INDEX
- ● タックル整理で願掛け
- ● 初釣りに行けるらしい
- ● 時合到来!!
- ● ポイントが分からずウロウロ
- ● 探し当てたアミパターン
「あ、釣り納めをしていない」。2020年の年末、仕事の忙しさと悪天候もあって私はぜんぜん釣りに行けてなかったのです…。しょうがないと諦めていると、結局そのまま年を越してしまいました(大汗)。
「これではイカン!」という思いで迎えた2021年。初詣がてら宮地嶽神社、宗像大社、恵比寿神社に出掛け、新年の大漁祈願と悪天候退散、そして海上安全のお札をいただくことにしました。初釣りに向けて祈願し、気持ちを新たにしたというわけです。しかしながら、新年は悪天候がなかなか退散してくれず、仕方がないのでタックルボックスの中身を整理して気持ちを落ち着かせるほかありませんでした……。
今回は、そんな前途多難なスタートとなった、新年の初釣り(アジング)釣行記をお届けします。
タックル整理で願掛け
初釣り前は必ず願掛けのためにタックルを整理するようにしています。基本的に特別なことはしていないのですが、魚の釣れている時合のときに「スムーズに分かりやすく」を考えて、上から一目で分かるようにワームの種類をシールで貼り付けています。ジグヘッドの重さについても同様です。
また、使用したジグヘッドは新しいジグヘッドと一緒入れると錆びる可能性があるので、一度使用したものは専用のボックスに入れています。
初釣りに行けるらしい
タックルボックスの整理も終わりモヤモヤしていると釣友から電話がありました。もちろん初釣りの話ですが、まだまだ天候はすぐれません…。
「アジングいくやろ?」という問いに「風強いから無理やろ?」と話すと、「大分県佐伯市なら風裏がある」という言葉。釣りに行きたくてしょうがなかった私は「ほな行きましょか」と二つ返事で答え、アジングでの初釣りが決定したのでありました。
アジングといえば、いつもは夜釣りメインのため夜に出発するのですが、休みなので夕マズメに合わせて明るいうちから出発です(休みっていいなぁ)。そして現場に到着後、釣り場を選ぶためにいろいろと場所を見てまわりました。何ヵ所も回りましたが、そのうちの2ヵ所をピックアップしてエサ釣りの方の釣りを観察することにしました。
見ていると、仕掛を投げ入れて馴染んだころにやっと釣れている感じ…。ルアーだと苦戦しそうな雰囲気です(汗)。しかし今回は夕方のイブニングタイムからなので気持ちに余裕があります。道具を準備し、ワクワクしながら釣りを開始しました。
水深が深く探るのに時間がかかるのもあっていまひとつ効率がよくありません。しかもバイトすらない状況…。夕方になるにつれて次第に釣り人も増えてきました。
やや焦りながらも、通りすがりの方に「兄ちゃん釣れとうね?」と聞かれて「まだです」と答えると、「今からよ」とテンションが上がる嬉しい言葉! 期待が高まります。
時合到来!!
日暮れどき、少しずつ周りのエサ釣りの方が釣れ始めました。「さあ始まる、始まるぞ~」と鼓動が高まります。そして、まずは釣友がグッドサイズのアジを釣り上げました。
どうやって釣れたかを聞くと「沖で浮いてる」そう…、私にとっては苦手な釣りです。釣友はすぐにまた1尾を追加しました。喜ぶ釣友、焦る私…。しかし、その心配をよそに私にもやっと待望のバイトが! しかも結構なサイズがありそう!! 慎重にファイトし寄せてきて………、バラシました…。「落ち着け自分」と思いながら再びキャストしてアクションを入れると、上手くバイトをとらえることに成功。何とか小型ながらも1尾釣り上げることができました。そして、さらに次のキャストで同サイズを追加し「これは、入れ食いかっ!」と期待したのですが、残念ながらそれ以降、パタリと時合が終わったのでした~。
短すぎる時合…。仕方がないので、「やっちまった」感満載で夕飯を食べることに。釣れなくても腹は減るとです…。
ポイントが分からずウロウロ
夕食を食べ終わり、近辺のポイントを調査するためにウロウロすることにしました。途中なかなかよいポイントを発見したので竿を出してみることに。すると、釣りを開始して3投目の回収中に強烈なバイト!! 慎重にやり取りしながら「シーバスでは?」と頭をよぎりましたが、ゆっくり上がってきたのは何とアジ! 測ってみると29cm、見事な泣き尺をゲットしました(ねらって釣っていないのが自分らしい)。
その後も各ポイントをランガンしながら釣って回りましたがあとが続かず、何ヵ所目かの場所で珍しいチカメキントキ(?)を釣ったのを最後に何も釣れなくなりました。
「さあどうしようか?」と釣友と作戦会議。結局、悩んだ末に最初の場所が一番可能性が高いだろうと判断。また戻ることにしました。
探し当てたアミパターン
最初の漁港に戻ると、夕方の賑やかさが嘘のように静かです(汗)。そんななか、1人のエサ釣りの方のウキだけ水の中に引き込まれていました。なぜかその方だけ入れ食いなのです。観察してみると、その方の前で潮と潮が当たってヨレていました。そこで、漁港内で同じような場所を探し、なんとか似たような場所を運よく見つけて釣りを再開しました。
最初にジグヘッドの1gで始めて反応なし。「これはアミパターンかな?」と思い、ジグヘッドをどんどん軽くして魚に合わせていきました。
基本、アミパターンはプランクトンと一緒と思っています。アミは潮に乗って動いているので、仕掛も潮に乗せてアジのいるレンジに入れていき、漂わせる感じでアジにしっかりワームを見せます。そのときのキモとなるのがラインの張り方。張らず緩めずといったラインテンションを維持します。
そして、ようやく反応が出たのが“0.5gで30カウント(秒)ほど入れたレンジ(タナ)”でした。反応があれば、あとは止めるのか動かすのかを試していき、最終的にアミパターンと確信。止めて漂わすことで「コンッ」と気持ちのよいバイトが出始めました。釣れたのは25cmクラスのアジ。ようやく発見しました(長かった~)!
それからは、潮が動くとアジが浮いて潮が緩くなるとアジが沈むのに合わせて釣っていきました。しかし、アミを食べているタイプの魚なのでバイトがよくても直ぐに吐き出して乗りません(汗)。とにかく全集中してアジと呼吸を合わせていきました。するとっ! バイトとともに物凄い引きに襲われました。とにかく先程釣った29cmよりはるかに引きます。グイグイ引きます。「これはデカイのキターーーー!!!」と喜んでやり取りしたのですが……、バレました(滝汗)。今日一番の盛り上がりをやっちまったんです。嗚呼…(涙)。
結局その後も25cmクラスをコンスタントに釣り、夜明けを迎えることとなりました。夜が明けて少しの間はワームの方が反応がよかったのは収穫でした。
帰り道…。明け方の好釣果に気をよくし、道の駅で記憶がないほど寝てから帰ると嫁さんから怒られました(泣)。とはいえ、釣れたアジはアジフライとお刺身に変身し、わが家の食糧難を救済(と、いい方に解釈)。天然物の美味しさを味わえた今年の初釣りなのでした~。
レポーターREPORTER
バスフィッシングやバストーナメントを楽しむ傍ら、海のルアーフィッシングである「エギング」に興味を持ち始めたのをきっかけに、がっつりソルトウォーターフィッシングの魅力にハマってしまったハヤブサフィールドスタッフ。バストーナメントを引退後、ショア・オフショアを問わずソルトウォーターフィッシングに傾倒しているプロアングラー。基本的に出たがりの恥ずかしがり屋で、吉本新喜劇が大好きな町の電気屋さん「ババデンキ」の店主でもある。