オモシロ釣り商会 No.7 身近な堤防でモンスター出現!?
強烈な引きを味わう「コブダイ釣り」

シンプルでもパワー重視!タックルやエサはこんな感じ

09_ 仕掛をセットするシーン

コブダイがパワフルな魚っていうのは分かってきたけど、それを釣るための道具ってどんなものを用意すればいいのかな? あまりにゴツすぎるとハードルが高そうだけど…。そのあたりも聞きたいな。

清水さん

「確かに見た目はゴツい魚だけど、準備する釣り道具自体はそこまで特別じゃないよ。ただし“強さ”はかなり重要になるね」

パワー重視のタックルセッティング

清水さん

「ロッドはショアジギングロッドタコロッド、もしくは3号以上の磯竿みたいな、しっかりとした強さのあるものがオススメだね。リールもそれに合わせて、中~大型のスピニングかベイトリールを使うといいよ」

Oくん

「やっぱりパワーファイト前提って感じだね…!」 

清水さん

「ラインも太めで、メインはPE3号以上、リーダーはナイロン10号以上が目安かな。フロロカーボンでもいいんだけど、ナイロンの方が多少伸びがある分、急な引きを吸収してくれるという意味で扱いやすいと思うよ」

Oくん

「うんうん、単純に強いだけじゃなくて“粘る”感じも大事なんだね」 

10_ リール

仕掛はシンプル!でも重さ選びがカギ

清水さん

「仕掛は意外とシンプルで、市販のものもあるし自作もできるよ。基本は胴突仕掛で、オモリは10~15号くらいを目安に使うことが多いね」

Oくん

「シンプルなのはありがたいなぁ」 

清水さん

「ただしポイントになるのは“しっかり底を取れる重さ”にすること。潮が速い場所だと軽いオモリでは流されてしまうから、その場合はもっと重くする必要があるよ。状況によっては30号、40号といった重さを使うこともあるね」

Oくん

「そんなに重くすることもあるんだ!?」 

清水さん

仕掛が流されると根掛かりもしやすくなるし、ねらったポイントを外れてしまうからね。“流されないこと”を基準に重さを調整するのが大事だよ」

エサは身近なものでOK!状況に応じて多めに準備

清水さん

「そして、エサは比較的手に入りやすいものでOK。スーパーで買えるバナメイエビアサリなんかが定番だよ。釣具店で売っているキビナゴイワシでもいいし、生ガキを使う人もいるね」

Oくん

「スーパーでそろうのは助かるなぁ」 

清水さん

「生ガキの場合は、殻付きのものがあるとニオイで集魚効果も期待できるといわれているんだ。ただしコストは少し高めかな。あと、時期によってはエサ取りが多くなることもあるから、その点は注意だね」

Oくん

「エサ取りって、やっぱり厄介なの?」 

清水さん

「水温が上がる春以降はとくにエサ取りが増えやすいよね。逆に冬場は、エサ取りが少なくて釣りやすいこともあるよ。いずれにしても、エサは余裕を持って多めに準備しておくと安心かな」

Oくん

「ナルホド~。道具もエサもシンプルだけど、ちゃんと意味があるんだね! よく分かったよ」 

シンプルゆえに奥深い!?
その気になる釣り方は?

17_ 釣りシーン(後ろ姿)

タックルやエサの準備が分かったところで、いよいよ実際の釣り方が気になるところ。パワフルな魚ってことは分かったけど、やり方自体は難しいのかな? 清水さん、どうなの?

清水さん

「釣り方そのものは、かなりシンプルだよ。ただし“待ち方”“掛けてから”がポイントになるね」

基本は足下で待つ!シンプルな置き釣りスタイル

清水さん

「まずは岸壁際に仕掛を落として、しっかり底まで沈めること。基本はそのまま“待つ釣り”だね。状況によっては、敷石の切れ目あたりをねらって少し投げてもOKだよ」

Oくん

「道具と同じで、釣り方もシンプルなんだね」 

18_ 仕掛を振り込む

清水さん

「ただし大事なのは、仕掛が流されていないこと。もし流されるようなら、オモリを重くしてしっかり底を取れるように調整しよう。仕掛がズレると釣りにならないからね」

Oくん

「なるほど、“止める”のが大事なんだ」 

清水さん

「そうだね。着底して安定したら、少し糸を出してラインをたるませておく。そしてドラグは緩めておくのがポイントだよ。コブダイは掛かった瞬間に一気に走るから、締めたままだとタックルごと持っていかれる可能性もあるんだ」

Oくん

「えっ、それはコワい…!」 

清水さん

「心配なら尻手ロープを付けておくのもアリだね。あとは、ときどき撒きエサをしながらアタリを待つだけ。基本は“置き竿でじっくり”のスタイルだよ」

突然の一撃!強烈ファイトをどう制する?

清水さん

「コブダイのアタリは、前触れなく訪れることが多いね。小さなエサ取りの反応が続くなかで、いきなり竿先が大きく引き込まれる感じかな」

21_ 引き込まれる竿

Oくん

「のんびりしてたら、急に来るってこと!?」 

清水さん

「そうそう。アタリが出たら、まずはドラグを締めて、しっかりアワセを入れる。その瞬間から一気に勝負だね。コブダイは根に向かって突っ込むから、潜られないように強い引きに耐えつつ、慎重にやり取りする必要があるよ」

Oくん

「まさに、力勝負って感じなんだね! 興奮する~!!」 

22_ 浮かせたコブダイ

清水さん

「実際に釣ったときも、掛けた直後からかなりの引きだったよ。足下の敷石やスリットに入られないようにいなしながら浮かせて、なんとかタモ入れまで持ち込めた感じかな」

Oくん

「それはかなりスリルありそう…!」 

清水さん

「取り込んだあとにラインを見たら、太いリーダーでもかなり擦れて傷が入っていたくらいだからね。それだけパワーのある魚ってこと。まさに“油断できないモンスター”だよ!!」

Oくん

「シンプルな釣り方なのに、やり取りは本気の勝負ってことかぁ」 

23_ コブダイ釣果

何よりその魅力は…ダイナミックな引き応えとスリル!

24_ コブダイ
タモ枠に収まりきれずはみ出した大きな魚体。そのサイズはおよそ60cm!

ここまで話を聞いて、コブダイ釣りのイメージはかなり見えてきたけど、やっぱり一番の魅力はどこにあるんだろう? 清水さん!

清水さん

「一番はやっぱり、身近な堤防で想像以上のサイズとパワーを体感できるところだね。ファミリーフィッシングで利用するような場所でも、大型がヒットする可能性があるのは魅力だと思うよ」

清水さん

「それに、掛かった瞬間に一気に根へ潜ろうとするからね。少しの油断がそのままラインブレイクにつながる。その緊張感というか…スリルのあるやり取りはクセになる面白さだよ!」

Oくん

「身近な場所で手軽にエントリーできる釣りでありながら、まるで沖釣りで味わうようなやり取りとスリル! それは間違いなくクセになるなぁ」 

25_ コブダイの顔(正面)
頭のコブもさることながら、大きく出張った(シャクレた?)下アゴの迫力は異様…! こんなモンスターが堤防から釣れるなんて!

清水さん

「あと余談だけど、コブダイは食べることもできる魚でね。以前に食べたときは、淡泊でしっとりした身質だったかな。頭のコブの部分はゼラチン質でプルプルしていた記憶があるよ。
また、“寒ダイ”とも呼ばれていて、寒い時期は脂が乗って美味しいともいわれているね。時期によって味の印象が変わる魚ともいわれているよ」

Oくん

「そうなんだ~。釣って楽しいだけじゃなくて、そんな一面もあるんだね!」 

といったワケで今回の「オモシロ釣り商会」は、清水さんに「コブダイ釣り」という釣りモノと、そのアレコレを教えてもらったよ。
まだまだ世の中にはきっと知らない、オモシロい釣りモノがたくさんあるハズ。これからも僕、オモシロウくんが独自の調査と聞き込みで探求を続け、みんなに届けていくので、ぜひ楽しみに待っててね!