子どもと船釣りに行くなら…
まずは自由な「レンタルボート」からはいかが?

「いつかは子どもと遊漁船に乗って、本格的な船釣りを一緒に楽しみたい」。
そんな想いを胸に、まずは手軽なレンタルボートで船釣りの練習をしてみました。とはいえ、子どもが飽きて「帰りたい」と言い出したり、船酔いしてしまったりと不安はつきものです。今回は、そんな悩みを解消するための準備と工夫、実際の釣行の様子をレポートします。

レンタルボートは、いざというときでも安心!

01_ レンタルボート
船長ではありません(笑)

遊漁船に比べて、もっと気軽に、自由に海を楽しめるのがレンタルボートの魅力。船舶免許を持っていれば、全国各地に利用できるマリーナや入会して会員となる年会費制のクラブ、月額制のサービスもあります。船舶免許取得も数日の講習と実技を経て取得できるため、思った以上にハードルは高くありません。釣りを長く続けたい方にはぜひ検討してほしい手段です。

なにより、他人に気を遣わず、子どものペースに合わせて楽しめるのが最大のメリット。もし船酔いや体調不良があっても、自分の判断ですぐ帰港できるのは、子連れにとって大きな安心材料です。
「無理はしない。調子が悪ければすぐ戻ろう」この“逃げ道”があるだけで、親も子も余裕を持って船釣りに臨めます。

船酔い対策は念入りに

02_ 船酔い対策
船酔い対策をしておけば船上でもへっちゃら! 余裕をもって楽しめます

釣り船に乗るとき、誰もが一度は気にするのではないかと思われる「船酔い」。とくに小さな子どもや初心者にとっては、不安の種のひとつですよね。でも、ちょっとした準備と工夫で、船酔いのリスクをぐっと下げることができます。
ここでは乗船前と乗船後にできる船酔い対策を、親子でも実践しやすいポイントに絞ってご紹介します。

乗船前の対策

03_ 酔い止め

事前に服用する「酔い止め薬」。子どもでも服用できるものとしてとくにおすすめなのが、「飴タイプ」「チュアブルタイプ」です。味もよく服用しやすいので、子どもも嫌がらずに使えます。

また、ちょっとユニークな対策として、寝る前に3回程度前転をするという方法も。これは身体のバランスをつかさどる三半規管に刺激を与えて、船酔いしにくい身体をつくるというアイデアです。医学的根拠と即効性は保証できませんが、ちょっとした体操感覚で親子で楽しんでみるのもアリかもしれません。

乗船後の対策

04_ 冷たい飲み物

船の中央後方は揺れが比較的少ないため、船酔いしにくいとされています。子どもや初心者は、なるべくこのエリアに釣り座を確保するとよいでしょう。また、氷入りの冷たい飲み物で気分をリフレッシュし、飲み終えたあとに氷を口に含むことで船酔いを予防できるそうです。少し気分が悪くなったときにも氷を食べると、症状が軽減するとのこと。

釣りに飽きさせないために

小さな子どもにとって「釣れない時間」が続くと、途端に飽きてしまうもの。そんなときに効果的なのが、自作の仕掛で釣ってみるという、“遊び”の要素を取り入れることです。

シリコンマットで手作りしたタイラバのネクタイを使ってみるだけで、子どものテンションは一気にアップ。「この仕掛で釣れた!!」という達成感は、自分で作ったものだからこそ倍増します。釣果よりも楽しい体験を積ませることが目的なら、こうした工夫が大きな効果を発揮します。

07_ 自作ネクタイ③

いざ!レンタルボートで子どもと海へ!

08_ 出船

先日わが家では、レンタルボートを利用して親子釣行に出掛けてきました。天気にも恵まれ、絶好の釣り日和。普段は堤防釣りがメインのわが家にとって、海の上での釣りはちょっとした冒険です。
朝からワクワクが止まらない子どもたち。ライフジャケットを着て釣り竿を手にした瞬間から、もう立派な“釣り師”の顔になっていました。

船だからこそ日常とは違った楽しみがある

レンタルボートに乗って沖へ出ると、まず感じるのが視界の広さ非日常感。周りに遮るものが何もなく、海と空に包まれるような開放感は、堤防釣りとはまったく違います。
普段の堤防釣りではなかなかお目にかかれないサイズの魚に、子どもも大興奮。「うわー!! 重たい!!」とリールを巻く手に力が入っていました。大物が掛かったときのあのドキドキは、親子で共有できる貴重な体験です。

魚拓にして思い出を残そう

釣り上げた魚はもちろん美味しくいただきましたが、今回は魚拓にもチャレンジ。魚に墨を塗って紙に写すという伝統的な方法ではなく、魚拓を作れる便利なキットを使用して魚拓にしました。今ではわが家のリビングに飾られ、“あの日の感動”をいつでも思い出せる宝物になっています。

11_ 魚拓
特殊加工がされた紙を、魚に押し付けるだけで魚拓ができました

船釣りでは「安全第一」が最優先です。波が高い日は無理せず出船を見送りましょう。また、限られたスペースの中では、子どもが飽きてしまわないような工夫や、退屈したときのための「休憩タイム」も考えておくと安心です。

今回の釣行では、子どもにとっても親にとっても、貴重な学びと楽しさを得ることができました。次はもう少し長時間の航行にもチャレンジし、いずれは本格的な遊漁船デビューへ! 親子で少しずつステップアップしながら、釣りの楽しさを一緒に広げていけたらと思います。


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レポーターREPORTER

岸本 勉
プロフィール:岸本 勉
タイラバやイカメタルを中心に、船舶免許を活かしてレンタルボートで釣行するのが趣味。また、キャンプなどのアウトドアも好きで、家族と一緒に過ごす時間を楽しむ2児の父。多趣味なフィールドハンターとして、日常にちょっとした冒険をプラスしながら、釣りやアウトドアライフを満喫中。