FISHFRIENDS×HEATコラボ企画 アジングの深み、尺アジの記憶と最強ワーム

記事提供:フィッシュフレンズ【FISHFRIENDS】

アジングを始めて3年。釣れることもあれば釣れない日もあって、毎回それなりに楽しんではいたのですが、「尺アジ」だけはどうしても釣れませんでした。試行錯誤を繰り返すものの、惜しいサイズばかり…。29cm台で止まる、いわゆる「泣き尺」の悔しさを何度味わったでしょうか。
そんな私が気付いた、尺アジを釣るための「マッチザベイト」的なコツをお届けします。

尺アジを求めて

2025年1月。「大分県佐伯市のとある港で良型のアジが釣れているぞ!」、そんな情報が耳に入ってきました。とある釣り大会に参加して以来、ライトゲームの魅力にどっぷり沼ってしまった私は、仕事終わりの疲れた身体にムチを打ち、車で約2時間半かけてそのポイントへ! 現地にはその情報をくれた本人がすでに入っており、私の到着を待っていました。

2時間半もかけて釣り場に向かう理由はただ1つ。ライトゲームを始めてから3年。県北エリア、県南エリアと、休みの度に車を走らせ何度も竿を振ってきましたが、投げても投げても釣れるのは「泣き尺」止まりだったからです。それくらい尺アジを釣りたくて仕方がなかったので、今回の情報をもらったときは仕事中でも頭の中は尺アジでいっぱいでした。

ところが、ポイント着いたものの誰1人尺アジを釣っていない、それどころかアタリもないという状況。「こんな逆境、最高じゃん!」この逆境こそが私をさらに強くする! そう信じてキャストを続けました。そしてついに釣れました尺アジ! こんなに嬉しいことはありませんでした!

01_ 念願の尺アジ

過去の悔しさを教訓に

やっとの思いで釣れた尺アジ。しかし周囲は誰も釣れておらず、アジのアタリもないといった状況。にもかかわらず、ベイトはウジャウジャ湧いている(?)。ワームを投げればベイトが引っ掛かるほどの密度でした。そんななかでふと思い出したのが、2024年の11月ごろの出来事でした。

02_ 6 

あの日も同じパターンで「泣き尺」を釣って悔しい思いをしたのですが、その日のベイトも同じくキビナゴでした! あのときは1.8inのワームからスタートし、2.2 inをメインとして使用していました。しかし、食ってくるのは小さなカサゴメバル、そしてネンブツダイばかり…。「なぜ食ってこないんだ。アジはベイトを捕食しているのに!」「ワームに食ってこないのはなんでなんだ!」と考えたときにたどり着いたのが、「ワームのサイズがアジの捕食対象の大きさとマッチしていないんじゃないのか?」という仮説でした。
タックルボックスの中を漁ったら2.8inのワームを発見! 「これならもしかして!」と思いセットしてキャストすると……やっぱり! アジが次から次に食ってくる!!

そんな過去の経験から「このパターンが効くんじゃ…?」と、先にポイントに入っていた友人や近くでアジングしていた人に何inを使っているか聞いたところ、2.5inを使っているとのこと。これで確信! あれが使える!

最強ワームで尺アジ!

「あれ」とは、3inの「イージーシェイカー(ケイテック)」というワーム!! あの「泣き尺」の悔しい経験をしたあと、アジングに詳しい人や釣具屋さんに聞いたところ「コレ1つ持っていたらかなり武器になるよ!」と、動画でも見かけたこのワームを教えてもらい、迷わず買っていました!

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そして本当に武器になりました! 「教えてくれた人たちありがとう!!」と心の中で感謝しながらも、結構長い時間のファイトにヒヤヒヤ…。 なぜなら、PEラインが0.2号、リーダーが0.5号だったからです。細ラインゆえに「岩礁や藻にスレて切れる…」とか、「アジのヒレで擦れてラインブレイク…」とか、そんな最悪のパターンが頭をよぎり、慎重なやり取りを強いられました。
魚が抵抗しているときは無駄に巻かずドラグを出して疲れさせ、抵抗しなくなったら慎重に寄せる! それの繰り返しでようやくキャッチ! 重たかった! そして過去一番の緊張でした!

04_ 手にした尺アジ

釣り上げたあとも心臓バクバク。テンションも上がって「すぐにでももう一投したい!」気持ちでいっぱいでしたが、「本気で戦ってくれた魚に敬意を払う!」のが私の流儀。バケツに海水を汲み、「脳締め→エラと尾の付け根を切り血抜き」といった処置を行いました。これをすることで魚の美味しさは格段にアップします! 「尺アジが釣れたら絶対に刺身で食べる」と決めていたのでワクワクです!

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それからアタリはなくなったので納竿。帰宅後さばいてみると、やっぱりお腹からはキビナゴが! 脂もノリノリ! こんなの美味しいに決まっている! 豪華に山崎のハイボールを添えていただきました。醤油に浸けた瞬間、脂が一面に広がる! 今まで釣ってきたアジと段違いの美味しさに「また釣りに行かないとなぁ~」と思いながらペロリと完食したのでした。ご馳走様でした!

この尺アジを釣ってからワームへの視野がとても広がりました! 今までの私なら「こんなデカいワーム、アジの口に入らないでしょ」と決め付けていましたが、3inのワームでも釣れると分かりました! それからは、私はとくに3inワームを釣行時に積極的に使うようになりました。やっぱり大型のアジは、ボトムでデカいワームに反応することが多い気がします!

ただし、強いアクションを嫌う個体も少なくないみたいなので、キャスト後はボトムまで落とし、ティップで優しく弾くようなアクションを意識。その際、ゆるんだリーダーをサビくことで大型のアジが食ってくることが多いように感じます。実際、前日も初めて尺アジを釣ったポイントとは異なりますが、この釣り方で良型をキャッチしていました。
まだまだ素人ではありますが、同じように試行錯誤している方の参考になれば嬉しいです!

企画・記事協力:FISHFRIENDS


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レポーターREPORTER

プロフィール:えとーくん

大分県在住