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みなさ~ん、こんにちは! カオリンです☆ 今年の夏も暑いですね!
そんな暑い夏に私が夢中になっている釣りの一つが「ベイチヌ」。名前の通り、チヌをねらう釣りです。あまり聞き馴染みのない釣りかもしれないですが、チヌとの駆け引きやパワフルな引きを味わうと、一気にこの釣りに魅了される釣り人も多いです。
そんなベイチヌを紹介させていただきますね。
ベイチヌってどんな釣り?
チヌといえば、筏や磯、堤防、渚(浜)などいろんなエリアやねらい方で釣り人を楽しませてくれるターゲットですよね。ベイチヌでは、ベイエリアの人工建造物や岸壁に付いたイガイを食べに寄ってきたチヌをねらいます。
この釣りの魅力は、何と言ってもチヌが型ぞろいで釣れて、数もねらえるところ。釣れるとだいたい40cmオーバーです♪
そして、チヌが活発にエサを捕食する水温が15~23℃前後ということで、この時期はエサをよく食べて体力がありチヌのコンディションもいいので、引きがとってもパワフル! 掛けてからタモに入るまで、ラインを切られないかドッキドキのスリリングなやり取りがたまらなく面白いのです。
どんなタックルが必要?
聞きアワセでアタリを取ることも多いので、7~8ftのひとつテンヤロッドが適度に柔らかい穂先としっかりしたバットで扱いやすいですね。私はひとつテンヤロッドを持っていないので、穂先は少し硬めになりますがエギングロッドでいつも楽しんでいます。
ほかにティップランロッドなどでも代用できるので、お持ちのタックルで楽しんでもらえると思いますよ。
リールはスピニングリール3000~4000番、PEラインは0.8号、リーダーはフロロ4号程度、チヌバリ5号、チモトにガン玉のBをセットすればタックルの準備は万端です。
ちなみに、PEラインやリーダーのライン号数は、私の経験則から先の号数を選択しています。
チヌとのやり取りの際、橋脚にラインを擦られラインブレイクしてしまうことは多々あります。ラインブレイクを防ぐため、また、強引に魚を引き寄せるためにはライン号数を太くすることも1つの案です。しかし、チヌの活性が低い場合や警戒心が強い場合に、ラインが太いと見切られやすく食いが悪くなるデメリットがあるのです。逆に、食い込みをよくするために「もっと細くすればよいのでは?」と思い、PEラインを0.6号に落としたこともあります。ところが、障害物が多いエリアということもありラインブレイク多発…。結局、前述のタックルセッティングに落ち着いたというワケです。
どんな釣り方?
釣り方は、落とし込みや前打ちといった釣りと似ていますが、違いはエサをキャストしてフリーフォールでテンポよく探るところ。ボートの機動力を活かしていろんなポイントを回ることができます。
橋脚や壁から剥がれ落ちたイガイを演出するために、なるべくエサを橋脚や壁ギリギリに落としていくことが大事! そのためにはボートの流れや潮の流れを見ながらキャストポイントを考えて攻めていくのですが、ねらったポイントにキャストが決まり、ねらい通りアタリが出てキャッチできると、達成感もひとしお♪ これがまたゲーム性もあってハマってしまうのです。
エサはイガイをメインに使います。ほかには砂カニやワームを使うこともありますよ。
イガイは1粒付けやダンゴ付けにして使いますが、私は小粒のダンゴ付けにすることが多いです。なぜかというと、1粒付けより重量が出るので、よりキャストが正確に決まりやすいから。ダンゴ付けは貝と貝が繊維のようなもので繋がっているので、3~4粒取ってハリをその繊維に縫い刺しにします。ただ、1粒2粒と貝だけ取られるときがあるので、そんな場合は1粒付けに切り替えます。
また、ダンゴ付けにすると逆に早く落ちすぎることもあるので、その場合は粒を少なくするか、チモトに付けたガン玉を外して調整するといった具合です。
アタリは、糸止まりやラインがビュッと走るアタリが多く、どちらかと言うと、大型になるほど警戒心も強いので糸止まりのアタリが出ることが多いように思います。この糸止まりのアタリや、回収の際の聞きアワセでアタリが出ることがあるので、穂先が少し柔らかいロッドの方が食い込みがいいのです。
アタリが出ても反応が遅れるとエサだけ取られたり、掛けてからもチヌに先手を取られると障害物の裏側に回られラインブレイクということもしばしば…。チヌも賢いんですよね! 最後まで油断は禁物です。
コンディションのよいグッドサイズを求めて
三重県四日市市でいざ実釣!
そんなワケで先日、三重県四日市市のクラブカイトさんにお世話になり、栗田竜男キャプテンのガイドのもと、1年ぶりのベイチヌをワクワクしながら楽しんできました。
ポイントまでボートを走らせること約5分。あっという間にポイントに到着。釣りのポイントが近いのもベイチヌの嬉しいところです。
前日まで雨続きだったので、水潮の影響が出ていたりしないか心配していましたが、開始3投目で糸止まりのヒット。早速良型が釣れました。やっぱりコンディションがよく、エサをたくさん食べているようでお腹もパンパン。基本的には上から2~3mの水深をテンポよく探っていたのですが、当日は濁りがあったのでもう少し深く探っていたところ、1枚目のヒットにつながりました。
そのあとはどんどんアタるタナも浅くなり、3投連続ヒットも♪ 心配もなんのその! 橋脚の手前側に落とすと素直にアタってきてくれてチヌの活性は良好でした! もちろん型ぞろいです。
このときは活性が高かったこともあり素直にアタってくれましたが、活性が低いときや日が高くなってくると、陰になる橋脚の裏側へ隠れることもしばしば。そうなるとピンポイントにキャストしなければいけなくなり、よりキャストの精度が求められます。
さらに、キャストが決まってヒットしたとしても、橋脚に巻かれるリスクも高くなります。このリスクの高いポイントで掛けた場合は、いち早く障害物からオープンエリアにチヌを誘導させることが大事! 栗田キャプテンもボートをバックさせサポートしてくれるので、まずはしっかり耐えるしかありません。こんなときはハラハラドキドキしっぱなし! そして、オープンエリアに出れば一先ず難所クリア! あとは引きを楽しみながら魚を寄せてくるだけです。無事にキャッチできると嬉しさのあまり、「ヨッシャー!」と思わずガッツポーズしてしまうことも多々ありました(笑)。
操船の合間に栗田キャプテンも少し竿を出しましたが、どうしても舳先(へさき)で釣るよりもねらう橋脚までの距離が出てしまうので、キャストもより難しそうでした。しかし、そんななかでも今日イチサイズの48cmを釣られていたので、ホントお見事でした。
この四日市エリアでは「年無し」サイズもコンスタントに上がるエリア。大型もたくさん潜んでいますよ。
同じエリアでねらえるマゴチもチェック!
チヌの数も釣れたので、同じエリア・同じシーズンにねらえるターゲット「マゴチ」もねらうことに! マゴチも人気のターゲットですよね♪
栗田キャプテンは6~7ftのロックフィッシュ用ロッドを使われていますが、私はより手軽にねらいたいので、ベイチヌと同じタックルでチヌバリからジグヘッドに付け替えてマゴチをねらいました。
ジグヘッド14gにワームはシャッドテール系3.5~4in(インチ)程度のものをセット、よりアピールさせたいときはブレードを付けてねらうといった仕掛です。ほかにテキサスリグやワインド釣法、メタルジグなどでもねらえますよ。
マゴチポイントは水深が3~6m程度と浅いポイントです。リフト&フォールやボトムのズル引き、動かしたあとにしっかり止める(ストップ&ゴー)アクションでねらいます。
とくにこの夏場はキスやハゼを捕食することが多いので、ロッドを横に寝かせてひとシャクリに1回リールを巻く動作を2~3回繰り返し、横に動かしては止めるといったアクションでキスやハゼが底をピュッピュッと這う様を演出すると、反応もよいとのこと。
「なるほど~」と思いながらスタートすると、開始早々ゴツゴツ~とバイト! しかしこれはフッキングならず。その数投後にまたゴツゴツゴツ~! 今度こそしっかりフッキングも決まって、マゴチの首振りを堪能しながらネットイン!! 顔が見られたらいいなと思っていたマゴチもあっさりキャッチできました。ついでの釣りでしたが、マゴチ釣りも十分楽しませてもらい、これにて終了となりました。
チヌとの駆け引きやパワフルな引きを味わうと、きっとあなたもこの「ベイチヌ」にハマっちゃうはず♪ ゲーム性も高いので、ぜひ一度体験してもらえると嬉しいです。チヌもマゴチもこれからシーズンは続き、この四日市エリアでは10月いっぱいごろまでねらえるそうです。マゴチねらいではヒラメも混じるそうですよ。
まだまだ暑い日が続くので、日焼け対策や水分補給も忘れず楽しんでください。
それでは、みなさんが毎日笑顔でハッピーに過ごせますように♪
レポーターREPORTER
三重テレビ「フィッシングポイント」レポーター /三重県在住
好きな釣りは、イカメタル・タイラバ・ジギング・太刀魚テンヤ・磯グレなどなど、それぞれ面白さがあって釣りはなんでも好きです♪ 釣った魚を美味しく食べることも大好き! 釣りを始めてからお魚もさばけるようになりましたよ♪