北海道に春到来!
「サクラマス・アメマス」をウキフカセとルアーでねらう!

みなさま、こんにちは! 北海道の花田佳祐です。一昨年(2019年)の12月はニシン爆釣りが楽しめましたが、昨年(2020年)の12月は群れが薄く…、大好きなニシンの刺身とニシン蕎麦はお預けとなりました…。まぁニシン蕎麦はお店で食べるとして…(笑)。

さて今回は、北海道は島牧村へ奥様と出かけてきました! ねらいは春の風物詩「サクラマスとアメマス」。ほとんどの方はルアーでねらうと思うのですが、わが奥様がウキフカセが得意ということもあって、ウキフカセとルアーの2タックルで挑戦してみましたよ。

釣り人の心をつかんで離さない「春の風物詩」

01_ サクラマス
02_ アメマス
昨年キャッチした人生初のサクラマスとアメマス

北海道の春は釣りの最盛期です。ホッケ、カレイ、根魚、そしてサクラマスとアメマスと数多くの釣りモノに恵まれています。
とくにサクラマスアメマスは、一度その感動を味わってしまうとその世界からは二度と抜け出すことができないでしょう。何を隠そう、私がその1人だからです(笑)。

「島牧」という名の非日常

03_ 夕日

サクラマス、アメマスをねらう場所としては日本海であれば熊石、島牧、積丹などがメジャーポイントです。とくに島牧は私が釣りを始めたころから父と釣りに出かけていた思い入れのある場所なので、昔も今も大好きな場所です。札幌からは約3時間半と決して近くはないですが、自然に囲まれた島牧は普段とは違う時間の進み方を感じることができ、私のパワースポットでもあります。

島牧村

住所:北海道島牧郡島牧村
HP:http://shimamaki.jp/ (島牧村商工会サイト)

苦戦しながら手に入れたもの…

仕事を終え、仮眠をとって深夜に札幌を出発! 途中、旅のおともにお菓子などを買いながら現地に着いたのはAM4:00過ぎ。のんびりしたつもりはなかったのですが、準備を済ませて釣り開始したのはAM5:00過ぎ?? 完全に日が昇ってしまっていました……。
もちろん、私は奥様のウキフカセのタックルをセットする係です。

04_ ウキフカセ
今回のウキフカセ仕掛は至ってシンプルなものです
05_ キビナゴ
エサはキビナゴを使用
06_ エサのキビナゴ
こんな感じで目からハリを刺して胴に突き刺しエサ付けをします

セットしたタックルを手渡しつつ、奥様に釣ってほしいと思い少しアドバイスを。

私:  「左側でやるといいよ~!」
奥様: 「う~ん、右側よさそうだから右側でやってみるよ」

私のアドバイスを聞かない奥様を見送り、私も釣りを開始しました。
(このときはまだ奥様の力を計りきれてないのでありました…)

07_ 磯場に散るサクラマスのウロコ
磯場に目をやると桜が散ってる(サクラマスのウロコが)…

 

私も釣りを開始したのはイイのですが、早々に竿にちょっとしたトラブルを抱えてしまい、なんとか釣りをやっているという状況…。あまり集中できずにいました(笑)。
それでも「ホッケの開きが食べたいな~」なんて期待を膨らませつつ、ジグを遠投して底まで落とすと……。着底した瞬間に違和感があったので「フッ」と軽くアワセ。す・る・と………重い!

……
………全然引かない。

とはいえ、たま~にググンと魚からの引きが。あまり期待はできませんが、久しぶりの魚の感覚で楽しい♪ そして、なんとな~く分かっていましたが…、
「ギスカジカ!!」
ギスカジカは前回のカジカの記事でも少し書いたのですが、春のカレイ釣りなどでよく釣れる魚です。ギスカジカってリリースする人しか見たことないんですが、「カジカなので美味しいはず」と思うも、結局私もリリース(笑)。

08_ ギスカジカ
たそがれた様子のギスちゃん(ギスカジカ)

 

その後、糸絡みしてしまったのでほどいていると…、少し離れたところで釣りをしていた奥様がやってきました。
「けすけさん、釣れたよ!」(※奥様は私のことを“けすけさん”と呼びます)
歩きながら近づいてくる奥様は少し興奮気味です。なんかでかいホッケでも釣れたのかな? と見に行くと…、「えっ、デカい! 50~60cmはある!! ホッケ!? いや…アメマスじゃん!」なんと思わぬ大物にビックリ!!!

09_ アメマス釣果
本人の希望で少しモザイクをかけています

こんなサイズのアメマスが足下に横たわっていました。
釣ったことはもちろんびっくりですが、それよりもびっくりなのが抜き上げたというのです…。

私:  「このアメマス、抜き上げたの?」
奥様: 「うん、だって呼んでるのに全然来ないんだもん(少し怒り気味)」
私:  「ごめん、風でまったく聞こえなかったよ…」
10_ アメマス
11_ アメマスの重さ
サイズは61cm、4.75lbで約2.25kg。抜き上げた奥様もすごいですが、それに耐えた私のセッティングもすごいだろ! と自画自賛くらいさせてください…(笑)

そしてその後、私はというと、キスカジカがサイズアップしたのみ。もう釣り場がギスギスしてました…。そんなこんなで昼前に納竿となったのでした!

12_ ギスカジカ釣果

帰り道は寄り道しながら楽しもう♪

「帰り道はゆっくり帰ろう♪」は私のなかで最近のスローガンになっています。
帰り道も楽しもうという意味もありますが、何より「疲れてるのに無理して運転しない!」「少しでも眠気がきたら近くの道の駅などで仮眠をとったり、コンビニのドリンクなどで気分転換して安全に帰ろう」という意味合いも込めてのことです。
そして、釣りの疲れを癒すのはやっぱり温泉! 普段は岩内の「いわない温泉 おかえりなさい」が好きでよく行くのですが、島牧から少し時間もかかるため、今回は比較的近めの「寿都温泉ゆべつのゆ」に行くことに。

13_ 寿都温泉ゆべつのゆ

寿都温泉ゆべつのゆ

住所:〒048-0414 北海道寿都郡寿都町湯別町下湯別462-1
TEL: 0136-64-5211
HP:http://yubetsunoyu.com
営業時間:10:30-21:00
定休日:第1月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日に振り替えて休館)

 

この日はたまたま火曜日だったのですが火曜日は半額デー! なんと、大人500円のところが250円に! ラッキーです!
温泉施設は広く、落ち着いて入ることができます。この日は天気がよく春の風が心地よかったので、露天風呂が最高でした~。泉質は塩分を含む塩化物泉で疲れた身体に効きましたよ。
ついでに、館内には食事処もあるので、釣りの帰りのお食事処としてもよい施設。また、入ってすぐにある受付の横には珍味コーナーなどもあり、ご家族へのお土産を入手するのにもよいと思います。

14_ バス停
バスも停まるらしく、町内の方が疲れを癒しに訪れてました

 

そして、「ゆべつのゆ」の帰り道にちょっと寄り道。寿都の有名処「弁慶岬」へ。
なぜか日本海には源義経と弁慶が訪れたとされる伝説が多く、「弁慶の刀掛岩」や「弁慶の薪積岩」などの場所があります。また、「弁慶の刀掛岩」のある雷電岬という地名もその昔、義経たちが立ち寄ったアイヌの村長の娘さんが好意を寄せて、義経たちが出発する際に「また来年会える」と言ったことに由来するそう。来年…ライネン…ライデン…雷電となったとか。本当かどうかは分からないのですが、この伝説を読んだときにロマンを感じてワクワクした気持ちになったのを今でも覚えています。
小さいころから父と釣りに来ている思い出の地でもあるので、今でも大好きな場所です。

そんな弁慶岬に寄って、ホッケが接岸してるのか偵察に…と思いましたが、風が強くて寒かったので写真だけ撮って撤収! 身体が冷え切る前に帰路についたのでした~。

15_ 弁慶岬の像
弁慶!

弁慶岬

住所:〒048-0403 北海道寿都郡寿都町字政泊町弁慶
HP:なし

 
 

今回は(も?)不甲斐ない結果で終わりましたが、諦めたらそこで試合終了なのであります。釣れるまで試行錯誤するからこそ楽しいのです。(かんたんに釣れたらそりゃ楽しいのですが…)
観光も十分楽しいとはいえ、これからサクラマスシーズン真っ盛りとなるので、次こそは桜前線をしっかりとキャッチしたいと思います!
はたして次回はキャッチできるのか!? つづく。

 

レポーターREPORTER

花田 佳祐
プロフィール:花田 佳祐
1990年北海道札幌生まれ札幌育ち、札幌在住
母が「釣りしたい!」と言ったキッカケで家族一緒に釣りを始める。その後母はすぐに飽きたが、父と2人でドップリと釣りにはまってしまう…。ここ最近までルアーで根魚を主にねらっていたが、2~3年前から釣友の影響で初夏のヒラメ、カラフトマスに秋のサケなど、北海道をもっと楽しもうとさまざまな釣りに挑戦中!