INDEX
最近は雨の日が多く、週末のキャンプから少し足が遠のいていました。そんななか、この日は朝から気持ちよく晴れ、たまたま大学生の息子も休み。「久しぶりに一緒に行くか」と、近場のキャンプ場へデイキャンプに出掛けることにしました。
持ち出したのはタープとテーブル、チェア、そして使い慣れた調理ギアだけ。軽装で向かった今回のテーマは、映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました(ジョン・ファブロー監督:2014年)』に登場するキューバサンドの再現です。前日に仕込んだローストポークを使い、ホットサンドプレートでプレス。ナチョステーブルとモヒートを添えて、親子でゆっくり過ごした午後の記録です。
手軽に楽しむ“デイキャンプ”もイイ!

キャンプといえば「泊まり」が前提と思われがちですが、実はもっと気軽に楽しめるスタイルがあります。それが「デイキャンプ」。宿泊をしない分、準備も片付けもシンプル。それでいて、自然の中で過ごす贅沢な時間はしっかり味わえる。忙しい人やファミリーにもぴったりのスタイルです。
たとえば、朝ゆっくり出発して昼前に到着。タープを張ってコーヒーを淹れて、のんびり料理を楽しむ。夕方には撤収して帰宅。これだけでも日常とはまったく違う1日になります。

デイキャンプの魅力は、とにかく“ハードルの低さ”です。まず、宿泊装備がいりません。テントや寝袋が不要なので、荷物はぐっと減ります。設営時間も短く、初心者でもストレスが少ない。さらに、天候リスクも最小限。天気が崩れそうなら中止もしやすいし、途中で切り上げる判断も柔軟にできます。
そして何より、「食」に全振りできるのがデイキャンプの醍醐味。今回はその楽しさを最大限に味わうため、ちょっとアメリカンなメニューを用意しました。
「キューバサンド」って知ってる?
キューバサンドはローストポークやハム、チーズ、ピクルスを挟んで焼き上げるホットサンドで、キューバ移民の文化からアメリカ・フロリダで発展した料理だそうです。映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で印象的に描かれたことで、「一度食べてみたい」と思ったのがきっかけでした。

柑橘とにんにくをベースにした“モホソース”への興味もあり、実際に作ってみたくなった1品です。そして何より、「キャンプで食べたら、さぞ美味しいだろう」という期待もあり、今回のデイキャンプで試してみることにしました。
ローストポークを仕込み、具材を重ねて焼き上げる工程は、手間過ぎず、でもしっかり楽しめる“ちょうどいい手仕事”。作る時間そのものも、デイキャンプの楽しさを引き上げてくれます。作る時間も食べる瞬間も、どちらも楽しめるキューバサンドは、デイキャンプにぴったりの料理でした。
まずはローストポークの仕込みから
味の決め手となるローストポークは、当日の調理をスムーズにするため、前日に自宅で下準備を済ませておきました。エルブドプロバンス(南仏のミックスハーブ)の香りで肉の旨味を引き立て、柑橘の果汁に漬け込むことで、ジューシーで爽やかな仕上がりを目指します。

【材料(2~3人分)】
- ・豚肩ロースブロック 400~500g
下味
- ・塩 5g(小さじ1弱)
- ・ブラックペッパー 小さじ1/2
- ・クミンパウダー 小さじ1
- ・エルブドプロバンス(ミックスハーブ) 小さじ1(COSTCOで購入)
- ・にんにくチューブ 小さじ1(約5cm)
柑橘マリネ
- ・オレンジジュース 大さじ2(30ml)
- ・ライム果汁 大さじ1(15ml)
【作り方】自宅での下準備(前日)
豚肩ロースの表面全体に、塩、ブラックペッパー、クミン、ミックスハーブ、にんにくをしっかりと擦り込みます。密閉袋に肉を入れたら柑橘マリネ液を注ぎ、空気を抜いて冷蔵庫で一晩寝かせます。



キューバサンドの組み立てと仕上げ

【材料(2人分)】
- ・バゲットまたは食パン 2人分 ※今回はバケットを使用
- ・ローストポーク 適量
- ・ハム 4枚
- ・スライスチーズ 2~4枚
- ・ピクルス 3~4本
- ・マスタード 適量
- ・バター 適量
- ・オリーブオイル 適量
【作り方の手順】(当日)
①焼く前の準備
焼く1時間前には肉を常温に戻しておきます。焼く直前に表面の水気を拭き取ることで、キレイな焼き色が付きやすくなります

②肉の旨味を閉じ込める
スキレットにオイルを引き、中火で肉の各面を焼き固めます。そのあと、ごく弱火に落としてフタをし、じっくり火を通します

③温度管理でしっとり仕上げる
肉芯温度計を使い、中央が63~65℃になったら火から下ろします。アルミホイルに包み10分ほど余熱で休ませることで、肉汁を閉じ込めたしっとり食感に。休ませたあと、5~8mm厚にスライスします

④バケットをホットサンドプレートに入るサイズにカットし、具を挟み込めるようにスリットを入れておきます
⑤バケットの内側にマスタードを塗り、以下の順で具材を重ねます。「チーズ→スライスしたローストポーク→ハム→スライスしたピクルス→チーズ」。こうして肉をチーズでサンドすることで、熱で溶けたチーズが全ての具材を包み込み、かじったときの一体感が格段にアップします
⑥バターを塗って「押し焼き」にする
パンの外側にバターを塗り、ホットサンドプレートへ。別のスキレットや重しを上から乗せて、ギュッとプレスしながら焼くのが最大のポイントです




完成! パンがパリッと締まり、ダブルのチーズがとろけて全体が完璧に調和したら出来上がり。カットして、溢れ出す具材を楽しみましょう。