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夏、昔は好きでしたが、歳を重ねるとちょっと辛くなってきますね~。でも釣りはしたいということで、夏の夜に「イカメタル」と今流行りの「バチコンアジング」を両方楽しみに行ってきました。
イカメタルとは、スッテを数多く付けた胴突仕掛でタナを探りながら釣る従来からの釣り方とは違い、(鉛やタングステン製の)メタルスッテを下オモリ代わりにし、ウキスッテやエギを多くても2個セットした仕掛で、素早くイカのタナを探し出して掛けにいく攻めの釣りです。
今回はスクイッドジャンキーを使った流行りのオモリグもこなしつつ、イカメタルで釣ってきた模様。そして、チャンスをうかがいながらバチコンでアジをねらった様子をお届けしながら、双方の面白さをご紹介します。
夕マズメは広範囲を探る
午後6時に出港し30分ほどでポイントに到着、船長がパラシュートアンカーを打つ間に準備完了し船長のコールとともに釣りを開始!!
夕方は、イカの居場所が広範囲なのでオモリグを使いながら広く探っていきます。
開始直後にイカパンチのバイトがありましたが、フッキングに持ち込むことができずに悶絶しました(笑)。もう一度アクションをつけてからのポーズでモヤモヤしたバイトをフッキングすることに成功!! 小さいながらも、「スクイッドジャンキー ライブリーダート」2.5号の“輝きナスビ”で1杯目をキャッチしました。そのあともモヤモヤバイトやイカパンチのバイトをフッキングできず、自分がモヤモヤしてしまいましたが…(汗)。
それでも、エギやカラーを変えたりしながら、なんとかポツリポツリとキャッチしていきました。
ライトが点灯したら、素早くタナ探し
暗くなり始めて船のエンジン音が大きくなり、ライトが点灯しました。これからはイカのタナ探しの始まりです。
イカメタルの「超万能型メタルスッテ ナマステ」をセットしたタックルに持ちかえて、効率よく、そして素早くイカのいるタナを探していくことが大事な作業になります。まずは底からスタートして、アクションをつけながらゆっくりとイカにアピールするように釣っていくと、「フワッ」とウエイトが抜けるアタリが。素早くフッキングしますが乗らない…。同じようにまたアタるものの、さらに素早くフッキングしても乗らない……。基本、私は怪しいと思えば全アワセです(笑)。
3回目のバイトでようやくフッキングに成功! 小さいながらも数を増やしていくことができました。
船のライトが効き始めると、同船者の方々もヒットが増え出してにぎやかになってきました。しかし、程なくしてバイトが止まってしまいました。フィーバータイムはいずこへ…。
ショートバイトに大苦戦
灯りが効き始めるとイカが浮いてくることが多いのですが、最近は私が行くとなぜか浮かないことが多いのです。なので、ボトム中心に展開してバイトを拾っていきますが、なかなかフッキングに持ち込むのが難しい…。とにかく違和感があれば全てフッキングしていきます。
一瞬「フワッ」とウエイトが抜けるバイトをフッキングすることに成功。上げてくるとなかなかのサイズです。これはよいかもと集中力がアップします!! 5、6回アタリを取ってやっとフッキングできるくらいの確率なので難しいですが、これがまあ楽しいのです(笑)。
ボトムから10m以上浮いたイカをねらうと小さくなります。我慢してボトムをねらうのですが、寂しくなるとついついスッテを浮かせてしまう(釣り人あるある?)。そんなサイズダウンを繰り返して、これではダメだと誘惑を振りほどきボトム中心の釣りに戻すと、今までにないウエイトを予感させるバイトが! そしてフッキングも成功!! 上げてくる最中もかなり抵抗されたので期待が膨らみつつ、ゆっくりと上がってきたのはビッグサイズ!! これはかなり嬉しい! 我慢したかいがありました。これで誘惑に負けず、底を中心に釣っていく気持ちが固まりました。
イカもイイけどアジが…
小さいサイズは目もくれず我慢の展開をしていると、なぜか魚のバイトが多くなってきました。もちろんスッテなのでなかなか掛かりません。「これはもしや、今流行りのヤツをやるんだというお告げでは?」とバチコンを投入! ボトム中心にアクションをつけながらポーズを入れてご機嫌をうかがってみました。
すると「フッ」と軽くなるバイト! フッキングしますが残念ながら空振りしてしまいました。再度アクションしてポーズ…。すると同じようなバイトが!! 今度はフッキングに成功しました。しかし水深70mなので上がってくるまで安心できません。ドキドキしながら上げてくると25cmクラスのアジ。もうこうなると“アジ人間”の私は、頭の中が「アジ一色」のスイッチオンになってしまって、イカそっちのけでアジねらいに(笑)。
しかしアジもそうかんたんに釣れるわけありませんのでショートバイトとの戦いが始まりました。「あっ!」と思ったときには放しています…。おかげで時間も忘れて超集中モード。フッキングが上手くいけば25cmクラスは確実です。
当日はイカが多く、シンカーにイカが抱いてくることもしばしば…。そうしていると先ほどとは違ったハッキリしたバイト! しっかりフッキングしてやり取りしますがかなりよく引きます。ドラグも出されながらなんとか上げてくると35cmのナイスサイズ。喜びとともに、まさか大型が回ってきた? と思い、再び急いで投入しました。
ボトム付近をネチネチしてしると「フワッ」と軽くなるバイトがっ!! 瞬間、身体が反応してフッキング!! するとめちゃくちゃ引く~。「これは、もしかしたらマダイかな?」と思い、かなり慎重にやり取り。ドラグもいい感じに鳴り響いています。そして、そんなやり取りの末ゆっくりと上がってきたのは、かなり大きなアジ!! 船上はタモを探して大慌てです(笑)。なんとか無事にランディングにも成功して測ってみると、なんと40cmアップのギガサイズ!! みなさんから祝福の嵐を受けました~(嬉)。
そのあとも頑張ってねらいましたが25cmクラスを数本追加して納竿の時間に。イカはあまり釣らなかったものの大満足の釣果となり、私の家の食糧難(?)も救われたのでした。
最近流行りのイカメタルはアタリが多く楽しい釣りです。しかも、イカメタルは夜釣りでライトを点けるのでいろいろな魚が寄ってきます。そして、寄ってくる魚のなかでも引きが楽しく美味しいのがアジ。イカがよく釣れたときの気分転換にねらっても面白いターゲットですので、チャンスがあればタックルをバチコンアジングに持ち替えてみてはどうでしょうか? 一石二鳥で存分に楽しめますよ!
レポーターREPORTER
バスフィッシングやバストーナメントを楽しむ傍ら、海のルアーフィッシングである「エギング」に興味を持ち始めたのをきっかけに、がっつりソルトウォーターフィッシングの魅力にハマってしまったハヤブサフィールドスタッフ。バストーナメントを引退後、ショア・オフショアを問わずソルトウォーターフィッシングに傾倒しているプロアングラー。基本的に出たがりの恥ずかしがり屋で、吉本新喜劇が大好きな町の電気屋さん「ババデンキ」の店主でもある。