どうも! 「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
小さいころからさかなが好きで、釣りはもちろん学生時代は熱帯魚バーでバイトをしていました。
ということで、今回は釣りで馴染みがあるさかなではなく熱帯魚のお話です。少し変わったテーマに絞って海外の淡水魚をご紹介したいと思います。
題して…こちら!!
川の中のアニマルフィッシュ!?
さかなの名前は不思議で、誰がつけたの? と思うものから納得してしまうものまで…とくに動物の名前を持ったさかなは見た目がそっくりだったりします。
そのなかでも草食動物に注目! それぞれの不思議な生態を見ていきましょう。
まずはシマウマです!
ゼブラ=シマウマのさかな!
ゼブラダニオはインドの緩やかな川や池に生息する4cmほどの小さな熱帯魚です。黒と金色のストライプがシマウマのようだと命名されました。
そんなゼブラダニオ、実はよく見るとヒゲがあります! というのもコイの仲間なので、コイ特有の2本のヒゲがあるのです。
観賞魚として人気なんですが、逃された個体が沖縄の川で繁殖していると問題にもなっています。最期までちゃんと飼ってや~!
続いては馬です!
ホース=馬面ってこと!?
タイやマレーシアなどの川に生息するドジョウの仲間、大きくなれば15cmほどになります。
別名ロングノーズローチと呼ばれるだけあって、顔がにょーっと長い! 面長なことから「馬面」ホースフェイスローチと命名されました。
このさかなのキュートなところは底砂に潜ること。うちでも飼っていたんですが、エサのとき以外は砂の中でジーっとしていることが多かったです。
熱帯魚飼育はダニオのように上層を泳ぐさかな、このさかなのように底を泳ぐさかなと遊泳層を分けて飼育するとケンカせずに共存できます。底の方で食べ残しを食べてくれたりするホースフェイスローチのようなさかなを「タンクメイト」と呼んだりして重宝します。
そして最後はタンクメイトの代表! そのなかでもパンダの登場です!
模様がパンダ!その繁殖はナンダ!?
先ほどのローチと同じように底を泳ぐコリドラス。原産は南米で、大きくなっても10cmにもならない小型のナマズです。
コリドラスとはギリシャ語で「ヘルメットのような皮膚」という意味。頭はヘルメットのように頭骨がカッチカチです! とても種類が多く、観賞魚としても人気なのでパンダをはじめ模様もさまざまあります。
コリドラスは繁殖がとても面白く「Tポジション」と呼ばれる、メスがオスに直角に交わります。これは何をしているのかというと、メスはオスの精子を口から吸ってお腹の中で受精するのです! ひょえ~!!
釣り人からするとあまり関わることのないさかなたちですが、いろいろなさかなの習性・生態を知ることで釣果に繋がっていくと思います。
何より、釣りをきっかけにさかなや生き物、広くは環境にも深く興味を持っていただけたら幸いです。僕も日々楽しく勉強して発信していきます! では、またね~!!
大人も子どもも楽しめる、さかな4コマをまとめた書籍が発売されました。
「おもしろすぎる! 海の仲間たち ツッコミたくなる おさかな図鑑」(ワニブックス)
☆2021年12月14日発売の新刊!
水族館でお寿司が食べられたらなぁ、という空想から始まったエンターテイメント食育絵本。子どもがさかなを好きになる!
「すしぞくかん」(高陵社書店)
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
X:https://twitter.com/sakana_bro
インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)
YouTube:さかなのおにいさん かわちゃんねる
公式HP:https://sakana-bro.com