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ちょっとした違いが大きな違い!
意識したいタックルバランス
飛距離やアワセといったスキルの差、フィジカル的なパワーの違いがでにくいタイラバは、タックルさえ決まればオートマチックに魚を呼び込んでくれる釣りだと感じています。その意味で、1尾を獲ることがシビアな冬においてタックルバランスは大変重要です。
この冬シーズン、私はロッドにテイルウォークの新商品「タイゲームTZ 22“モデル」を投入しました。わずかな微振動を感知し、突っ張らずマダイのファイトに追随する細身のカーボンフルソリッドに、チタンフレームトルザイトガイドを搭載。これまで以上に軽快なフィーリングを生み出したロッドです。ロングシャフトでありながら長時間の釣りでも巻き続けることができるバランスに仕上がっています。
グリップ周辺はカーボンチューブラー設計にしてワン&ハーフ仕様とし、さらなる軽快感を得ています。仕舞寸法も短くなるため遠征や車での乗り合いでも重宝するモデルです。
タイラバタックルは「(1)フックの太さ (2)ドラグテンション&ロッドパワー (3)ギア比」この3点の組み合わせが大切です。フックの太さ(細い=少ないチカラで刺さるが細すぎると折れる)から始まり、ドラグの強さ、ロッドの硬さ(硬ければドラグは弱く。ロッドが軟らかければ少し強めに)にかけて、魚が掛かってからの衝撃をタックルのバランスとポイントごとで吸収するイメージです。
そして、リールのギア比は食わせのリズムをつかむだけでなく、巻きアワセにおけるラインの張りを意識します。タイラバを遠距離で扱うことになるディープでハイギアを選べば巻きアワセでのフックアップ、回収も容易になります。反対にシャローでは距離も近いため、テンポよくハンドルを巻いてもゆっくり引くことができ、1回転の巻量が少なくてもパワー伝達できるミドル~ローギアを使い分けています。よく行くフィールドに合わせ選んでください。
冬はとくにウェアもチェック!
私のホーム駿河湾でも、正月明けぐらいから3月の水温が上がる前までは厳しいシーズンになります。冬こそウェアには気を付けたいですね。私はFREEKNOT(フリーノット)の光電子®アンダーを2年前から導入していますが冬の釣りにおいて必須アイテムになりました。
冬においては温かく快適に釣りができることを第一に考えましょう。まずウェアは、アンダー、ミドラーのフリース&ライトダウン、アウターのレインギアの4枚をうまく活用してレイヤリング。無風なら3枚でもイケます。そして、ニットキャップ、厚手ソックス、グローブ、カイロ、さらにはジェットボイルで作れる温かい飲み物、食べ物などを準備するのもオススメです。
冬はルアー買うのを我慢してでもよいインナーを。きっと考え方が変わりますよ。
まずはここだけでも抑えよう!
冬タイラバのキーポイント
- ●食ってから反転するパワーもない感じで「グッ」と抑え込むだけのバイトも多い冬のマダイ。私は少しドラグを強めにしておき、瞬間的に巻いてロスなく掛けるイメージでタックルセッティングしています
- ●一定速で巻くのは同じですが冬はさらにデッドスローを意識。「追わせる釣り」でありながら、低水温、濁り、低活性だと追いが「遅い&短い」。なので、冬はさらにゆっくり丁寧に…が基本です
- ●船のルール、釣り場でマナーを守って楽しい釣りを
あとがき…新年の釣りの行方は?
新年早々、朝6時。指がちぎれる寒さです。プロトタイプを持ち海に繰り出したわけですが、潮の動きもよく朝から好反応。アマダイの連発に続いて水上船長がファーストマダイをキャッチしました。魚たちのタイラバへの反応がよく「タイラバを追いたい雰囲気!?」を感じ取ったので粘っていると、私のタイラバをボトムで「グッ」と抑え込むようなバイトが。そのままハンドルを巻き続けると、ドラグを勢いよく引き出すグッドフィッシュが掛かりました。上がってきたのはロクマル超えの魚。新年早々縁起がいいですね! ヒットタイラバはフリースライド TGヘッドの125gでした。
そのあとも魚探の反応がよい状態が続き、「チャンス!」とばかりに落とし続けて水上船長がナナマルオーバーをキャッチ。しかしそれ以降、徐々に反応が薄くなり…冬の厳しさを予想しつつ「もう釣れないだろうな…」と時合が終わるのを見届けたのち、満足して帰港しました。
冬の釣りで頑張ることができれば一年中タイラバを楽しめるはずです。春に向けてのトレーニングにもなります。ぜひみなさんも寒いなかでも頑張って釣りに行ってほしいですね。どんな魚でも冬に釣ることができたらアングラーとして確立された人だと思います。コレ間違いないと思いますよ。
それではマナーを守ってお互い楽しい釣りをしましょう!
基本タックル
ロッド: TAIGAME TZ 22” C65UL/FSL&C70UL/FSL(テイルウォーク)
リール: TAIGAME DGN 63(テイルウォーク)
ライン: パワーアイWX8マークド(テイルウォーク) 0.8号-300m
リーダー: ディテールプレミアムプロハリス(サンヨーナイロン) 5号
タイラバ: フリースライド TGヘッド(ハヤブサ) 125g
フック: T.R.Bリングアシスト(イチカワフィッシング) M
ワーム: タコベイト(NIKKO化成)
レポーターREPORTER
ルアーブランド・テイルウォークのタックルをプロデュースしロッドやリールなど世に送り出す。開発・販促・生産・営業・タックルテスト…etc に携わるかたわら、国内外を飛び回り、隙を見ては釣りをすることが日常となっている。好きな釣りはタイラバとバスフィッシング。タイラバでは駿河湾をホームフィールドとし、プレジャーボートで魚を探すことを一番の楽しみにしている。かつてはJBバスプロトーナメントでの優勝経験を持ち、現在でも芦ノ湖(神奈川県)で開催されるNBCトーナメントに参戦。2019年は年間チャンピオンを獲得するほどの腕の持ち主。静岡県在住。
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ブログ:テイルウォーク開発日記