「旨いもん見つけた!」第59回は佐賀県、長崎県、宮崎県の全域と天草地方など熊本県の一部で営業活動する永井翔さん。今回紹介してくれたのは営業エリア外だが福岡県は博多の海鮮居酒屋さんと熊本県は天草市の遊漁船も兼業する食事のみの利用も可能な民宿の2軒。9月、博多の目の前、玄界灘ではオフショアの落し込みがハイシーズン。カンパチにブリ、20kgクラスのヒラマサも夢ではないという超大物場。一方の天草方面ではタイジグが面白い、年中80~90cmがヒットする海域だが、9月はそれに加え数釣りも楽しめる時期。
初めて食べて感動!玄界灘の絶品名物
「ごまさば」魚好亭
「魚好亭(ぎょこうてい)」は福岡県福岡市の博多駅から徒歩5分ほどの好立地にある海鮮居酒屋。「いきなり営業担当エリアではないのですが……」という大阪府堺市出身の永井さんだが、学生時代から友人のすすめで博多を訪れたときに必ず立ち寄っていたというお店だそう。
そんな永井さんイチオシが博多名物の「ごまさば」で、「僕が初めて『ごまさば』を食べたお店なんですが、サバの脂と絶妙なバランスのタレがあまりにも美味しすぎて感動したんです」とのこと。
「ごまさば」というのは標準和名ゴマサバのことはなく、マサバの刺身をゴマと醤油ベースの甘辛い特性ダレに漬け込んだ料理のこと。とくに魚好亭のマサバは玄界灘や響灘で獲れた鮮度抜群のものを生きたまま仕入れており、店内のイケスに泳がせているので、常時新鮮な「ごまさば」が提供できるということだ。
また博多界隈の海鮮居酒屋で欠かせないのが「イカの活け造り」だ。魚好亭では超新鮮な「ケンサキイカ」がウリで、活け造りならではの歯ごたえと身の甘みが美味しい逸品。「これも店長が直々に漁港へ買い付けに向かい、マサバ同様にお店のイケスに活かされています。お値段はイカの大きさによりますが、後造りは無料でやっていただけます」という後造りというのは身のお刺身で余った部位で料理するゲソ刺身、天ぷらなどだ。
他にも刺し身盛り合わせ、あら炊きなど日替わりメニューも多彩。お酒の種類も豊富で「なみなみ注がれた日本酒をグイっと……たまりません」と喉を鳴らす永井さんである。
また、お昼のランチメニューもパワフルで山盛りのエビ天丼、刺身定食、海鮮丼、ごまさば丼もと種類も豊富。日替わり定食は日によっては大人気ですぐに売り切れになることがあるので、早めの時間帯に訪れるのがベターだそう。
魚好亭
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17-15
Instagram:https://www.instagram.com/gyokoutei.ikituki/
天草の自然が溢れる個性的な味
「海鮮オリーブちゃんぽん・タコ飯セット」民宿光浜荘
熊本県天草市の鬼池港で「釣り船ルスプラージャ」を兼業する「民宿光浜荘(みつはまそう)」は、釣り客、宿泊客だけでなく食事のみの利用もOK。
ここで永井さんのとくにオススメなのが「海鮮オリーブちゃんぽん・タコ飯セット」だ。大きな煮卵とエビが特徴の「ちゃんぽん」で、「ちゃんぽん」といえば長崎が有名だが、実は九州北部では各地に独特の「ちゃんぽん」が存在。それぞれ個性豊かなのだという。
永井さんによれば光浜荘の「ちゃんぽん」は、「何といっても特製オリーブオイルでの味変なんです」とのこと。豚骨ベースの濃厚なスープにオリーブの風味をプラス。これにからむ海鮮と野菜と麺が「たまらない」と永井さん。「僕の地元。関西ではあまりなじみのない濃厚なスープに特製オリーブオイルの完璧なアクセント。天草を訪れるたび、必ず食べたいと思うほど美味しいんです」と絶賛。
セットの「タコ飯」も女将さん自慢の一品だそうで、タコの旨みが溢れる絶妙な味。永井さんがはイカメタル→タイ釣りのリレー便に乗船した日、「ちゃんぽんをいただきましたが、釣りで疲れた身体に染み渡る最高すぎる一杯でした」とのこと。
光浜荘さんで宿泊し翌日午前中に釣りというプランも可能なので、ぜひ一度お試しあれ。天草の海の幸を堪能したあとはマダイの記録級ねらいはいかが?
民宿光浜荘
住所:熊本県天草市五和町鬼池港
HP:HP:http://luzplaya.yokaa.net/