NEW PRODUCT TALK ボウズ回避のジギングサビキシリーズに、
派生モデルの「タイラバサビキ」が遂に登場!!

ハヤブサには『ジギングサビキシリーズ』という、“禁じ手”とか“奥の手”とか表現されそうなニッチ商品(※敢えて言わせていただく)がラインナップされている。ジギングは大型青物や深海根魚を獲る釣法としてはメジャーだが、いかんせんルアーなだけに大釣りはなかなか難しく、地方によっては1日1本釣れれば上出来だ。そんな厳しい状況下でも、アジやサバといった「お土産フィッシュ」を高確率で連れてきてくれるのがジギングサビキシリーズなのだ。

そして今、そのニューウェーブとして新たなニッチ商品が生まれようとしている。それが今回紹介するタイラバサビキ ツイストケイムラレインボー 2本鈎2セットだ。解説はハヤブサの開発担当・小南氏が引き受けてくれた。

本命のマダイが釣れなくても…
お土産フィッシュならゲットできるかも!?

02_ タイラバサビキ
ジギングサビキシリーズから派生して、ついにタイラバ専用の「タイラバサビキ ツイストケイムラレインボー 2本鈎2セット」(品番SS460)が登場。オールフロロカーボン仕様で、根魚や小型回遊魚などいろいろねらうことができる

ジギングサビキシリーズは…、私も大変お世話になっている。正直な話、ジグよりサビキでの釣果の方が圧倒的に高い。ジグは船なら沈めるための、オカッパリなら投げるためのオモリになってしまっているのが現状だ(※あくまでも、ヘタレな私の場合だが…)。
そのメインウェポンを上回るほどの手堅い釣力でボウズだけは回避してくれる、前向きに言えばお土産フィッシュ量産仕掛ともいえるジギングサビキシリーズの手が、ついにタイラバまで伸びてきたのだ…。

「今やタイラバもオフショアの釣りでは定番化したカテゴリーへと成長しましたが、対象魚がマダイなだけにジギング同様、地方によっては1日1枚釣れれば御の字…なんてことも多々あります。しかも船に乗ることが大前提のゲームなので、乗船代もバカになりません。それだけに本命のマダイじゃなくてもイイから、せめてお土産フィッシュくらいは持ち帰らなければ…というアングラーの方々が、ジギングサビキをタイラバでも使い始めたのだと思います。実際にタイラバの人気が高い九州エリアからはタイラバに対応するジギングサビキが欲しいという要望もあったので、ならば専用仕掛を作ろうという運びになりました」と小南さん。

確かにマダイは決して数釣りができる魚ではないし、タイラバ人気がアップしたことでプレッシャーも高まり、かつてよりは釣れにくくなっている感は否めないだろう。だからこそ、何かしらの魚を持って帰りたいというアングラーの気持ちは痛いほどわかる! しかもルアーマンがこだわる「エサ釣りじゃないから!」と胸張って言える(?)サビキに手が出てしまう気持ちは、もっとわかる!!

03_ 釣りシーンイメージ
タイラバにかぎらず、マダイ釣りはある意味「賭け」である。マダイにターゲットをしぼって1尾でも釣れれば大成功だが、その一方でまったく釣れずに大失敗に終わる確率も高い。家で待っている家族はもちろん、自分でもそれなりに納得するためには、何かしらの魚を持って帰らなければならない…

小型甲殻類や稚魚ならではの透明感を演出できる
「ツイストケイムラレインボー」

04_マダイ
チャレンジするたびに、つねにマダイが釣れる! …というほど、現状のタイラバゲームは甘くない。何も反応がなければ「マダイじゃなくてもイイから食ってくれよ!」となるのは当然である。そんなときにこそ使ってほしいお助けアイテムが「タイラバサビキ」なのだ

商品名にもなっている『ツイストケイムラレインボー』とは、一体どんなモノなのだろうか? 小南さん、宜しくお願いします!

「今回わざわざタイラバ専用サビキを作るということで、ボトム付近の深場でも存在感を発揮できるように紫外線を浴びてケイムラ発光をするスキンを採用しています。さらに太陽光が届く範囲でも反射アピールができるように、オーロラ糸というティンセル状の繊維を束ねて装着しています。これらの相乗効果により水中でなまめかしく光りながらユラユラと漂うことで、小さな甲殻類や稚魚の姿を演出することができるんです」。

なるほど。昨今は100mを超えた水深をサーチする「ディープタイラバ」もある一方で、地方によっては20m前後のシャローエリアを手早く探る釣り方もあったりと、オールレンジでのカバー力を求められることが当たり前になってきている。それだけに一緒に使うタイラバサビキも、あらゆるレンジでのアピール力が必要というわけだ。

05_ ツイストケイムラレインボー
エビ類や稚魚ならではのなまめかしい透明感を、紫外線によるケイムラ発光で演出してくれるのがツイストケイムラレインボー。可視光線を反射するオーロラ糸との組み合わせで、オールレンジで発光アピールが可能だ
06_ タイラバサビキ仕掛図
サビキにつながっているエダスの長さは5cm。これならばエダスとエダスの間の距離が20cmでもハリ同士が絡まりにくく、角のない自然なアクションが出せる。ショックリーダーを介して結んだ方が結束強度を保ちやすい

フォールから誘いまで計算され尽くされた
「ショート仕様&2本バリ」

ただ、このタイラバサビキ、全長1mのなかにサビキは2本しか付いていない。もうちょっと多く…せめて3本あってもよかったのでは? どうなんでしょう、小南さん!?

「まず1mという全長ですが、これは一般的なタイラバ専用ロッドが6~7ftということもあって、それらで扱いやすい長さを検討した結果です。そしてタイラバをフォールさせるときに、タイラバのフックとサビキのフックが絡まり合って“エビる”のを防ぐために、下側のサビキからタイラバまでの距離は余裕を持って60cmにしています。つまり、実質40cmの距離のなかでサビキを配置することになるので、2本が使いやすくトラブルも少ないと判断しました。
また、既存のジギングサビキシリーズには下側にヨリモドシ付きスナップが付いていますが、タイラバは基本的に幹糸を直結するスタイルが浸透しているので、タイラバサビキは敢えて何も付けていません」とのこと。1mという短い長さのなかにも、こだわりのコンセプトがギッシリと詰まっているようだ。

07_ タックルイメージ
タイラバサビキを接続しても、6~7ftの一般的なタイラバタックルで使用することができる。お土産確保でマダイ以外の対象魚をねらう際、対象魚がいるレンジで軽く上下させ、サビキがただようにアクションさせるのがコツだ

 

本命のマダイが釣れなくても前向きに楽しめる!
それが「タイラバサビキ」

サイズはS、M、Lの3種類。小南さんならどのように使い分けるのだろうか?

08_ 釣りシーンイメージ2
S、M、Lの各サイズは、ねらう魚の種類によって使い分けるのが王道。マダイより小さい魚ねらいならSサイズで十分だが、場合によってはマダイより大きくてパワフルな青物がターゲットになる場合も。そんな場合も想定して、太くて強い幹糸&ハリスのLサイズも用意されている

「幹糸、ハリス、そしてハリのすべてが1段階ずつアップする設定になっていて、基本的には対象魚の大きさで使い分けるのがいいでしょう。小型~中型のアジや根魚ならSサイズで十分ですし、50cmオーバーのギガアジや青物などを想定するとLサイズが安心です。また、オカッパリでシャローエリアをねらうキャスティングタイラバなら、Sサイズを使えばガシラやキジハタなどの根魚も楽しめると思います。
もちろん、みなさん本命はマダイなのでストイックにタイラバ一本勝負が正統派でしょうが、先述の通りかんたんではありません。保険というわけではないですが、やっぱり何かしらの魚を釣って楽しんでもらうためにも、家族にお土産フィッシュを持ち帰るためにも、タイラバサビキをぜひ試してみてほしいです!」。

その通り! 私もタイラバサビキで保険をかけまくって、とにかく1尾でもイイから魚を釣りまくりたい!! ただ、私の場合は先述のジギングサビキ同様、メインウェポンであるタイラバが沈めるためだけのオモリになってしまいそうだが…。

09_ カサゴ
10_ キジハタ
11_ アジ
12_ サバ

対象魚はアジやサバなどの小型~中型回遊魚やガシラ(カサゴ)、アコウ(キジハタ)といった根魚も想定。自然が相手なだけに、どんなに頑張っても本命が釣れないことは多々あること。そんなときはタイラバサビキの助けを借りて、手堅くお土産フィッシュをゲットしよう!!