海釣り入門に最適「堤防釣り」とは?
釣れる魚や注意すべきポイントをチェック!

海釣りは自然との一体感が楽しめたり、釣った魚を新鮮なうちに調理して食べられたりとたくさんの魅力があります。とはいえ、いざ海釣りを始めようと思っても、どんな釣り場を選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そんな状況のなか、実は海釣り初心者には「堤防釣り」がおすすめといわれています。
今回は堤防釣りのポイントや注意点、季節によってどんな魚がねらえるか? などを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

「堤防釣り」が海釣り初心者におすすめな理由

01_ 堤防釣りイメージ

「堤防釣り」が初心者に向いている大きな理由として、まずは足場が安定している点が挙げられます。堤防は基本的に、コンクリートで固めて造られた平坦な足場。釣りがしやすく比較的安全であることから、家族連れにもぴったりです。

また、堤防には魚が集まりやすいという点もポイント。堤防は捨て石や敷石の上に造られており、波の勢いを和らげるため、もしくは海流や波で壊されないように堤防を保護するため、テトラポッド(消波ブロック)などが設置されていることがよくあります。敷石やテトラポッドの隙間は外敵から身を守ることができるので、魚たちの棲み処になりやすいのです。

さらに、堤防は沖に向かって延びている形になっているため、防波堤の先端などに当たった潮の流れに変化が起きやすいのも特徴。魚たちのエサとなるプランクトンや小魚が海流に乗って流されてくるため、アジ・イワシ・サバ・ハマチなどの回遊性のある魚(回遊魚)も集まってきます

魚の種類や数が豊富な堤防周りですが、とはいえ道具や仕掛がマッチしていないと、そうカンタンには釣れません…。ねらいたい魚、釣りたいスタイルを確認して道具や仕掛を準備しましょう。釣り経験者や釣具店のスタッフさんに尋ねるのも手ですね。
ルアー釣りやサビキ釣り、ウキ釣りなど、さまざまなバリエーションから選べる点も、堤防釣りを初心者におすすめする理由の一つです。

春や秋には大物もねらえる!

釣りを始めたら「大物をねらってみたい」と考える人も多いはず。とくに海釣りは食べられる魚が釣りやすいため、自分で釣った魚を食べるところまで楽しみたいですよね。

まずに堤防釣りで釣れる魚として、クロダイアオリイカ、カレイなどがねらい目。気温が上がり始める春は海水温も高くなるため、魚の活性も高まります。魚の種類によっては産卵時期と重なり、活発にエサを食べる「荒食い」状態で、期待以上の釣果を得られる場合も。

は30cm近い大型アジや40cm前後のサバのほか、11月ごろから産卵時期に入るスズキがねらい目です。ちなみに、スズキは成長とともに呼び名が変わる出世魚。一般的に生まれてから4年以上で60cm程度の大きさになるとスズキと呼ばれるようになり、大きいものでは1mを超えることもあります。

また、春や秋にはブリサワラなど大型の青物も。とくに秋は青物釣りのハイシーズンといわれ、初心者でも比較的大きめの青物が釣りやすいとされています。

安全のための装備も忘れずに!

08_ ライフジャケット(ベスト)イメージ

足場のよい堤防釣りでも、海に転落してしまう事故は多いようです。ほかの釣り場に比べて安全だからといって油断せず、必ずライフジャケットを着用しましょう。ライフジャケットといえばベストタイプが主流ですが、最近では肩から掛けたり腰に巻くタイプなど多くのアイテムが展開されています。なるべく身軽に動きたいという人は、肩掛け・腰巻きタイプを選んでみてください。

とくに子連れの場合は、いくら注意していても子どもが誤って転落してしまう可能性もあります。家族の命を守るためにも、堤防に限らず釣りをする際のライフジャケットは欠かせません。

「堤防釣り」で押さえておきたい注意点

11_ 漁港イメージ

前述の安全面同様、堤防釣りは初心者向きとはいえ、ほかにも注意点があります。
まず、堤防(漁港)には漁船が停泊している場所が多いので、船の周辺や魚網などの漁具が設置されている周囲での釣りは避けましょう。釣りバリが漁船や漁具に引っ掛かったままになると、漁業関係者の方が気づかずにケガをしてしまいます。

12_ 立入禁止看板やルール

また場所によっては有料だったり、そもそも立入りや釣りが禁止されている区域もあります。決められたルールを無視していると、周辺一帯が釣り禁止になってしまう可能性も……。釣り場に出向く際は、事前に釣りをして問題ない場所かチェックするようにしましょう。

ほかにも釣り場で出したゴミは持ち帰る、駐車禁止の場所に車を止めないなど、基本的なマナーを守ることも大切。ルールやマナーを守りつつ、安全にも配慮して、魅力たっぷりの「堤防釣り」を楽しんでくださいね。