今!イカメタルが熱い!
東北各地のイカメタル事情

今、東北地方のイカメタル人気が大きな盛り上がりを見せています。
初夏のムギイカ(小型のスルメイカ)からスタートして夏のケンサキイカ、秋冬のヤリイカ、そして春のヤリイカの接岸と、一年中イカ釣りが楽しめます。

数年前までは、イカ釣りといえばプラ角を使ったイカサビキ仕掛での釣りが主流でしたが、3年ほど前から、イカサビキ釣りよりもイカメタルなどのライトなタックルでの釣りが人気を博しています。
今回は、これからイカメタルをやってみたいアングラーに向けて東北地方のイカメタルをご案内します。

東北のイカ釣りシーズン

日本人の各種イカの消費量は世界1位で日本はイカ消費大国です。イカは日本人の食卓に欠かせない食材であり、釣りの対象魚としても広く各地で楽しまれています。
東北地方のイカ釣りの暦は、初夏のスルメイカ、夏のケンサキイカ、秋冬~春のヤリイカと続きます。

初夏のスルメイカ(ムギイカ)

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メタルスッテ(オバマリグ)でスルメイカ。岩手県越喜来湾のスルメイカ釣りです。今年はサイズがよいです

三陸沿岸部の湾口部周辺での釣りがメインとなります。水深は50m~100m前後で夜間、集魚灯を点しての夜焚き遊魚です。
山形県飛島周辺海域でも夜炊きでのスルメイカ釣りが行われています。

夏のケンサキイカ

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酒田の龍神さんでのケンサキイカ。オモリグでの釣果です。モンローエギ夜炊きチューン3号

夏のケンサキイカはここ数年から新たに加わった釣りです。主に東北の日本海側の山形県、秋田県沿岸での釣果が目立ちます。
シーズンは6月後半~8月いっぱいですが、その年の釣況で前後します。こちらも集魚灯を使った夜間の釣りです。

秋冬のヤリイカ

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岩手県宮古の冬のヤリイカ。防寒しても寒いが、釣りは熱い!

三陸沿岸部の50mほどの水深で釣る夜炊き遊魚です。水深が浅く、ライトタックルにはうってつけの釣りです。全国的に見ても、ヤリイカをこれほど浅い水深のエリアで釣ること自体、珍しいのではないでしょうか?
典型的なプラ角を使用したイカサビキ釣りが伝統的に楽しまれてきましたが、ここ数年では遊漁船での比率はイカメタルアングラーの方が多くなっています。

春のヤリイカ

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宮城、漁安丸での昼ヤリイカ。オモリグでの釣果です

春のヤリイカは福島県の常磐海域~宮城県沿岸にかけて、産卵期で接岸するヤリイカをねらう釣りです。
大型のヤリイカが産卵のために大挙して押し寄せますので、大型の数釣りが可能ですが、年により当たり外れもあります。釣期も比較的短くて、タイミングを外さないことが大切です。
こちらもねらう水深は50m前後と浅く、ライトタックルでの釣りが主体。イカメタル釣法のアングラーが多くなっています。

 

概ね、この4つのイカ釣りが人気を博していますが、4つのイカ釣りに共通して使える釣法がイカメタル釣法となるわけです。
釣りをする海域や水深が違ってもイカメタル釣法ならばメタルスッテの重さを替えることで、さまざまなシチュエーションに対応可能であり、タックルもライトタックルで疲労も少なく、よいことずくめ。比較的経費をかけずにイカ釣りを楽しむことが可能です。