琵琶湖カヤックフィッシングに初挑戦!
準備から釣るまでのステップを体験

text_タナアツ_W8-photo_岳原雅浩

朝夕が一気に肌寒くなり、冬の訪れを感じさせる季節となった10月下旬。以前から一度経験した方がよいとススメられることが多かったカヤックフィッシングに初挑戦してみました。

今回は念願が叶い、釣りとカヤックの両方が楽しめるカヤックフィッシングなワケですが、なにぶん初挑戦ということもあり1人では少々心細いところ…。取材当日はカヤックフィッシングの経験者で、マイカヤックも保有しているHEAT編集スタッフDさんにも同行いただくことに。とはいえ、Dさんもプライベートが忙しいらしく、ここ数年カヤックは自宅に眠りっぱなしらしいのですが…(笑)。
そんな2人でカヤックフィッシングの装備から漕ぎ出すまでのレクチャーを受け、実際に釣り体験してきました。

琵琶湖レンタルカヤック「Do it~!」へ

01_PA190540 穏やかな湖面と川橋さん

今回お世話になったのは、滋賀県大津市にある「琵琶湖レンタルカヤック Do it~!」さん。さすがに初心者でいきなりカヤックを購入する勇気がない私にとって、レンタルでカヤックフィッシングを楽しめるのはひじょうにありがたいサービスです。

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今回ご協力いただいた「Do it~!」オーナーの川橋さん。
幼少より地元・長野の野尻湖などで釣行を重ね、社会人になってから琵琶湖のバスフィッシングに魅了されて15年前に滋賀県に移住。8年前に「Do it~!」を立ち上げてからは、カヤックフィッシングの魅力を沢山の方へ伝授されています

当日は7時に現地集合。カヤックのレクチャーだけでなく、フィッシングガイドとしてもお世話になるオーナーの川橋さんに挨拶するところから始まりました。幸いにも秋晴れで、湖面も凪の状況。初心者の私にとって安心して出艇できる絶好のカヤック日和に恵まれました。

琵琶湖レンタルカヤック Do it~!

住所:〒520-0512 滋賀県大津市大物185-3
TEL:090-8326-3837
HP(Facebook):https://m.facebook.com/doit.kayak
料金:4000円/3時間~(※詳しくはお問い合わせください)

03_ IMG_0985 琵琶湖レンタルカヤック Do it~!

カヤックフィッシングに必要な装備

まずは、カヤックに乗る前の服装や持ち物の準備と点検から。今回は釣りのタックルとは別に、事前に準備しておいた方がよいものをまとめてみました。

①.固型式ライフジャケット
膨脹式の場合は落水しなくても、ライフジャケットに下から水がかかった際にカートリッジが水を感知し膨脹してしまう可能性があります。ですので、なるべく固型式ライフジャケットを着用するのが望ましいでしょう。
(もしお持ちでない場合は、「Do it~!」さんでレンタル可能です)

04_PA190298 ライジャケ

②.長靴orマリンシューズ
カヤックの入着水の際、少し水面に浸かるので長靴または濡れても支障のないマリンシューズの着用がオススメです。

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出艇時には少し入水が必要です

③.偏光サングラス
陸からや遊漁船での釣りよりも、カヤックでの釣りは水面との距離が近くなります。水面からの照り返しも大きくなりますので偏光サングラスの着用をオススメします。また水中の魚も見えやすくなるので釣りにとっても便利です。

持込む荷物については個人の嗜好によるところが大きいですが、やはりカヤック上は荷物が置けるスペースも限られているので、荷物はなるべく減らした方がよいでしょう。ロッドは1本、最低限必要なルアー、数時間分の飲料があればまずはOKだと思います。

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今回操船したトライブ9.5(モンベル)

カヤックに乗る際のレクチャーを受ける

「Do it~!」ログハウスより徒歩1~2分。琵琶湖の浜辺ポイントへ移動しカヤックを降ろします。早速、カヤックに乗り降りする際の注意点などを教えていただきました。

乗り方

①.まずは片手をカヤックの中心部に置いて、片手に体重をかける。膝を曲げて重心を下ろし、お尻を座席に乗せる。
(カヤックに背中を向けながら乗るのがポイント)

②.両手でカヤックの両端をつかみ、そのあとに両足をカヤックに乗せる。

07_ PA190192 ①
08_ PA190209 ②

降り方(基本的に乗り方と逆)

①.両手でカヤックの両端をつかみ、そのあとに両足を地面に着ける。

②.徐々に重心を上げて片手をカヤックの中心部に置いて、バランスを保ちながらお尻を上げる。

乗ったあとの姿勢

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上半身を座席にもたれ過ぎず、なるべく直立の意識を保つ。両足の側面をカヤックにつけて張り、下半身はカヤックに固定するイメージ。波風でカヤックが揺れるときは、腰下をカヤックの揺れに合わせて柔らかく動かし、上半身はブラさず真っすぐ前を見る状態が理想。

パドルの使い方

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パドルを漕ぐときは水面に90度に入れて90度に出る形(より多くの水を捕まえる)が理想。引く力も重要ですが反対の手で押す力を加えてあげると、より力強く水を掻(か)くことができます。

 

近年はリーズナブルに購入できるカヤックが増えていることもあり、個人で購入してそのまま海に出る方も増えているそうです。ただ、手軽に楽しめるといってもやはり水辺には常に危険が潜んでいるもの。未経験者・初心者の方は、できる限り経験者に基本的な動作を教えてもらうことをオススメします。その方が安心感をもって臨めるのはもちろんのこと、カヤックの熟練度にも影響が出てくるので、よい釣果に結びついたり楽しめる幅も広がるそうです。
この日の印象としても川橋さんは初心者向けのレクチャーに慣れているようで、ひじょうに分かりすく丁寧に説明してくださり、終始安心感がありました。