琵琶湖カヤックフィッシングに初挑戦!
準備から釣るまでのステップを体験

text_タナアツ_W8-photo_岳原雅浩

いざ出艇!

11_PA190602 湖面を滑るカヤック

さて、レクチャーも受けていよいよ出艇。カヤックに乗った景色はどんな世界が広がるかワクワクします。カヤックに乗った状態で川橋さんに後から押ししてもらい、無事に入水することができました。数m前に進んだだけでも、独特の浮遊感を感じることができ期待が高まります。初心者ということで、まずは川橋さんからカヤックの基本的な操船のやり方、すなわちパドルの操作方法を具体的に教わりました。
パドルの扱いは慣れが必要なものの、パドルを90度の角度で湖面に出し入れできれば、より多くの水をつかめて推進力が増していきます。基本に忠実に力強く漕ぎ続けると、結構なスピードを体感できました。

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風を切って前進。まさに爽快

いよいよ実釣タイム

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水面が近く浮遊感を味わえます

基本的な漕艇動作を教わったあとは、いよいよ待ちに待ったルアーをキャストする時間がやってきました。琵琶湖は日本一広大な湖、眼前に広がる水面は四方八方がねらえます。どこに投げてもよいのはカヤックフィッシングならでは。これはもう、釣果がなくても楽しいこと間違いなしでしょう(笑)。

まずは、カヤックフィッシング定番のトップウォーターで攻めてみようと考えていましたので、ポッパーを投入。すると、なんと2投目でヒット!! 喜びと興奮を感じたのも束の間、残念ながらバレてしまいました…。しかし、予想もしなかった序盤でのヒット。もう7~8年前ですが、琵琶湖に陸っぱりで通っていたころにはノーバイトで終わることが半数以上でしたので、ヒットがあること自体に感動を覚えました。

14_PA190788 竿を持つ後ろ姿

念願の琵琶湖バス

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しかし、しばらくポッパーを投げ続けたものの反応がありません…。川橋さんから、バスが表層より少し下に潜っているようだとアドバイスをもらい、ポッパーからシンキングミノーにチェンジ。そして、ウィード(水草)が生えている場所を目掛けてキャストを数回繰り返していると突然のヒット!! 久々のバスの生命感溢れる引きに胸が躍ります。今度はバラシたくないので慎重に巻き上げると、およそ15㎝の可愛いサイズのバスが顔を見せてくれました。小ぶりですが、立派な琵琶湖バス! サイズ以上に価値を感じられる1尾となりました。
そして、そのあとも短時間の間に同じくらいのサイズを2尾ゲットすることができました。

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サイズは小さくとも嬉しい! 楽しい!

楽しくても夢中になり過ぎないように

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澄み渡る空と湖

日が完全に昇ってからは、しばらくアタリが出ない時間が続いたこともあり、気分転換も兼ねてルアーを変更したり、近場で場所移動を続けました。そんななか、パドルを置いてルアーチェンジをするためにラインの結束をやり直していたところ(ものの30~40秒の間)、あっという間に10m以上は流されていることに気がつきました。当日は比較的波風が穏やかだったのですが、やはり水上で油断は禁物!

18_IMG_3502_2021 杭

川橋さんによると、流されている間に湖上の柵や取水塔にぶつかってしまい、驚いてバランスを崩して転覆してしまうケースがあるそうです。乗ってるだけで楽しいカヤックですが、身の安全を守るために常に自分がどこにいるのかは把握しておく必要があることを学びました。とくに初心者の方には注意いただきたいポイントです。

サイズアップを目指して

さて、小バスでも十分に楽しいカヤックフィッシングですが、ここは世界記録の大型バスも生息している琵琶湖。初心者でも50㎝以上のバスが釣れる可能性は十分にある場所です。私自身は45cmが最高記録なので、密かに記録更新をねらいたいところです(笑)。

一番最初に釣れたシンキングミノーにルアーを戻し、さらなるサイズアップを期待してキャストを繰り返しました。ウィード(水草)の辺りを中心にねらっていると、グングンっと先ほどの小バスとは違う角度で竿が曲がります。焦らずに巻き続けていると20㎝くらいのバスを無事にゲットできました。
さらに5分後、先ほど釣れたバスよりも強いアタリが! これは30㎝くらいではないか!? と期待していたのですが、上がってきたのは22㎝ほどのバス。結果的にはこれが本日最大魚となりました。

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編集スタッフDさんもナイスサイズをGET! 仕事を忘れて満喫した様子(笑)

天気が怪しくなってきたのであえなく納竿…
初カヤックフィッシングの印象は?

気づけば12時過ぎ。8時ごろに出艇したので、開始からは早4時間が経過していました。楽しい時間は本当に過ぎるのが早い。
東からの風が徐々に強くなっており、西の空は暗雲が迫ってきています。川橋さんからもそろそろ終了した方がよいと助言をいただいたので、ここで納竿となりました。正直、天候さえ問題なければ昼休憩を挟んで再開したいと思うくらい、まだまだヤル気はあったのですが…。

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琵琶湖周辺の天気は変わりやすく予想しにくい…

それにしても、まずは「楽しかった!」の一言に尽きます。もちろん釣果があったことも嬉しかったのですが、天気のよい凪の琵琶湖にカヤックで浮かべるという時点で、かなりの満足感を得られたのは事実です。
釣りの業界で働いていると、とかく釣果(本命魚、サイズ、数)といった結果ばかりに目が向けられがちになってしまいます。しかし本来の釣りの楽しみ方というのは、日ごろの仕事や悩みごとを一旦は脇へ置いて、のんびりと水辺で竿を出すことが一番。普段行き慣れた場所も含め、「屋外でシンプルに過ごす」「自然に触れる」ことで得られる喜びは大きいのではないでしょうか?

釣れたらもちろん楽しい、でも釣れなくても充分楽しい。湖面に浮かぶ満足感と、決して釣果至上主義にとらわれない楽しみ方。そんな新しい感覚をカヤックフィッシングは教えてくれた気がします。

 

カヤックも釣りも楽しめる一石二鳥のカヤックフィッシングをきっかけに、ゆとりを持って釣りという趣味を今後も楽しんでいけたら…。
もちろん、楽しむための基本的な知識や経験も必要ですし、安全第一は必至です。関西在住の方だけでなく遠方の方も、ぜひ「Do it~!」さんを訪れて、安心してカヤックフィッシングを体験してみてはいかがでしょうか? きっと未知なる釣りの楽しみ方を発見できると思いますよ。

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レポーターREPORTER

プロフィール:タナアツ_W8
広告代理店に勤務する「よく働き、遊ぶ」がモットーの関西在住男。趣味は浅く広くのスタンスで、釣りもキャンプも見習い中。結婚・子育てを機に「釣りキャン」を家庭サービスで実践したいと企んでいる。