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ハヤブサからバス用フックの新シリーズ「D-STRIKER」がリリースされた。そのプロデューサーはJB TOP50をはじめとした日本国内の数々のプロトーナメントを制し、アメリカのB.A.S.S.トーナメントにフル参戦した経験も持つ青木大介プロ。シリーズ名の“D”は、大介の頭文字から取ったものだ。
「その辺りはユーザーのみなさんも想像に難くないとは思いますが…実は“STRIKER”の方にも意味というか、願いというか…込められているモノがあるんです」とあふれ出す気持ちを抑え込むように語ってくれたのが、商品開発を担当する中川氏。何か壮大なストーリーでも隠されているのだろうか…商品解説も含めて、詳しく聞いてみよう。
「“D”=大介」そしてSTRIKERは“点取り屋”の意味ともうひとつ…
「Dは青木プロの名前である大介のD。これはバストーナメントに興味があるアングラーの方なら、すぐにお分かりになるでしょう。一方でSTRIKERの方ですが、サッカーをはじめとしたスポーツでは、いわゆる“点取り屋”のことをSTRIKERと呼びますよね。それをバストーナメントでも具現化してほしい、バスをガンガン釣って勝ってほしいという意味を込めたのがひとつです」。
なるほど。ただ「ひとつ」というからには、ふたつ目の意味もあるということだ。
「シェイクしながらリグを操作することをストローク(stroke)と呼んだりしますが、その『スト』の部分の響きだけを込めました。つまり、このD-STRIKERシリーズには、そういった細かい操作を必要とするリグに適したフックをラインナップしていく予定なんです」。
そんなダブルミーニングが込められた「D-STRIKER」シリーズだが、第1弾としてリリースされた商品は「D-STRIKER HEAD TYPE JHW」と「D-STRIKER TYPE HOVER」の2点。その双方ともに、青木大介プロならではのこだわりが詰め込まれているという。
シャンクとポイントが平行だから圧倒的に刺さりがイイ!
「青木プロがプロデュースするフックのパッケージには、必ず『フッキング重視』という文言が書かれているんです。ルアーに限らず釣りは魚を掛けてナンボなので、そこを一番重視したいというのが青木プロの思いのようです。
そこで、両商品ともシャンクとポイントが平行になる形を採用しています。こうすることでフッキングの成功確率はかなりアップするとのことで、青木プロにとってはこだわる…というより、ワームフックを使ううえでは絶対に譲れない部分とのことです」。
世の中にはフックポイントが内側に入ったモノから、逆に外側に開いたモノまで、さまざまなワームフックの形が存在する。そんな数多のフックのなかでも、青木プロが確かなフッキングを追求するために選んだ形が「シャンクとポイントが平行」であること。アングラーのフッキングパワーが分散することなくポイントに集中しやすく、ほとんど抵抗なく「…サクッ!」っと刺さるという。
少ないタワミで瞬間的にズバッと貫く
「D-STRIKER HEAD TYPE JHW」
それではここからは、個別にフックの特長を解説してもらおう。まずは「D-STRIKER HEAD TYPE JHW」から。
「名前からわかるようにJHW=ジグヘッドワッキー用です。フッキング性能については先述の通りなので割愛しますが、ポイント寄りのベンド部分を鋭角気味に曲げることでワッキーセッティングしたワームがホールドされやすいのも特長のひとつです。
また、フッキングの瞬間というのは、どんなフックでもポイントからベンドの部分が瞬間的に開き気味にタワみ、その戻るときの反発力を利用してポイントが魚の口に刺さるというメカニズムなんです。しかし、このTYPE JHWは鋭角気味に曲げたことで『タワミが少ない=開いてから戻るときのタイムラグが少ない』ので、より瞬間的にズバッと刺さるようになっています」。
ジグヘッドは少なくともワッキーリグでは根掛かりしにくい!?
ただ、ひとつ疑問がある。ジグヘッドワッキー用のフックは、フックポイントが内側に入っているモノも多い。これは根掛かりを防ぐためと、フッキング後のバラしを軽減するキープ力を高めるものだといわれているが、TYPE JHWは先の説明の通りフッキング性能を重視してシャンクとポイントが平行だ。つまり、内側に入っているフックよりは開き気味なので、根掛かりしやすいのでは?
「そう思うかもしれませんが、ガードが付いていることもあり意外と根掛かりしにくいです。それ以上に、ワッキーセッティングでは着底してもフックポイントがボトムに接することはほとんどないので、多少フックポイントが開き気味だとしてもかんたんには根掛かりません。
それよりも平行にしたことでゲイブ幅が広くなったので、太めのワームを使えることに加え、バスの口に深くフックが刺さるようになりましたね。その分バレにくさも向上しています」。
使い続けてもワームがズレにくいホバストフック
「D-STRIKER TYPE HOVER」
そして、もうひとつの「D-STRIKER TYPE HOVER」について。いわゆるホバスト(ホバーストローリング)専用フックだ。
「水面直下を漂わせるようにゆっくりと引けるホバストは、究極のプレッシャーにさらされるトーナメントには欠かせない、あと1尾のバスを絞り出せるテクニックのひとつです。
ただ、ホバストを使ったことがあるアングラーなら誰もが認める弱点があります。それはワームとフックがズレることです。キャスト時の勢いでズレる、ミスバイトでバスに引っ張られてズレる、スキッピングで水面に押されてズレるなどなど。そしてそれらを繰り返すとワームが徐々に大きく裂けてきて、もっとズレやすくなるんです」。
確かにズレる…。最初のうちは何投かに一度ズレる程度なので気にはならないが、中川さんの指摘通り、ワームが裂けてフックをしっかりホールドできなくなると、キャストするたびに毎回ズレを直さなければならなくなる。これはかなりのストレスだ!
「そこで、通常はシャンク部だけにワームキーパーが突起しているのですが、ラインアイの真下にもワームキーパーを前方に向けて突起させました。これはホバストならではのフックセッティングに起因するもので、ホバストの場合はワームの先端ではなく若干後方から(目玉付きワームならば、目玉の後ろ辺り)ラインアイを出します。つまり、先端部分にはフックの軸が通っていないので、その部分へ前方に突起させたワームキーパーが刺さるようにフックをセットします。
こうすることでワームがズレることはほぼなくなり、ストレスなくホバストの細かいアクションを出すことに集中できるわけです」。
「なお、トーナメントではとくにですが、ハイプレッシャーのなかで食わせる能力が高いホバストなだけにワームのサイズは1.5~2.5inと小さなものが使われるのがほとんどでした。しかし、琵琶湖のミドスト(ミッドストローリング)などで多用される5~6inのワームでもホバストをやりたいという声も数多く聞いていたので、フックサイズは最大#2/0までラインナップしてみました。逆張りってワケではないんですけどね…」。
何をフィネスとするかは人それぞれだし、フィールドによっても考え方が変わってくるだろう。確かに琵琶湖だと、ホバストでも5~6inのワームに#2/0フックをセット…何だか納得してしまう組み合わせだ。アリなんじゃないでしょ~か!
今後も青木大介を体感できる「D-STRIKER」フックが登場予定!!
以上、青木大介プロがプロデュースするバス用ワームフック「D-STRIKER」シリーズをご紹介した。現段階では2アイテムだが、今後の展開は?
「はい。今のところ1機種の発売が既に決定しています。青木プロもトーナメントはもちろん、各メディアでの取材を通じてテストを繰り返してくれていますので、商品化まで今しばらくお待ちください。その間は『D-STRIKER HEAD TYPE JHW』と『D-STRIKER TYPE HOVER』の掛かりっぷり&釣れっぷりを、存分にお楽しみくださいませ」。