カッコイイ管理釣り場のススメ No.7
BIG FIGHT(ビッグファイト)松本
ねらうは和製ビッグドリーバーデン

もう7回目となるカッコイイ管理釣り場のススメですが、今回はずっと行ってみたかった北海道にあるビッグファイト松本に思い切って旅をしてみました。初めて遊びに行くということで「行ってみたもののカッコよくなかったらどうしよう?」と1%ぐらい心配していたのですが、そんな必要は全くありませんでした。北海道の大自然に広がる美しいフィールドと、これもまた北海道ならではの美しい魚たち。これがカッコイイ管理釣り場じゃないのなら、そんなもの存在しないぐらい最高でした(言い過ぎか)。

千歳空港から1時間半、出張ついでにも

ポンド周りにはほぼ人工物のない、まるで自然の沼をランガンしているかのようなフィールドのビッグファイト松本(以下BF松本)ですが、千歳空港から車で1時間半、札幌からでも2時間程度で着いてしまうアクセスも魅力的。今回も別の撮影・取材で北海道に行った際の「ついでフィッシング」をリアルに敢行するために最終日の半日のみの釣行にしてみました。
本当はOPENから遊びにいくつもりが安定の寝坊を決め込み10時過ぎに到着し、11時からのスタートフィッシングとなりました(笑)。

01_GATE
「松本…ォ!」なんて読むんだろう?

念願だったビッグファイト松本での釣り

大袈裟でなく、ずっと行ってみたかった管理釣り場だったBF松本。きっかけはTwitterで見かけたまるでミヤベイワナのような青緑の大きく美しいオショロコマの釣果写真でした。もともと管理釣り場用語で色物と呼ばれるブラウンやイワナの仲間たちをねらうのが大好きだった自分にとって、「こんな魚が管釣りで釣れるのか!」と強烈な印象を残したのでした。それ以降勝手にその魚を色物の王様と位置付けてお邪魔する機会をうかがっていたのです。それなのに寝坊をするあたりがらしいといえばらしいですが…。

02_FIELD
各ポンドが川で繋がっていて自然河川さながらの雰囲気

7つのポンドからなる広大な釣り場

03_Ponds
現在7thポンドの下にさらに工事中の池がありました…

到着するとまずはスタッフのお兄さんに、準備してからタックルを持って受け付けへ来るように伝えられ、バーブレスフックのチェックや、推奨する太さのラインかどうかなどを確認してもらってから釣りをスタートします。このあたりも魚を大切にする&アベレージサイズが北海道レベルなんだろうなぁとワクワクを増大させてくれます(笑)。料金は後払いなので、ストップフィッシングのときにまた声をかけて精算をしてもらいます。僕は夕方のフェリーで苫小牧から大洗へと帰るのでこの日は5時間券で釣りをしました。

04_TACKLE
ちなみにお兄さんのOKをもらったタックルは以下の通り。
ロッド:Huerco X T 511-5S(Huerco) /リール:StellaC2000S(SHIMANO) /ライン:SUPER TROUT Advance MAX POWER PE S-spec 0.6号(VARIVAS) /リーダー:TROUT SHOCKLEADER FULUORO CARBON Ti-F 8lb(VARIVAS)

ファーストフィッシュは北海道の顔ともいえるこの魚

ひとまず受付けのすぐ後ろにある7thポンドから釣り始めます。普段から使い慣れたミノーを投げてみると早速チェイスがあり、数投目でルアーを引ったくったのは小ぶりながらも美しいオショロコマ。海外でもドリーバーデンの名で広く知られるオショロコマを自然下で釣ることができるのは北海道だけ。今回の本命もオショロコマなのですが、もう少し大きくなってからまたルアーに食いついておくれ。
このあと大型のレインボーが食いつくもなんとアワセ切れ…。浮いてきたルアーは無事に回収しましたが、いやぁ早速松本の洗礼を受けたと言うべきか。日差しもぐんぐんと強くなり始め、「厳しい釣りになりそうだな…」と不安になってきました。

05_OSHORO1
渓流でも釣れそうな可愛いサイズでしたがとても綺麗で、一見普通のイワナですがやはり見慣れない色をしたオショロコマ

念願の魚とご対面

06_JEN
素晴らしいとしか言いようのない広大なフィールド

ときどきルアーに反応はしてくるも日差しの強まりとともに魚たちはどんどんスローな感じに。そこでルアーを勝手に毎年納会まで開くほど愛してやまないシャインライドにチェンジし、リアクションを誘います。確か4thポンドまで釣り歩き、足下のえぐれがシェードになっていたのでゆっくりと近づきチョンチョンとダートさせていると、一瞬ルアーに威嚇してくる巨大な影が! 「やっぱりいた…」一瞬息を飲むサイズ、それに間違いなく大本命のビッグオショロコマ。どうしてもっと丁寧にやらなかったんだろうと後悔しながら、ルアーを嫌がりながらも遠くへは逃げないその魚をしつこく誘います。

07_OSHORO2
ネットが大きいのでわかりにくいけど60cmのビッグトラウト

そして何度目かのアプローチ、ダートするルアーが一瞬魚の鼻先を通りまた離れようという瞬間に吸い込むようにバイト! 普段からビッグトラウトにねらいを絞っているルアーなのでフックも太軸に変更済、しっかりとロッドを曲げてテンションをかけながら大暴れする魚をネットイン。思わず歓声をあげてしまった。周りにあまり人がいなくてよかった(笑)。

08_OSHORO3
サイズ、色、かっこよさ全てが規格外な魚。関東で使い込んだルアーで釣った、まさに「練習でできないことは試合でもできない」的な嬉しい1尾

セミルアーでトップゲームを堪能

09_FIGHT

正直先の1尾で大満足してしまったので、もう真面目にスプーンを巻いたりミノーをトゥウィッチしたりできないと判断し(それもどうかと思うのだけど)、スタッフのお兄さんに持ってるなら絶対ボックスに入れておいた方がいいと言われたセミルアーに結び変えて再度ランガン。結び変えて、というのはスナップを使わずに直結でルアーを使いたいから。少しでも重さを軽くしてあげるのはセミルアーを扱うコツだったりします。

10_SEMI1
ルアーはBISEN – 美蝉(ビセン)、 SMITH LTD.

セミを片手に一度すべての池をサーチ。近寄ってきたりキスバイトはあるものの水面爆発には至らず、残り時間も少なくなってきたのでまた4thポンドまで戻り何度もキャストし直しながら細かくシェイク。

「バシャ!!」

目が覚めるような水面バイトとドラグ音! 上がってきたのはよいサイズのレインボー。これが松本のアベレージらしいのだから驚き。このあとさらにもう1尾6thポンドでもラストセミレインボーを追加し大満足の釣行となったのでした。シャレみたいになってしまうけど、どの魚も素晴らしいファイトで、その名の通りビッグファイトなカッコイイ管理釣り場でした。

11_SEMI2
傷一つない美しい魚体
12_KINOKO
帰り道にあるきのこ王国で”日本一売れているきのこ汁”も堪能

 


フィールド情報

13_MATSUMOTO

BIG FIGHT松本

住所:〒044-0441 北海道伊達市大滝区愛地町52-4
TEL:0136-33-6106
HP:https://www.ros-bigfight.com/

 

利用料金

フライ・ルアーフィッシングが楽しめるのは4月上旬から11月末までのグリーンシーズン

~1時間 1500円
1時間を超えて6時間まで 3500円
6時間を超えて日没まで 5000円

※タックル1つにつき2人様までお1人様料金でご利用いただけます。
例えば、お父さんのタックルをときどきお子さんが借りるように、タックル1つをお2人で共有してもお1人様料金でお楽しみいただけます。なお、このような場合にタックルを2つ持ち込む場合はお2人様料金となります。
(ビッグファイト松本HPより抜粋)

ルアー・フライともにレンタルタックルあり。フライフィッシングのレッスンなどもあるので、レギュレーションの確認を含めて一度ホームページを確認の上遊びに行ってみてください。管理人様曰く本当に鹿が多いので、国道と釣り場を結ぶ林道はくれぐれもゆっくり走ってくださいとのこと。
BIG FIGHT松本

14_LAST

 

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レポーターREPORTER

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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