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釣りに出かけようと思えば、竿やリール、糸、エサ、ルアーなどなど、何かとお金がかかるイメージはぬぐえません…。しかし「釣りは遊びだっ!」と、子どものころの遊びを思い出して、大の大人ができるだけお金を掛けずに1日遊んでみる。そんな原点回帰的な企画にトライ!
第3回目となる今回は、水辺アソビの王道「ザリガニ釣り」にチャレンジ!! そもそもがシンプルな釣りなので、今さら道具や釣り方に困る心配はナシ! あまり深く考えず、ゆる~く、お気楽にトライしたのですが……。意外や意外? その面白さに改めて魅了させられたという今回。オジサン2人がわれを忘れて童心に帰り、白熱した模様をお届けします!!
シンプル&カンタンといえば「ザリガニ釣り」でしょ!
今回の企画、「できるか!? 0円フィッシング!」というお題で過去好評だった企画。お金を出せば、かんたんに優れた釣り道具を手にできるなかで、あえて0円にこだわってみると意外に面白かったというもの。
協力してくれたのは、当HEATでもお馴染みのイノォさんこと井上隆史さん。釣りのプロフェッショナルであるイノォさんに、いわゆる「釣りモノ」以外のターゲットをねらってもらうのは少々気が引けましたが、企画当初から思い描いていたターゲットなので、トライしていただかないわけにはいきません! 「次にねらうのはザリガニで…」と恐る恐る聞いてみると、「イイですね~、やりましょう!」と二つ返事であっさりOK。なんだかんだ、釣れるものはみんな好き。しかも子どものころ結構ザリガニ釣りを楽しんだ口なんですね~。
というわけで、2人で楽しく0円ザリガニ釣りについてプランを練りました。
道具は自宅にあるもの、事務用品で十分
現在、日本にいるザリガニは3種といわれていますが、よく用水路や川、池で見かけるのは大半がアメリカザリガニです。10cm前後ある体長にトゲトゲのついた大きなハサミ、そして赤い体色が特徴です(体色は環境や食べ物により変わります)。雑食性で、水草や藻、魚やカエル、昆虫、動物の死骸などなんでも食べるザリガニは、エサを目の前に落とすと、ニオイにつられて大きなハサミでエサをつかんでくれます。なので、いれば釣るのはカンタン! なはず。
よく知られているエサとしては、スルメや煮干しのほか、ちくわやかまぼこ、ソーセージなど、魚介類を材料にした加工品であれば問題なし。どの家庭の冷蔵庫にも1つは入っているのではないでしょうか。これらエサを糸で吊るして食わせてしまえばいいので、基本的に道具はエサと糸があれば十分。しかし、「フィッシング」をうたっている当企画としては、それっぽく竿も身の回りにあるもので用意。わが家の玄関先に置いてあった「竹ぼうき」の先を数本使うことにしました。
そのほかの道具としては、エサを留めておく「(事務用)ダブルクリップ」と「輪ゴム」、いざというときのための「虫捕り網(タモ網代わりに)」、予備の竿として「割りばし」、糸を切るための「ハサミ」、竿を整える「ニッパー」、観察用の「水汲みバケツ」と「水槽」などを用意しました。
まずはザリガニ探しから
ニッパーで竹の節から出ている不要な枝を切り整え、ミシン糸を適当な長さ(竿の長さ40~60cm程度)に準備。糸の片側をチチワ結びで輪っかにしたのち、竿先に結び付けます。糸の反対側にはエサを取り付けるためのダブルクリップをぶら下げ、スルメを挟めばタックルは完成です!
ついでに、エサによる食いつきの違いもあるかと、ちくわを取り付ける用に糸の先に輪ゴムをぶら下げたタックルも用意しました。
ザリガニがいそうな場所を数か所まわったのちにたどり着いた、池から流れ出す小さな川(ビオトーブ)が今回の舞台。準備したタックルを手に「まずはザリガニがいるか見ましょか」と、イノォさんとともに小川を覗きに行きます。せっかく選んだ場所ですが、ターゲットがいなくては話になりません…。
小川に降り立って水面を観察すること数秒…、「いましたよ! ほらあそこ」と指さしながらやや興奮気味に教えてくれたイノォさん。見れば、コンクリートの壁にしがみつく真っ赤な体のザリガニ。そして、もっとよく観察すると、浅い底にも大小サイズの異なるザリガニが数匹いました。時期とタイミングがよかったのか、ザリガニを無事確認できて一安心です。
というワケで、早速ザリガニをねらってみましょう!