船釣り初心者歓迎!手軽な釣りモノはコレだ No.9 東京湾で「指8本」のドラゴンタチウオ!
竿も心も折られつつ…執念の捕獲!

2022年の今期も東京湾でサイコーの盛り上がりを見せているタチウオ。テンビン、ジグ、テンヤの3種が主な釣法ですが、記録と記憶に残るデカ~いタチウオを釣りたいなら「テンヤタチウオ(釣り)」がおすすめ!
昨年、私は奇跡的に東京湾で指8本のドラゴンサイズを手にしましたが、あの強烈な引きと最高の食味が忘れられず、今期も再び“ドラゴンクエスト”に行ってきました!


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Youtube「ジローちゃんねる」
2022年8月、東京湾テンヤタチウオで竿と心を折られながらも「指8本」ドラゴン捕獲せり!

動画_ジローちゃんねる

ドラゴン捕獲のためなら多少の犠牲もいとわない!?
竿をへし折るモンスター級…?

みなさん、お久しぶりですJIROです。なぜだかどうして、本業が馬車馬のような忙しさ(?)で、釣りにはかれこれ1年以上も行けておらず。もうね、1年も釣りしないと、身体の調子が悪いのなんのって…。というわけで、自分の身体と心のケアのためにも、今後はワークライフバランスを大切にしながら、釣行の機会を捻出していきたいと思っている次第です(決意表明)。

そんなワケで今回は、冒頭でも述べた通り私の大好きな東京湾のテンヤタチウオ釣りです。

過去のテンヤタチウオ記事はコチラ
東京湾に一大ブーム到来! テンヤタチウオの面白さにハマる人が爆増中!

東京湾のテンヤタチウオの人気っぷりは、今期もまったく衰えを知らず、さらに年を重ねるごとにさまざまな新釣法も生み出されながら進化を遂げています。ノンストップバイブレーション釣法、バイブレーション釣法、省エネバイブレーション釣法などなどなど。そのネーミングからも、いかに「バイブレーション(=誘い)」が大切かというのが見て取れます。

かくいう私も竿を持つ左手首が取れそうになりながら、手巻きタックルで誘い倒してきたわけですが、今回の釣行を簡潔にまとめると「竿も心も折れて、夏」です。はい、竿を折りました。しかも2本ですよ、2本。釣り歴37年間の中でも折った竿なんて数本なのに、それを1日に2本も。そもそも今回の釣行は身体と心のケアに行ったはずなのに…。

ちなみに1本目は竿先を激しくシェイクして誘っているときに、竿先にクルンッとラインが絡んで、夏。ちなみに「ポキッ!」ってめちゃくちゃいい音がしました、はい。ただ、これは完全に自分の不注意なので、この時点では心は折れていません。

01_IMG_8847 折れた竿先
02_IMG_8855 折れた竿先2
(写真左)穂先に道糸が絡んで破損した1本目の竿。(写真右)モンスター級?のスーパードラゴンタチウオにへし折られた2本目の竿。1日に2本も折るなんて…釣り人生で一番の思ひ出…

そして、2本目。竿先をシェイク後、長めにステイをしていると、竿先が「フッ」と戻されます。テンヤタチウオでは、この竿先を持ち上げるアタリの出方が理想的とされています。タチウオがイワシ(テンヤ)の下方から食いついた際に重みが抜けるため、掛けやすいアタリとされています。そして、瞬時にアワセを入れると、ズシーン! と重量感が伝わってきました。

「よっしゃー、掛かった!」

竿全体でタチウオの重量感を楽しんでいると、

「ボキッ!」

周りの釣り人の方々もザワつくほどの突然の破壊音。その直後、折れた竿先が道糸に乗ってシューッと海面に消えていきます。その様子が、私の目には「ヤエン」に映りました(笑)。しかも、ヤエンを投入したのに、その直後にバレました。昨シーズンに指8本サイズを釣っており、あくまでも肌感覚ではありますが、重量感はそれ以上…? 「逃がした魚は大きい」とは、まさにこのことですが、真相は闇の中ですね。

03_IMG_4010 昨シーズンのドラゴン
昨シーズンに走水沖で仕留めた指8本のドラゴン! あまりの引きの強さに腰が引けました(笑)
04_IMG_3963 指8本
05_IMG_3985 会心の1尾
(写真左)身幅が指8本の極太ドラゴン。(写真右)「船太刀魚テンヤ 速掛型 フッ素コーティングフック」のステルスブラックホロゼブラカラーの40号で食わせた快心の1尾

竿は折れるわ、周りの釣り人の方々から注目を浴びるわ、タチウオには逃げられるわの踏んだり蹴ったりで、この瞬間、私の心は「ポキリ」と音を立てて完全に折れたのでした。

竿が折れてから3時間アタリなし(涙)
久々のアタリで浮上したのは指6本の大型!

竿を2本折ってから心もポッキリ折れたので、誘いにメリハリもなくなり、アタリがまったく出せない状況に陥りました。そんな暗中模索している私を尻目に、同行したテンヤタチウオ初挑戦の釣友は指5本サイズを筆頭に本命を連発。その息子さんもテンビン仕掛で人生初のタチウオを手中に。親子でタチウオ釣りを満喫していて羨ましい限りです。そして、肝心の私は、完全にタチウオから見放されて…。

06_IMG_7795 タチウオ釣果(テンビン仕掛)
テンビン仕掛で初の本命タチウオを釣り上げた西垣祐成くん(9歳)
07_IMG_7822 タチウオ釣果(テンヤタチウオ)
西垣祐介さんはテンビン仕掛&タチウオテンヤで指5本サイズを筆頭に合計8尾を釣り上げた

そして、ようやく私にも待望のアタリ到来です。実に竿を折ってから3時間後…。軽く誘いを入れたあと超ロングステイで待っていると、竿先が大きく引き込まれるアタリ! 間髪入れずにアワせると掛かりました。オデコ回避の1尾だけに、慎重に巻き上げて海面に姿を見せたのはグッドサイズです。「バレるな! バレるな! マジでバレるな!」と祈りながら、心臓バクバクで抜き上げたのは指6本の大型でした(涙)。

08_IMG_8850 指6本の大型タチウオ
アタリがまったく出せないタチウオ地獄から救ってくれた指6本の大型タチウオ。起死回生の1尾!

ついに登場!指8本サイズのドラゴン!
折れた竿で釣り上げた意地の1尾!

09_IMG_7810 指8本のドラゴンタチウオ
「船太刀魚テンヤ 速掛型 喰い渋りスペシャル」のメタリックパープルUVピンクゼブラ50号で仕留めた指8本のドラゴンサイズ。この1尾でオールOK! 終わりよければすべてよし(笑)!

当日は激しめの誘いで比較的アタリが遠かったため、後半はスタミナ切れもあり、スローの誘い&待ちの時間を長めに取りました。隣で連釣していた釣友がスローの誘いで連釣していましたし…(笑)。
アタリの出方は竿先を「ガンガンッ」と大きく引き込むような激しさで、1度目のアタリの際は片手に竿、片手にカメラを持っていたのでアワセが間に合わず。すると、その直後に再びの激しいアタリが出て、即アワセを入れるとズドーン! 全身から一気にアドレナリン大放出!

無事にフッキングに成功し巻き上げを開始した直後、早くもドラゴンサイズと確信。先ほどの指6本サイズとは比べものにならないほどの重さ&引きです。そのファイトの様子は下記リンクから動画を見ていただければと思いますが、顔は笑顔ながらも内心はヒヤヒヤ&ドキドキでした。なによりその竿は穂先が折れていましたし…。当日は2本持参し2本とも折れたので、穂先だけ折れた竿を使用していたのです(照)。
そして海面に姿を見せたのは、予想以上のビッグサイズ! ハリスを持って「エイヤー」と抜き上げようと思いましたが、重さで切れるのを懸念して、大きく手を伸ばしてテンヤをつかんで慎重に取り込みました。いやはや、1年ぶりに再会を果たした「指8本」のドラゴンサイズです。

10_IMG_8856 ファイトシーン
11_IMG_8857 慎重な取り込み
(写真左)あまりの重さと引きに顔が引きつっています。(写真右)へっぴり腰でいつも以上に慎重に抜き上げています(笑)
12_IMG_8851 ドラゴンタチウオ釣果
表情からも嬉しさが滲み出ています。本当に心底うれしかった1尾! これだからテンヤタチウオはやめられませんね!

釣り上げたあとは、巻き上げ時のドキドキと、釣り上げた安堵感でちょっと具合が悪くなりました(笑)。結局この日、相当なヘッポコ釣り師だった私は釣果2尾。竿2本折って、タチウオ2尾。ちょっとコスパ悪すぎですよね(笑)?

とはいえ、昨年に続いて今年もなんとか手にできた指8本サイズに大満足! 竿は折れましたが、終わりよければすべてよしとしましょう。ちなみにこのメモリアルな1尾は、頭部を骨格標本にしてリビングに飾っています。

13_IMG_7960 タチウオ頭部の骨格標本
ドラゴンタチウオの骨格標本。今回初めて作成してみましたが、思った以上に上手にできました。ただ、歯が結構欠けていたのが残念でした

 

さてさて、季節は夏を過ぎ秋の到来です。今後、秋から冬にかけても、まだまだ楽しめる東京湾のテンヤタチウオ釣り。これから寒くなっていけば、タチウオの脂乗りも増していきます。この機会に、ぜひぜひみなさんもチャレンジしてみてください。あっ、予備竿の持参もお忘れなく(笑)!

 


2022年8月、東京湾テンヤタチウオで竿と心を折られながらも「指8本」ドラゴン捕獲せり!

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レポーターREPORTER

JIRO
プロフィール:JIRO
東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣り専門誌」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、おでかけメディアの営業マンとして従事。仕事の合間を縫って月に1~2度は船に乗り、周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。
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