ルアー、それもクランクベイトでハゼが釣れるなんて、みなさん信じられますか？ ここ数年、夏くらいからクランクベイトでハゼを釣っている写真や動画をSNSでも見かけることが増えました。そこで私もハゼをクランクベイトで釣る「ハゼクラ」に挑戦してみることに。
実際に体感したハゼクラの面白さや魅力、ハゼの習性、ハゼクラ向きのタックルや実際の釣りの様子などをレポートしたいと思います。
ハゼってどんな魚？生態や習性を紹介
ハゼは世界中にたくさんの種類が生息していますが、そのなかでもハゼクラのターゲットとなるのは「マハゼ」です。
マハゼは日本中の沿岸部や河口、河川内にも生息する汽水魚です。冬～春にかけて生まれ、夏に岸際の浅瀬でいっぱいエサを食べ、秋には15cm～25cmほどまで成長したのち、冬に深場に落ちて産卵し生涯を終える1年魚（まれに2年生きるものもいる）だそうです。
砂地底を好み、海底でゴカイなどの虫などを食べているマハゼは、石ゴカイを使ったちょい投げ釣りやウキ釣りなど、初心者や子どもでもかんたんに釣れるターゲットとして人気です。
ハゼクラのためのタックル＆ルアー
マハゼは大きくても25cmくらいなので、タックルはライトゲーム、トラウト、バスなどのタックルの流用で大丈夫です。2～4g程度のクランクを主に使いますので、軽い物が投げられるロッドに1000番～2000番程度のリールであれば問題ありません。ただ、底をズル引くように釣るため、あまり柔らか過ぎるものは根掛かりしやすいので注意が必要です。
ラインは底の状態を感じやすいようPEやエステル、フロロなどの伸びの少ない物がオススメです。
使うルアーはハゼクラ専用のクランクベイトもたくさんありますし、トラウト用やバス用の小さなものでも構いません。潜行深度が1mくらいまでのフローティングタイプが使いやすいよう。カラーは金系の派手な物が定番です。
ハゼがクランクベイトで釣れる理由は「なわばりに入ってきた魚を追い出すために襲っている」や「ほかの魚からエサを横取りするため、フックがエサに見えてそこに食ってきている」など諸説あるのですが、どちらにせよフックは赤い方が断然食いがよいそうです。
また、アシストフックを付けることでフッキング率も大幅にアップするそうで、欲張りな私は段差のロングアシストフックを赤く塗って挑みました。
実際にハゼクラに挑戦!!
小気味よいアタリが楽しい～！
いつも使っているトラウト用のタックルにハゼクラ用やトラウト用のクランクベイトを2～3個、ペンチなどの小物を持って近くの川へハゼクラに行ってきました。隣でエサ釣りをする息子たちはつぎつぎとマハゼを釣り上げています。
私もはやる気持ちを抑えつつタックルを準備し、フルキャストからのゆっくり巻き、ボトムを引く感覚があったところで少し止めてルアーを若干浮かせました。すると、「ブルルン!!」と小気味よいアタリとともに可愛いマハゼがヒットしました。
入れ食い爆釣とまではいきませんでしたが、それでもアタリが続いて飽きない程度に釣れました。
そのあと「少しアタリが減ったなぁ」と感じたタイミングでルアーをローテーションすると、またアタリが出てくるなど、結局この日は2時間ほどの釣りでしたが十分にハゼクラを楽しむことができました。
お手持ちのタックルの流用で、手軽でかんたんに始められる「ハゼクラ」。ただ巻くだけでも思った以上にアタリが多く、それでいてボトムを感じて食わせの間を演出するテクニカルな楽しみ方もあり、また1つ楽しい釣りを知ることができました。
ぜひみなさんも、一度ハゼクラに挑戦してみてはどうでしょうか。
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レポーターREPORTER
兵庫県在住
海のエサ釣りに始まり、ライトゲーム、青物釣り、タイラバを経て、ここ数年は渓流ルアーやエリアトラウト、アユ釣りなどをメインに、家族で釣りや川遊び、キャンプなど自然を満喫。「ライトガチ」をモットーに道具や方法にこだわり過ぎず、楽しむことに全力を注いでいる。
インスタグラム：
@azuman1980 （URL：https://www.instagram.com/azuman1980/）
