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そのゲーム性の高さから全国区で人気が高まり、タックルの開発やフィールドの開拓も進んで今や初夏~秋は本命のケンサキイカ、晩秋~冬はヤリイカ、そして初春~晩春はスルメイカと、1年中楽しめるようになった「イカメタルゲーム」。だが、当然釣り人が増えればフィールドは叩かれまくり、イカからの反応が鈍くなるのは致し方ないところだろう。
そんななか、渋い状況下でこそ威力を発揮し、わずかな“イカパンチ”をも着実に釣果へとつなげるアイテムが、この春登場する。それが「スクイッドジャンキー ハグハグドロッパー」だ。その詳細を商品開発課の清水氏に聞いてみた。
シブさが増すにつれて、ダウンサイジングモデルの需要が拡大!
今春発売予定の「スクイッドジャンキー ハグハグドロッパー」、パッと見は…いわゆるエギ型のドロッパーだ。ただ、サイズがヤケに小さく、1.7号と2.0号とのこと。

「冒頭でも述べていただきましたがイカメタルゲームの人気は一気に高まったので、とくにハイシーズンはシブい状況にハマってしまうことも少なくありません。そうなると攻め方はよりフィネスになり、小さなドロッパーの需要が高まる傾向にあるので、1.7号と2.0号というサイズ展開になりました」とのことだ。
ただ、それなら既存ドロッパーのダウンサイジング版を出せばよいこと。わざわざ“NEWモデル”として発表したからには、ソレだけじゃないハズだ。


「長く抱く=(離れたくても)離れられない」魔法の布・ハグクロス
「お察しの通りです。実はこのハグハグドロッパーは弊社オリジナルの『ハグクロス』という特殊な生地で巻かれています。
エギやドロッパーに使われる一般的な生地は、断面が丸い繊維で編み込まれています。一方、このハグクロスは断面が三角形の『異形断面糸』という特殊な繊維で編み込まれており、しかも通常の生地よりも目が細かいのです」。

繊維の断面が三角形で、通常の生地よりも目が細かいと…どうなる!?
「イカ類は触腕に付いている吸盤の中に、肉眼では確認できないほどの小さな爪がたくさんあり、それを獲物に引っ掛けると同時に吸盤を吸い付けて捕獲します。その爪をより引っ掛かりやすくするために角の立った繊維を採用し、編み目を可能な限り細かくしたのがハグクロスです。
宣伝文句としては『イカが長く抱くドロッパー』としていますが、その実は『爪が引っ掛かったら離しづらい』ということなんです」。
なるほど、イカが自発的に長く抱くというより、一度触れたら離したくても離れないというワケか。それなら否応なしに釣果はアップするはずだ!
スローフォールのドロッパーとロングハリスのリーダーは相性抜群!

「そして、このハグハグドロッパーはスローフォールに設定してあるので、ゆっくりと沈ませることでナチュラルな動きを追求すると同時に、じっくりと見せつけることもでき、スレたイカも手を出しやすい仕様となっています。ただ、このスローフォール設定を十分に活かすのには、ハリスの長いリーダーシステムが必要不可欠になります」。
そこで登場するのが、同スクイッドジャンキーシリーズの「イカメタルリーダー シングルロングハリス」と「イカメタルリーダー ダブルロングハリス」の2点だ。
「ハリスを15cmという長さにすることでドロッパーがゆっくりとフォールする距離も長くなり、スローフォール設定が持つ本来の特長を生かし切ることができます」。




「ドロッパーのタイプ」と「ハリスの長さ」は吟味する必要アリ
だからといって、ロングハリスのリーダーが万能かといえば、そうではないらしい。
「ハリスが長いぶんアタリは手元に伝わりにくくなるでしょう。また、素早いアクションで誘おうとすると直に動いているリーダーからドロッパーまでの距離が長いだけにタイムラグが発生してしまい、意図するアクションは出しづらくなります」。

つまり…どうすればイイ??
「ロングハリスとスローフォールのドロッパーの相性はよいけれども、あくまでイカがスレ気味でナチュラルなアクションが効くときにこそ効力を発揮しやすいということです。
逆にイカの活性が高い場合は、素早くアクションさせたり瞬時にアタリを獲ったりする方が釣果を得やすいので、ショートハリスの方に分があるわけです。それに合わせるようにドロッパーもアクティブに誘えるようなモデルを選ぶべきでしょう。

たとえば、弊社のモデルならばベイトチックなフォルムにラトル音を組み合わせた「スクイッドジャンキー オトナルン」の方が、ショートハリスとの組み合わせにマッチします。いずれにしても高活性か低活性か、どちらか一方に偏ったリグを用意するのではなく、両方に対応できる体制で臨むことをおすすめします」。


釣れにくいときこそ「イカ釣り師」としての真価が問われる!!

要は適材適所、臨機応変が望ましいということか。釣り人としてはイカの活性が高く、アクティブに誘って掛けるスタイルの方が楽しいだろうし、そういう状況もまだまだある。しかし、先述の通りシビアな状況も少なくないので、「ハグハグドロッパー」のようなナチュラルな攻めを意識したモデルが登場するのは、必然的なことなのかもしれない。
気になる発売日は2025年4月の予定なので、それまで釣行を重ねて腕を磨きながら待っていてほしい!