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「ソロキャンプは好きだけど、テントを立ててご飯を食べたら、そのあとは正直ちょっと暇になるよね…」そんな風に感じたことはありませんか? ソロキャンプにおいて、日常を忘れて1人きりで自然を満喫する時間は何ものにも代えがたいもの。でも、ふとした瞬間に手持ち無沙汰になるのも、ソロキャンパーの「あるある」かもしれません。
そんな「ソロキャンプの暇」を、むしろかけがえのない時間に昇華させる秘訣、それが今回紹介する、川沿いや海沿いのキャンプ場での「釣りキャンプ」なんです。
釣りとキャンプを同時に楽しむ「釣りキャンプ」。果たして、「ソロキャンプ退屈問題」の解決となるのか? アウトドア感満載の、釣りキャンプ体験をご紹介いたします。

まずは川沿い・海沿いのキャンプ場を探そう
まずは、釣り場となる川・海・湖に隣接したキャンプ場を探しましょう。今回は滋賀県の安曇川沿いにある「梅ノ木キャンプ場」を利用しました。

「鯖街道」とも呼ばれる国道367号に面し、京都市内や福井県からのアクセスも良好です。キャンプサイトの真横の川へ直ぐにアクセスできるのは、まさに釣りキャンパーの特権です。
梅ノ木キャンプ場
住所:〒520-0473 滋賀県大津市葛川梅ノ木町
TEL:077-599-2345
Instagram:https://www.instagram.com/umenoki_campsite.r367/
料金:サイト使用料 ¥500/日、駐車料 自動車¥1000/日 バイク¥500/日
※予約不要の全面フリーサイト
釣りキャンプスタート。
キャンプギアをもって釣り場へ行こう!
キャンプ場に到着し設営が終わって一息…。いつものソロキャンプだったら「さて暇だ。昼寝でも…」となる瞬間でもあります。

しかし、今回は「釣りキャンプ」です。さあ、釣具をもって水辺へ向かいましょう! せっかくの釣りキャンプなので、テーブルの上に載っているバーナーとケトル、そしてカップ麺をリュックに入れました。これで、渓流でのランチタイムも楽しみたいと思います。
安曇川上流 葛川漁業協同組合
住所:〒520-0475 滋賀県大津市葛川坊村町237-37
TEL:077-599-2120
HP:https://katsuragawa-gyokyou.com
遊漁料:渓流釣・鮎友釣 年券¥9000、渓流日券 ¥3000
自然に身をゆだね、かけがえのない時間を過ごす
ルアーの動きに集中し、ときに飛び交う昆虫を眺めたりしながら、ただじっと待つ。この時間こそが、日ごろの忙しさから心を解き放ってくれる瞬間です。

釣りに行くと、どうしても釣果を気にしてしまいますが、「釣りキャンプ」はあくまでもキャンプがメインで、釣りはサブ。「自分は釣りに来ているのではない。キャンプに来ているのだ…」と、集中しているようで、頭の中はどこか穏やかです。そんなリラックスした精神状態が、不思議と釣果を引き寄せたりもします。

水辺のせせらぎや川の流れる音色、風が木々を揺らす音、鳥たちのさえずり…五感を研ぎ澄ませて自然に身を委ねると、時間の流れが普段よりもずっとゆっくりと感じられました。
大自然の特等席で至福のランチタイム
せっかくの釣りキャンプ。釣りをするときも、ちょっとした工夫でさらに贅沢な時間を演出できます。そこで登場するのが、お湯を沸かすことができる小さなバーナーとケトル、そして水とカップ麺。これさえあれば、釣り場がそのまま「特等席レストラン」に早変わりします。

清流で少し冷えた身体に、熱々のカップ麺は心まで温めてくれます。大自然の中でいただく1杯は、普段の何倍も美味しく感じました! 釣りの合間に一息つきながら、刻々と表情を変える水辺の景色を眺め、誰にも邪魔されない自分だけの時間を存分に味わいました。
釣りに飽きたら、思い切って「自然のプール」へダイブ!
もし魚との出会いに恵まれなかったり、釣りに少し飽きてしまったりしてもご安心ください。水辺のキャンプ場なら、もう一つとっておきの楽しみ方が待っています。とくに夏場であれば、清らかな川や穏やかな海は、まさに天然のプール!

釣りの休憩がてら、冷たい水の中に飛び込んでしまうのも最高に気持ちがいいですよ。透明度の高い水が、日差しで火照った身体をクールダウンしてくれます。もちろん、流れの緩やかな場所を選び、ライフジャケットを着用するなど、安全には十分注意してくださいね。

童心に帰ってプカプカと水に浮かんだり、水中を覗いて小さな魚たちを観察したり…。釣りの合間のリフレッシュとして、これほど最適な方法はありません。水に身を任せ、都会では味わえない解放感を全身で感じてみましょう。
釣りキャンパーの特権!
「朝マズメ」を独り占めする贅沢
水辺のキャンプ場に泊まる最大の魅力は、翌朝に訪れます。釣り人にとって、1日で最も期待が高まる時間、それが「朝マズメ」です。

夜明けとともに魚たちが活発になり、大物に出会えるチャンスがぐんと高まる時間帯。普段なら、まだ暗いうちに家を出て、遠い釣り場まで車を走らせる必要があります。でもキャンプ場に泊まっていれば、目覚めてすぐに釣り場へ一番乗り! まだ誰もいない静寂に包まれた早朝の水辺で、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら竿を振ることができます。
次第に空が明るくなり、朝日が水面をキラキラと照らし始めるころ、眠気を覚ます鋭いアタリが!

想像してみてください。誰にも邪魔されず、最高のコンディションで大物をねらう。これほど贅沢な時間の使い方が、ほかにあるでしょうか。早朝の清々しい空気は心と身体をリフレッシュさせ、1日の活力を与えてくれました。
ソロキャンプの「暇」は、実はネガティブなものではありません。むしろ、何もしない時間があるからこそ、私たちは普段見過ごしてしまうような自然の美しさや、心からの安らぎを得られるのだと、今回のキャンプを通じて感じました。
さらに、水辺での「釣りキャンプ」は、その「暇」を釣りという奥深いアクティビティ、朝マズメの特別な時間、自然の中でのランチタイム、そしてときには大胆な水遊びへと、まるで魔法のように素敵な体験へと変えてくれました。
次のキャンプはぜひ水辺のキャンプ場を選んで、最高の癒やしに満ちた冒険を体験してみてはいかがでしょうか?
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レポーターREPORTER

バイクにキャンプ道具と釣具を積み、日本を1周した経験を持つアウトドアライター。旅を通じて、各地の自然やアウトドアフィールドの魅力を肌で感じ、また、バイクという機動性を活かし、一般的なキャンプ場や釣り場だけでなく、道なき道を進んだ先に広がる秘境にも足を運びました。予期せぬ悪天候や困難に直面することもありましたが、そこで培った知識と経験をもとに、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと考えています。
実体験に基づいたリアルな情報とともに、「外へ一歩踏み出すきっかけ」を提供できればと思います。
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