誘い方と便利アイテムが決め手!
もっと釣れる「船カワハギ釣り」のポイント

近年流行になりつつある「カワハギ釣り」。そのなかで「どうやって釣ってるの?」や「あの道具が気になる!」など、釣り場で聞かれることも少なくありません。今回は、そんな疑問を解決できるよう、カワハギ釣りにおいて大切な誘い方のコツと便利アイテムについてお伝えしたいと思います!

船カワハギの誘いとテクニック

カワハギ釣りで一番大切と言っても過言ではないのが「誘い」です。誘いが合っていなければ、カワハギどころかゲスト魚のアタリすらないことも珍しくありません。そんな誘いと、意識しなければいけないポイントをいくつかご紹介しましょう。

誘いのバリエーションは2種

誘いといっても大きく分けて2種類、「宙の誘い」「底の誘い」の2種類に分けられます。

【宙の誘い】

オモリを底から2mほど上げ、「激しく動かさず」フワフワと竿を揺さぶるようにしてゆっくり底へ下ろしながら誘う方法です。仕掛は船の移動に伴って動くため、広い範囲から魚を集めて寄せる、着いてこさせるイメージです。硬い竿を使うと「サワサワ」「カリカリ」といった感触の「触り」が出やすいため、ゲストは避けやすく、カワハギの掛かる確率の高い誘い方です。

【底の誘い】

底にオモリを付けたまま、中オモリや集寄を動かし誘う方法です。極力、糸がピンと張っていない状態を作り出し、中オモリを操作してアタリを取ります。軟らかめの竿だと「モゾモゾ」「コツコツ」といった感触のアタリが出やすく、また、定点で誘うのでゲストのトラギスやベラも掛かってしまいやすい反面、本命のアタリの数も多い誘い方です。

01_ 釣りシーン

この2種類の誘いを組み合わせてカワハギに仕掛を見つけてもらい、寄って来てもらう必要があるのです。

ほかにも、オモリで底を小突いて誘ったり、仕掛を底に這わせたり、すべて組み合わせると誘い方は無限に広がりますが、まずはこの2つの誘いをメインに使い分けるといいでしょう。

食わせのキモ「ゼロテン」のポイント4選

誘いはしっかりしているのに食わせの間が短すぎる方、オモリをズルズルと引っ張ってしまっている方や糸を緩め過ぎてしまっている方をよく見かけますが、中途半端な操作ではアタリが出せません。
船は風や波、潮の流れや船の前進後退で必ずしも止まっているわけではなく、前後左右に移動するのでそれに合わせて糸のテンションを一定に保たなくてはなりません。この、糸のテンションを常に“張らず緩めず”の状態を保つのが「ゼロテンション」(以下ゼロテン)といわれるテクニックで、このゼロテンの質こそが釣果に大きく左右します。

意識するべきポイントは4つです。

  • ●竿はしっかり両手で持ち、胸元で水平に
  • ●竿先の曲がり具合を一定に保つ(穂先を止める)
  • ●仕掛の重さを意識する
  • ●オモリはそっと置く

いきなりドンと置いてしまうと、活性が高いときはよいのですが、渋いときにはどうしても魚が嫌がってしまい直ぐにアタリが出てくれません。また、そっと置くことで糸フケを作ることなくゼロテンすることができます。

02_ 竿の曲がり
写真のように、少し竿が曲がり込むぐらいのキープが理想的

下のオモリを持ち上げてしまわない、かつ、テンションを緩めすぎてアタリが分からない状態にしてしまわない。そんなイメージを持つのがよいと思います。かといってゼロテンを意識しすぎると、根掛かりやオマツリが発生しやすく、それこそアタリが出ない原因になり兼ねません。いわばゼロテンは、最終奥義みたいなものなのです(笑)。

私個人的には誘いとゼロテンの比率が10:1でもいいぐらい…。エサが動いていて食べられない状態からいきなりピタッと止まったら、カワハギが飛びついてくるようなイメージで釣っています。

糸の角度も重要

糸の角度も誘いやゼロテンに大きく関わってきます。糸が真っすぐ下に落ちているときはいいのですが、斜めになっている際は、魚が付いてこられない速度で引っ張ってしまっていると思いましょう。そういうときは底からオモリを切って待つか、一度上げて落とし直さないと、そのまま糸を出して底に付けてしまうと、根掛かりやオマツリのリスクも増えてしまいます。

糸の角度がついている方が魚の捕食しやすい体勢になりますが、その分トラブルも多くなってしまうことを常に意識しておきましょう。

03_ 糸の角度
糸の角度は常にコントロールしよう

快適に!手返しよく釣るための便利アイテム

釣りの快適さは釣果に直結すると言っても過言ではありません。とくにカワハギ釣りはやらなければならないことも多く、手返しがよくないとチャンスタイムを逃してしまうなんてことも多々あります。手返しがよくなるよう、私が愛用している便利アイテムをいくつかご紹介しましょう。

エサトレーと竿置き

エサを付けたりハリを付けたりする際、また、ポイント移動の際にも竿は置いておきます。その際に便利なのが「エサトレー」「竿置き」です。竿とオモリを置いておくことで手返しよく、かつ安全に作業できますよ。

ハリ外しとフィッシュグリップ

カワハギ釣りでは、トラギスやチャリコ(タイの幼魚)、ベラやフグなど、トゲの鋭い魚やヒレに毒を持ったゲストが多く釣れます。そんな魚を直接触らずリリースすることで、安全に釣りを続けることができます。「ハリ外し」「フィッシュグリップ」を持っていれば、カワハギ釣りだけでなく堤防釣りやほかの釣りでも便利ですよ。

エサを洗うザル

エサを洗ってヌメリを落とすときに使うのが「ザル」。100円均一ショップでザルとボウルがセットになっているものが販売されています。ザルをボウルで受ければ、そのままクーラーボックスに入れても汁気をこぼすことなく水気を切りながら保冷できます。

08_ ザルとボウル

ハリ置きマグネット

エサトレー付属の「マグネット」はどうしても劣化したり、磁力が弱かったり、面積が小さく使いづらかったりします。なので、こちらも100円均一ショップで販売されているものを流用するのがオススメ。ハリの種類や量をたくさん出しても混ざらず、手返しよく釣りができます。

09_ マグネットシート

そのほかの番外アイテム

●エア抜き針

釣り上げた魚の浮袋が膨らんでいると、リリースする際にうまく帰って行かなかったり、血抜きをする際にうまく血が抜けなかったりすることがあります。そうならないように、お腹に(浮袋に)溜まったエアを抜いてあげる必要があります。
エア抜きをする際は肛門から1cm上、頭側に1cmの位置に軽く「エア抜き針」を刺してあげると、エアが抜けてくれます。

10_ エア抜き針

●養生テープ

「養生テープ」はエサ箱を固定したり、マグネットを固定したり、あればいろいろと便利です。

※船宿によっては使用不可の場合もあるので、事前に確認してください

11_ 養生テープ
引っ付きにくい場合は、乾いたタオルで水気を拭き取ってから貼りましょう

小物はほかの釣りモノでも流用できるものが多いため、持ってない方は一式そろえてみてはいかがでしょうか。

カワハギ釣りは、「誘い方」の工夫やちょっとした「便利アイテム」の活用で、釣果も快適さも大きく変わります。竿先から伝わる小さなサインを感じ取りながら、水中をイメージして釣るほど奥深さが広がる釣りなのです。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、次の釣行でカワハギ釣りを存分に楽しんでみてください。


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レポーターREPORTER

末廣 大記
プロフィール:末廣 大記
2002年生まれ。幼少期からの魚好きがこうじて、5歳のころから釣り竿を握りしめていたのが釣りのスタート。中学・高校と釣りに行く機会は少なかったものの魚に対する熱は冷めず、釣具メーカー・ハヤブサ入社後、その熱量が爆発。ほとんど毎週釣りへ出掛けている。現在は針製造課でハリの製造作業を担当。バス、ワカサギ、イカメタルなどテクニカルな釣りを好み、なかでもカワハギ釣りにどっぷりハマっている。