タイラバで世界に挑む!
異国の地・韓国でみた、釣り事情とポテンシャル

仕事柄、国内外を飛び回り、隙をみつけては釣りをすることが日常となっている私。
世界各国での釣りや釣り文化は、やはりそれぞれの国独特の違いやよさがあるモノ。そんな世界の釣り事情を自らの体験をもとにお届けしてみたいと思います。今回はよく訪れる、私にとってはなじみ深い韓国でのタイラバ釣行です。

世界でタイラバチャレンジ

毎年、各国でのタイラバにチャレンジさせていただいております。仕事柄、海外の代理店さんへの訪問など陸の仕事のご褒美として!? これまで韓国、スペイン、フランス、トルコ、マレーシア、アメリカ、タイで挑戦させてもらいました。いろいろな場所でタイラバにチャレンジするほど「世界で通用する釣り」「いろいろな人が楽しめる釣り」というところに気付き、大きな可能性を感じます。スナッパー系のマダイに似たような魚はもちろん、他にもカジキ、青物、根魚までさまざまな魚を魅了してきたタイラバの楽しさは世界に広がりつつあります。

15_海外釣行で必須のパスポートと空港風景

海外での釣りといえばバズーカ(収納筒)で! という重々しい!? イメージもありますが、タイラバではそこまでの重装備は不要です。ロッド、リール、ライン、ヘッド、ネクタイ、フック、サンダル、プライヤー、偏光グラス、フィッシュグリップ、救急用品…そしてパスポート。タイラバロッドに関しては現在マルチピース・モバイルロッドもありますので、すべてスーツケースの中に収納することが可能になりました。これで荷物をひとつ減らすことができます。一番注意したいのがヘッドで「あれもこれも」なんて考えていると、あっという間に荷物の重量アップ。何といっても一個100gですから…10個で…。しかも10個だけって意外に絞り込めず(笑)、色、ウエイト、カタチ…1個の玉でいろいろなシチュエーションに対応できるものを用意した方がいいでしょう。ハヤブサの無双真鯛フリースライドシリーズ、潮切鯛玉やVSヘッドがオススメです。

02_無双真鯛フリースライド 潮切鯛玉
無双真鯛フリースライド 潮切鯛玉
02_無双真鯛フリースライド VSヘッド
無双真鯛フリースライド VSヘッド

ヨーロッパを訪問した際は格安チケットだったためオーバーチャージと脅かされ、「じゃいいよ!持つ!」と次の国までの移動をハンドキャリー! と豪語してみたものの…、タイラバ入りのバッグを背負い肩が抜けそうになったことも(笑)。さらにタングステンヘッドは比重から金塊と間違われて空港でのチェックが確実に入りますので、空港職員に「これがヒューッって落ちて魚がパクだよ」と身振り手振りで説明(笑)。「フィッシングのシンカーだよ!」と説明すればクリアできると思いますが、この程度のことは笑って流せる太々しさとアドリブ力が試されます。

今回は韓国のタイラバゲーム

03_20190508_105324.jpg 島

今回は韓国です。実は韓国、仕事でも2ヶ月に1回~2回訪問します。釣りに関しては取材など仕事で行く場合もありますし、工場のスタッフと一緒にプライベートで行ったりもします。そんな韓国タイラバですが今年で5年目の挑戦。日頃、「ホームの駿河湾で培った経験が異国で通用するのか?」「状況を見抜きアジャストすることができるのか?」「釣れたらヒーロー! 釣れなかったらニッポンの恥!?」そんなプレッシャーも楽しみながら今回も挑戦してきました。

年々盛り上がっている韓国のタイラバ。20人近くが片舷で釣りをする鬼のドテラ流し!? スタイル。隣のアングラーとのその距離感は…肘が当たるのでは? と思うほどで(笑)、20個のタイラバが一斉に海底に落下してくる様は想像するだけでも恐ろしい…。最初はその密集&激戦ぶりに困惑で、魚が掛かっても「時合ですがナニか?」みたいな表情でだれも仕掛を回収しない。張り巡らされるラインの隙間を縫いながら投入していました。こんなハングリーな釣りをしているわけですから鍛えられるわけですよね。ちゃんとスペースが与えられる日本の釣り環境は、やっぱり幸せなのです。

04_20190508_141247.jpg マダイ釣果

そんな激戦ぶりなのですがハマるとこれまた凄まじく、昨年の秋には船中(18人程度同船)170枚! という体験もしました。爆発力のあるフィールドであることも間違いありません。トイレ付きの乗合船が毎日稼働しているところなども、日本の釣りに最も近いといえますし、フィールドも西岸の群山、今回トライした麗水エリアは魚のアベレージサイズ、狙う水深、使用されているタイラバサイズなども、瀬戸内方面の釣りによく似ています。ぜひお隣の韓国で一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?

16_魚のアベレージサイズは瀬戸内に似ている
魚のアベレージサイズ、狙う水深など、瀬戸内方面に似ている!?

いざ出船!
自分を信じて「素のラバ」で探り、あえて重めで勝負すると…

05_20190508_032740.jpg 港の船
06_20190508_033350.jpg 乗船名簿に記入

さあ乗船です。船が出船する前のチェック…朝の身分証明が以前に増して厳しくなりました。パスポートは絶対必須ですね。暗いうちから港を出て2時間ひた走り、朝日が差し込むころにはファーストスポットに到着。島がところどころに点在し、潮が複雑に入り乱れる「いかにもマダイスポット!」の雰囲気。水深は30~50mでアベレージサイズが小さい&激戦エリアを考慮し、無双真鯛フリースライドTGヘッドの60gから投入、探りを入れていきます。

ここ韓国ではタイラバのフックに大きなイソメを1本つけたりすることは普通で、多くのお客さんがエサを装着して底付近を丹念に探ります。クロソイやオオニベなど底モノが人気という理由もありますね。イソメ付けない派!? タイジグ投げない派!? の私は、いかなる条件でも「素のラバ」で基準を作り、あらゆる状況を打破するのが好きです。だからこそ初めて訪問したときから、日頃は比較できない「エサの強み」「タイラバの強み」を整理するチャンスを得ることができました。使い分けや魚の状況によるそれぞれの強さを確かめたりすることが楽しいのです。

07_20190509_090911.jpg イソメをつけたタイラバ
韓国ではタイラバのフックに大きなイソメを1本掛けするのは普通!?

この日はファーストスポットで早々からチャリコがヒットし、「魚に認識されている」カラーやタイラバシェイプのパズルを組み上げていくことができました。底でのヒットが続き、「底に固執している」というキーワードをもとに浮かさないよう、あえての同TGヘッド90gの重いヘッドに交換。デッドスローで底付近を漂わせることで、意識的に連続ヒットを生み出しました。ときにスピニングタックルでフルキャストし横引きを意識するなど、ワンモアキャッチにも成功しました。エサを付ける釣り人の動きも観察させていただきましたが、この日のような「薄い反応を拾う」状況では今一歩探るレンジやスピードが遅くなる傾向にあるようで、ファーストヒット以降苦戦を強いられているようでした。

カラーローテーションは大事!
そして、ランチとコミュニケーションも大切

08_20190508_141058.jpg 釣りシーン

基本はワンデイの釣りです。多くの船が長い時間釣りをするので、その差はどんどん開いていきます。よいときはいいのですが…、悪いときは傷口がどんどん広がる…。そんな苦い経験もしましたので、さまざまな探りを入れて反応を見るしかありません。時間によるアタリカラーも変化するので、カラーバリエーションは迷わない程度に豊富に持ち込むことをおススメします。

09_20190508_110709.jpg ランチ

あっ大切なことを忘れていました! コンビニ弁当持ち込みが普通の日本の船釣りですが、ここ韓国の船でのランチはお弁当のサービスがついています。一度手を止めてみんなでランチするのです。食とコミュニケーションを大切にする国民性を伺うことができます。寒い時期には温かいスープもあり、本当にありがたい。フルデイ&ランチ付きで1万円前後の船代(※要確認)でお得な感じもします。

10_20190509_114741.jpg 同船者とのコミュニケーションも大切
同船者との交流も大切。食とコミュニケーションを大事にする国民性が伺えます

今回はクロソイやシーバス、メバルもゲストとして顔を見せてくれました。あちらの雑誌取材もあり、いろいろ解説しながらの釣りでしたが、無双真鯛フリースライドTGヘッドのウエイトローテーションで、おかげさまの9枚と竿頭を獲得!! 同TGヘッドが圧倒的に釣れました。しかし、扁平ヘッドの潮切鯛玉はユラユライとレギュラー落下し、世界中の海でアピールしますのでこちらもお忘れなく。実は大好きな玉です。

11_20190508_151538.jpg クロソイ
12_20190508_153110.jpg シーバス
13_20190508_091610.jpg メバル

 

2日間韓国の海を攻め切りましたが、途中、イルカの群れに遭遇したり、保安庁!? から遊漁船のチェックが入って釣りが中断されたり、そんなハプニングもありました。しかし、雄大な景色のなかで釣りができることは、観光地に行く以上に贅沢なことだと思って楽しませていただいております。
ちなみにこの十数年…、これだけ韓国をい訪れているのに観光地にはほとんど行ったことがないという私。普通の観光では来ることができない場所で釣りができること、美しい魚に出会えること…、本当に感謝です。

14_20190508_191715.jpg マダイ釣果

次はどこの国でチャレンジができるのか? 楽しみで仕方ありません。

 


ギア紹介

タイゲームTZ スパイラルリミテッド C610UL(テイルウォーク)
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スパイラルガイドを搭載したフルソリッドの細身ブランクが“さらなる表現力”を生み出す。タフコンディションやアベレージサイズの小さなフィールド、シャロー攻略に欠かせない一本。
価格:41,000円(税抜き)
エランSW LIGHT 73R(テイルウォーク)
エランSW LIGHT 73R(テイルウォーク)
コンパクトボディにカーボンバランサーハンドルを標準装備。タイラバ・ライトゲームで一番使用したい設定域を細かく調整できるドラグ設計。本体自重250g 1回転70㎝の巻き上げで全国のフィールドに対応するスペック。
価格:17,000円(税抜き)

 

レポーターREPORTOR

中村 宗彦
プロフィール:中村 宗彦
静岡県在住
ルアーブランド・テイルウォークのタックルをプロデュースしロッドやリールなど世に送り出す。開発・販促・生産・営業・タックルテスト…etc を携わるかたわら、国内外を飛び回り、隙を見ては釣りをすることが日常となっている。好きな釣りはタイラバとバスフィッシング。タイラバでは駿河湾をホームフィールドとし、プレジャーボートで魚を探すことを一番の楽しみにしている。かつてはJBバスプロトーナメントでの優勝経験を持ち、現在でも芦ノ湖(神奈川県)で開催されるNBCトーナメントで上位に食い込むキャリアの持ち主。
インスタグラム: @nakachaaan2 (URL: https://www.instagram.com/nakachaaan2/)