テンヤの威力を実感!
宮城発、夏の食い渋りを制すテンヤタチウオ

人気沸騰! 宮城の新しいターゲット夏太刀(夏のタチウオ)はここ数年、安定して釣れています。産卵絡みの接岸で大型がねらえるうえに、食味も脂が乗って最高なのです!
先日、地元の人気ジギング船に乗って旬のタチウオを楽しませていただきましたが、テンヤタチウオという釣り方とその面白さを新発見! 日が昇って食いが渋くなりがちな時間帯に効く!? そんな私の実体験をレポートいたします。

ねらいは大型ドラゴン級

01_ 海上の風景

梅雨の明けた東北南部地方は、太平洋高気圧の勢力に広く覆われて梅雨明けから安定した天候。夏雲がモクモクと立ち上がるなか、岩手、宮城の釣り仲間に誘われての釣行でした。連日の猛暑にもかかわらず、海上は比較的乾いた風が程よく吹いていて気持ちがよい日でした。
今回の船宿は宮城県歌津の大隆丸、牧野船長にお世話になりました。

航程30分でポイントに到着。すでにポイントには船団ができ上がっており、気分も盛り上がってきます! 船団の中にポジションを取ると釣り開始。程なくして船中のファーストフィッシュが上がりました。みなさん、それぞれにメタルジグ(ジグ)、テンヤをチョイスして釣られていました。

02_ ジグでの釣果
03_テンヤでの釣果

手返しならジグ、食い渋りはテンヤで攻略

朝のマズメどき、ジグへの反応もよくてポンポンと釣れていたタチウオですが、日が昇り時間の経過とともに食いは渋くなりがちです。ジグの当たりカラーを見つけられたアングラーは、それでもポツリポツリと数を伸ばしていけるのですが、なかなか難しい状況に変わりはありません。
活性よく、食いも活発なら手返しのよいジグでの攻略がオススメですが、口を使わなくなったら、テンヤを使った釣りが威力を発揮するそうです。

当日も朝はジグでも釣れましたが、次第に渋くなりテンヤでの釣りが有利になってきました。
私もテンヤを持参していたので初めてのテンヤタチウオに挑戦。過去にライトテンヤを使用した経験はありますが、本格的なテンヤは今回が初めてです。

04_ タチウオテンヤ

使用したテンヤはハヤブサの「船太刀魚テンヤ 速掛型 フッ素コーティングフック」の40号。あらかじめ替えのワイヤーやリーダーがセットされていて、初めての私にもとても使いやすい商品でした。

スローに巻くだけで手元に伝わる?
テンヤの強みを実感!

渋い時間帯に入り、ジグからテンヤに切り替えての再スタート。まだ、活性の高い魚が残っているウチは私のテンヤにもバイトが多数。すぐさま1本キャッチしました。しかしながら、完全に活性が落ちきってからは私のテンヤにはアタらなくなりました。周りのテンヤアングラーはポツリポツリとキャッチしているのですが、私のテンヤは寂しい限り…。

「なぜ?」
「なぜ釣れない? アタらない?」
ん?

釣れているアングラーはテンヤをアクションなしのスローただ巻きのみで釣っています。
私も試しにデッドスローのただ巻きで試してみると…、スーッと静かに動くテンヤに微かな違和感! 「コッコツコツコッ」と前アタリが出ても、そのままスローにただ巻きを続けていると、わずかに押さえ込むような感覚が! フンっとロッドをアワセるとぐぁ~んとかなりの重量感が伝わってきました。間違いなくタチウオの引きです。
このタチウオのバック走りはクセになります。途中、スッと軽くなるのも構わずにリールを巻き上げ、顔を見せたのは間違いなくドラゴン級でした。

05_ ドラゴン釣果(堀籠さん手持ち・タチウオ縦)

 

ジギングがメインの私には、テンヤのスローただ巻きがこれほどまでに釣れるのがとても新鮮で、驚きでした。テンヤはジグのように動かして釣るものと思っていただけに、何事もやってみないとわからないものだなぁと再認識させられたところです。

06_ リール

当日は手巻きのローギヤリールを使用してのテンヤタチウオ釣り。リールはハンドルをカスタムしたものでしたが、スローただ巻き中にテンヤに寄り付くタチウオの気配を手元によく伝えてくれました。
タチウオの存在を感じ取ることで集中力が高まり、アワセのタイミングなどを逃さなくなります。小型電動リールが主流のタチウオ釣りですが手巻きリールには多くのアドバンテージがあることも実感できました。

 

顔に似合わず繊細なアタリと、掛けアワセ後の重量感。ジグでの釣りとはまた違った釣り感がテンヤにはありますね。ジグでのタチウオ釣りにこだわるのもよし、繊細なアタリからの重量感に酔いしれるテンヤ釣りにハマるのもよしのタチウオ。もうしばらくはねらえそうですので、ぜひチャレンジしてみてください。

07_ タチウオ顔の寄り(左向き)

ただし、タチウオの歯はとても鋭利。手指など切れた感覚がないくらいスパッと切られます。安全のために手袋、魚ハサミを用いるなどの対策も大切です。準備万端で楽しんでください。

 

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レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。