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自分たちのペースで好きなときに、そして、自分なりの規模感やアレンジで楽しむ「庭キャン&ベランピング」。今回もその道の達人(?)、家族とともに広大なお庭をカスタマイズし、存分に「庭キャン」を楽しんでいる市橋さんに、庭キャンの醍醐味! 美味しい料理と火の扱いについて紹介していただきましょう! 遠出せずとも心は癒され、満足すること間違いなし!!
【市橋家の庭:詳細】
広さ225㎡(15m×15m)68坪
自宅建築後、自分で土を掘り返し石を除去して庭を整地。さらには芝を種から植えて、庭という枠を越えたわが家だけの理想のアウトドアスペース「わが家キャンプ場(庭)」を造った。
焚き火を楽しむ火の管理
焚き火は調理に使用できたり、暖を取れたりと、キャンプには欠かせない要素です。また、火を眺めるだけでなんとなく癒されたりして、わが家でも欠かせることはできません。
しかし使い方を間違えると大惨事にも繋がりかねず、火の扱いは慎重に行っています。
(1)火の扱いで注意すべきこと
①.一酸化炭素中毒に注意すべし!
シェルターや閉め切った空間で焚き火や燃焼機器を使用すると、酸素が不足して不完全燃焼が起こり、一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は無色無臭のため、発生に気づかず一酸化炭素中毒になることが多いようです。閉め切った空間での火の使用は絶対にやめましょう。
②.大きな炎を上げず火をコントロールすべし!
焚き火は薪をくべるだけ燃え続けますので、必要以上に薪を入れるとだんだん炎が大きくなってきます。大きくなった炎はコントロールできなくなり大変危険です。また、周囲にも不安を与えてしまいますので、すぐに消せる程度の最小限の火で使用しましょう。
③.緊急消火用の水を必ず待機させておくべし!
想定以上に炎が大きくなってしまったときに、すぐに火の勢いを弱めるには水をかけるのが一番効果的です。また、火の粉が予想外の方向に飛び火する可能性もありますので、緊急消化用の水をバケツに用意しましょう。
④.地面に熱が伝わりにくい工夫をすべし!
通常のキャンプ場では直火禁止のところが多く、焚火台を使用することが多いと思います。
自宅の庭では基本的に自由なのでそこまで気にすることはないかもしれませんが、わが家では焚火台の下にさらにスペースを設けて、芝に熱が伝わりにくいように工夫しています。
(2)わが家のこだわりと薪の工夫
わが家で焚き火に使用する薪は、もらった廃材や庭の木々を剪定した際の木切れを活用しています。それらをウッドデッキのスペースで乾燥&保管しています。
収納ラックは、これまた廃材を使って父が作ったもので、薪を使いたいときにすぐに取り出せるのでひじょうに便利です。「着火しやすい材」「燃えやすい材」「火が長持ちする材」などに分けています。
うまく管理すればキャンプの雰囲気も格段に上がりますので、注意しながらぜひ焚き火を取り入れ、楽しんでみてください。
庭キャン料理 <焚き火や炭火を使う場合>
調理に焚き火や炭火が使える場合、料理の幅は拡がります。また、直火で調理された料理は非日常感も相まって美味しく感じられることでしょう。
ここではカンタンなものから少し手の込んだものまでを少しだけ紹介します。
(1)定番の「カレーライス」
まず、羽釜でご飯を炊きます。火でご飯を炊くとお米の芯がシャキッと感じられ、カレー向きのご飯を炊くことができます。
同様に焚き火でカレーを作ってもよいのですが、わが家ではお手軽にガス火でカレーを作ります(笑)。いつも子どもたちが野菜を準備してくれて大助かり! ササっと調理しカレーが完成です。なんなら、ご飯もカレーもキッチンで作ってもよいでしょう。完成したカレーライスをみんなで美味しくいただきます。
庭で食べる自分たちで作ったカレーライスは格別ですね。外で食べるだけでいつもとは違う雰囲気で楽しめます。
(2)トッピングが楽しい「ピザ」
炭火の上に置くタイプのピザオーブンで焼いていきます。自分たちの好きな具材を乗せ、トッピングは自由です。
仕上がりはさまざまですが、美味しいピザの完成です。これも買ってきたものやオーブンで焼いたものを外で食べてもよいでしょう。
こうしなければいけないというルールがないのも、庭キャンプのよいところですね。
(3)大人の香り「燻製」
下準備として、まずは鴨肉に塩胡椒とスパイスをすり込みます。
約1日冷蔵庫で寝かせ、少し水分を飛ばしてから燻製器に入れて燻(いぶ)します。
2時間ほど燻すといい色になってきました。燻煙のよい香りが辺りに漂います。
お昼のまったりとした時間を利用すれば夕食までには完成するので、お昼間に仕込んで放っておくだけで、夜のお酒にあうおつまみが完成。多少火の面倒は見なくてはいけませんが、楽なのでオススメです。
(4)本格的な味を味わえる「ローストチキン」
丸鶏、人参、玉ネギ、ジャガイモに塩胡椒とスパイスで下味をつけてダッチオーブンに入れて作る「ローストチキン」。コツは材料の下にセロリをひくと焦げません。一番上にローズマリーを置き香り付けします。
炭を蓋の上にも置き火にかけて30分ほど待つだけ。上下の加熱で中までじっくり火が通せるのはダッチオーブンならでは。表面はこんがり、中はジューシーに仕上がります。
美味しそうなニオイが広がる蓋を開ける瞬間は見た目も鮮やかで、わが家ではいつも盛り上がります!