INDEX
HEAT読者のみなさんこんにちは! 旅と釣りを楽しむ豆知識のシリーズも早くも4回目を迎えそろそろネタも尽きてきましたので(!)、今回は先日弾丸で旅した北海道は然別湖(しかりべつこ)への模様を例にお届けしたいと思います。
通常5月の終わりごろに解禁する然別湖ですが、2021年の今年は緊急事態宣言でオープンが延期になってしまい、それに合わせて6月末にお邪魔したのでした。「カッコイイ管理釣り場のススメNo.7」の北海道遠征時はフェリーでしたが、今回は飛行機での短期遠征ということでよりライト&ファストな釣り旅。釣り方なんかはほどほどに、持っていった道具などにフォーカスしてみましょう。
基本は預け荷物1、機内持ち込み1
前回のそこそこ長かった撮影期間がやっと終わったところで急遽プランされた然別湖釣行。大体、いざ釣りを想定しながら準備が始まると「あれも使うかも」とか「これも投げたい!」などが出てきて結局いつもギリギリまでバタバタしているのですが、今回はある程度やる釣りがイメージできているのと、短期間の釣り旅は預け荷物の大きめのキャリーにタックルや着替え、機内持ち込みにバッテリーやカメラ類と詰め込むものが決まっているので準備もスピーディーに(とはいえ寸前に釣具屋さんに行ったりしていた…)済ませました。
中身を小分けにして収納、取り出しも効率化
パックロッドで旅をする前提の話になりますが小分けにする際のざっくりしたイメージは、ロッドの入ったケース、リールを収納するバッグ、ルアーや小物をまとめたバッグ、着替え。今回はここにウェーダー一式、テント、エアマット、寝袋なども詰め込んだので遠征としては重量級でした。
80Lぐらいのキャリーをいっぱいいっぱいに使いどうにか収納。国内遠征であればこれぐらいのサイズで済みます。というより、これぐらいに済ますためにタックルを選別したり、コンパクトになるギアを普段から使用するのも大切です。ある程度何度か旅をしてコツをつかめば、ちょうどいいサイズの収納ボックスやバッグが見つかると思いますし、アイテムやギア選択は前の記事「旅先で役立つギア選択」などもぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
ロッド、刃物やフックの付いたルアー類は必ず預け荷物へ
これも基本かもしれませんが、危険物とみなされるもの、あるいはみなされやすいものは預け荷物のキャリーに収納します。釣りに使うハサミやペンチ、フックのついたルアー、そして以前空港でトラブルになった経験からなるべく釣り糸を巻いてあるリールも預け荷物へ。
昔、確かアメリカを経由するときにPEラインが引っかかり、潰れて壊れるのが嫌だったので持ち込み荷物に入れていたスピニングリールを預け荷物に詰め直したことがありました。
そしてよく質問されるのがロッドですが、これも基本は預け荷物。国内線は引っかからないこともありますが、国際線でロッドを機内持ち込みすることは経験上ほぼ無理です(安全面の観点から細くて鋭利なものになりうるためらしい)。「機内持ち込みOK」という謳い文句はとても魅力的ではありまが、あくまでサイズだけの話だと思ってください。持ち込まずに預ける方がトラブルになりません。
カメラ、バッテリー、ライターなどは機内持ち込み
僕はタバコを吸わないのですが長期遠征ではライターを使用することもあります。これを預け荷物に混ぜてしまいチェックイン時に探し出して抜かないといけないことが以前ありました。普段から釣具としてリーダーなどと一緒に持ち歩いているからなのですが、タバコを吸う方ならそんなことにはならないのかもしれませんね。
それとカメラやバッテリー類、パソコンなどの電子機器も機内持ち込みのバッグへ。基本このあたりはチェックインカウンターのスタッフさんの言う通りにしていれば問題ないと思います。
ここでしか釣れないミヤベイワナ、待ちに待った実釣
然別湖は大雪山国立公園内にあり、火山の影響でヤンベツ川が堰き止められてできあがった唯一の自然湖。ここには1万年以上前に湖に取り残され、独自の進化を辿って今に至る固有種ミヤベイワナが生息していて、ここでしか釣れない幻のイワナであるミヤベイワナを求めてトラウト好きが訪れるちょっとマニアックなフィールドです。
さて肝心の釣りの方は、多少風が吹いたものの大雨にはならず天候には恵まれましたが、釣り自体はタフ。スタッフの方たち曰く、1年で一番難しいのは水温が上がってしまう6月末~7月頭だそうで、ミヤベイワナは釣りにくい深場へと移動していたようです。
もともと1年を通して50日間(今年はコロナの影響でオープンが延期になり日数がさらに減った)、1日50名という限定した数の釣り人にのみ特別解禁をする湖で、2年ほど前に初めて訪れた際に魚の美しさや無垢な反応だけでなく、フィールドやそれを取り巻くスタッフさんの雰囲気などを含めて大好きになった場所。
手漕ぎボートでのトローリング「テコトロ」でどうにかミヤベイワナの顔を見ることができて一安心。岸からのキャスティングでも美しいレインボーが数尾遊んでくれました。このときの模様は、近々私のYouTubeチャンネルでもアップ予定なので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
大きめのビニール袋は必需品
釣りが終わったあとのパッキングほど嫌いなものはありませんが、無事に家に帰るまでが旅です。そしてここで手を抜いて適当に詰め込んでしまうとギアを痛めてしまったりと、あとで後悔することになってしまいます…。
ちょっとしたコツとしては、濡れたものを一時的に隔離し持って帰るための大きめのビニール袋を数枚用意しておくのがオススメです。
濡れたブーツはある程度水気を切ったあと1足ずつ袋に入れて、ウェーダーなどもなるべくギリギリまで乾かします。長時間濡れた状態で、なおかつ重い荷物で潰して輸送するのはよくないので、僕は一番最後の方でウェーダーやレインジャケット類を詰め込むようにしています。
ウェーダーなどを持ち運ぶための網状の専用バッグなどをあらかじめ用意しておき、それを使って帰りは家に送ってしまうこともありますが、今回は残念ながらお土産も少なくキャリーに全て入ってしまったので自分で持って帰りました(笑)。家に着いたらまずは濡れたブーツやギア系だけでも取り出して干しておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスの蔓延により、以前とは生活様式が様変わりしてしまった昨今。移動時のソーシャルディスタンスに気をつけながらフィールドで思い思いの時間を過ごすことは、これからの心の在り方を考える上でも大切だと考えます。大手を振って旅をオススメしていい状況かどうかは分かりませんが、僕にとって旅はいつも何かを考えるきっかけをくれて、違った目線を与えてくれる大切なライフワーク。ここまで4回に渡り「旅と釣りの豆知識」をご紹介させていただきましたが、少しでもみなさんの楽しい旅のお役に立てたら嬉しいです。
使用したタックル
レポーターREPORTER
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
インスタグラム:
@shota_jenkins_konno (URL: https://www.instagram.com/shota_jenkins_konno/)
YouTube:Jenkins Channel