記・修正