海上のち料理、ときどきキャンプ!? 絶品!鍋で美味しい冬の魚と、
釣った魚を手早くさばく便利グッズ6選!

寒い日が続くと毎日のように鍋が食べたい!
冬ならではのタラやアンコウなど、冬こそ楽しめる美味しい魚の鍋はたくさんありますよね。

今回は、冬に食べて美味しい釣魚と料理。そして、そんな魚をさばくときに便利なグッズを個人的に紹介させていただきます。よければご参考に!

冬こそ釣って食べたい魚は?

 

「しゃぶしゃぶ」にオススメのオニカサゴ

まず最初に、個人的に冬にぜひ釣ってほしい、そして鍋、とくに「しゃぶしゃぶ鍋」にしてほしい魚。オニカサゴ(イズカサゴ)をご紹介。

01_ オニカサゴ釣果
こちらは、水深150mの場所でサバの切り身をエサにして釣れたオニカサゴです

「冬に何を釣ろうかなぁ?」と思った方! オニカサゴは絶品で超おススメです。釣り方は地域や釣り船によって違うと思いますので、ネットやSNSなどで調べてチャレンジしてみてください。

※注意:オニカサゴのヒレには猛毒がありますので、釣り上げた際はくれぐれも気をつけてください

 

02_ オニカサゴのしゃぶしゃぶ
このオニカサゴの「しゃぶしゃぶ」をぜひ食べていただきたいんです!

鍋の出汁はオニカサゴのアラで取り、おたま1杯ずつの料理酒と醤油を入れます。あとはウロコを取って3枚におろした身を皮ごと薄くスライスして準備万端。「しゃぶしゃぶ!」して、ポン酢でいただきます。ブリシャブなどとはまた違う風味で、皮がコリッ、身がフワッ、魚の旨味がお口の中にいっぱいに広がる美味しさです!

オニカサゴは皮目と身のバランスがしゃぶしゃぶに合うとても美味しい魚。ぜひ釣って食べてみてください。
ちなみに、締めにはオニカサゴの旨味が出汁に凝縮された「雑炊」もオススメですよ。

03_ オニカサゴのしゃぶしゃぶ2

ほかにない旨味!「雑炊の王様」トラフグ

さて、次にオススメなのはトラフグです!
ねらって釣っているわけではないのですが、数年に1度、いいサイズが偶然釣れてしまう幸せな1匹です。

04_ トラフグ釣果
数年に1度、偶然釣れてしまうラッキーなトラフグ

ご存知のように、さばくのに免許が必要な魚のため、一般的にはせっかく釣れても海にお帰りいただくことになってしまうトラフグ……。超高級魚なのに、そんな「もったいない」ことにならないためには…? ご近所にトラフグをさばいてくれるお店などを探しておけば、トラフグのフルコースが自宅でいただけますよ(笑)。運よく見つかるとイイですね。

※注意:毎年フグ毒による被害が報告されていますので、くれぐれも取り扱いに注意し、無免許でさばかない(食さない)ようにしてください

05_ さばいたトラフグ
さばいていただいたトラフグ
06_ トラフグの刺身
トラフグのお刺身は別格ですね

そして、冬にトラフグが偶然釣れて嬉しい理由は、何よりも鍋にして美味しい魚だから。そう、「てっちり(トラフグの鍋)」です。
こちらは、アラと少々の塩のみで完成です。

07_ てっちり鍋

最後に、トラフグを釣って食べるなかで1番幸せを感じれる瞬間が、締めの「雑炊」をいただいたとき。ほかの魚にはない甘い旨味は、まさに魚の雑炊の王様!!!

08_ トラフグの雑炊
まさに雑炊の王様!! トラフグの雑炊はほかでは味わえない旨さなんです

1度買ったら病みつきに!?
さばく際に重宝する道具たち

さて話は変わって、釣った魚をさばくにあたって、私が重宝しているグッズの紹介です。

まず最初は、魚のヌメリを気にせず、鋭いヒレや冬の冷たい水から手を守るなど、魚を扱う際のお悩みを解消してくれるゴム手袋。これまで、いろいろなゴム手袋や軍手を試したのですが、これに勝るものはありません!

09_ 水産ニトローブ30
耐油性・耐摩耗性に優れた、ショウワグローブ株式会社の「水産ニトローブ30」

この水産ニトローブ30(ショウワグローブ)に出会ってからは、数倍さばく時間が短くなりました。ホームセンターなどで500円ほどですが、破れにくいので買い替え頻度も少なく、かなり経済的な逸品だと思います。

 

お次は、魚のハラワタの掃除と血合い取りに重宝するグッズ。
大きめの魚はまず「ササラ」といわれる小さなホウキのようなもので、ザザっとハラワタを掃除します。そして血合いを取る(綺麗にする)際には、熱湯消毒した使用済みの「歯ブラシ」を活用しています。
旅先の温泉宿や家庭で使用した歯ブラシを再利用したり、もちろん新品でもOKなので、ちょうどよいブラシの硬さやヘッドサイズのものを選べば、素早く丁寧に魚をさばくことができますよ。

10_ ササラと歯ブラシ
右が「ササラ」と呼ばれる道具。主に洗浄器具として使われるのだとか

 

みなさんよくご存じの「ウロコ取り」は、2つのタイプを魚に合わせて使っています。
先端が丸い形状のものは、ウロコが飛び散りにくいので便利。釣具屋さんに売っています。(確か大小2つのサイズがあり、大の方を買いましたが)わが家で釣れた魚のほとんどはこちらで済んでしまうほど万能なウロコ取りです。
もうひとつのウロコ取りは30年前から使っているウロコ取りなので、力の加減が慣れていてラクチン。大きめの魚が2尾以上釣れた場合などは、こちらのウロコ取りの方があっという間に終わるので使用しています。その分、飛び散ったウロコの掃除が必要ですが…(笑)。
どちらのウロコ取りを使ってもウロコ残ってしまうスミの方は、最後に包丁で丁寧に取り除くようにしています。

「骨抜き(ピンセット)」はいただきものですが、この形状のものを使用するようになってから、身を壊さずに骨が抜けるようになった気がします。とっても便利です。

11_ ウロコ取りと骨抜き(ピンセット)
左の2つがウロコ取り。右が骨抜き用のピンセット

 

重宝している便利グッズの最後は、お気に入りのフードセーバーです。
さばいた魚や食材を真空パックにして保存してくれる優れもの! 空気に触れず美味しさが保たれるだけでなく、冷凍庫でかさばらないので便利です。

12_ フードセイバー
あると便利! 保存に重宝するフードセイバー

 

といったワケで釣った魚を扱うのに億劫な冬も、便利グッズで手早くさばけばヘッチャラ! 美味しい鍋料理に舌鼓を打つことを目的に、冬に美味しい魚をねらってみるのはいかがでしょうか?
まだまだこれからも、さばくのに便利な道具と美味しい魚に出会えるのが楽しみです!

 

レポーターREPORTER

伊藤 友夏
プロフィール:伊藤 友夏
千葉県市川市と館山市の2拠点生活。
栄友丸という船名でカヤックフィッシングとマイボート釣りをし、キャッチ&イートを楽しむアングラー。キャンプや温泉旅行も大好きなアクティブ派。
インスタグラム:
@eiyumaru_357 (URL: https://www.instagram.com/eiyumaru_357/)