サラリーマン必見??
都市型の釣り=アーバンフィッシングのススメ
No.18 秋はランカーの東京湾ボートシーバス!
ソーシャルディスタンスを考え岸から離れてみた!

アーバンフィッシング=都市部の釣り。なんだかこの響きはコロナ渦の今、ひじょうにアンマッチングであるのも事実。しかしそんななかでも密を避けながら楽しめ、アクセスもよくアーバンな雰囲気を楽しみながらできる釣りは何かないものか? と考えていたところ、東京湾ボートシーバスのお誘いが。考えてみたらこんなにも“コロナ渦でも楽しめるアーバンフィッシング”って他にはないかもしれません。
そこで今回は、これからさらに量(数)から質(サイズ)の釣りへと変わってくる秋のランカーシーバスフィッシングに行ってみました。

アーバンシーバス

ご存知の方も多いと思いますが、東京湾は世界でも有数(と言うより世界一の説が濃厚)のシーバスが多いフィールドです。いくつもの河川が流れ込み、エサの動きや季節の変化に合わせて海と川を行き来するシーバスたちにとって、東京湾はとても住みやすい環境なのかもしれません。実は過去2回シーバス釣りに挑んでいる当連載、それらももちろん東京湾の湾奥と呼ばれるエリアを流れている川です。

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アユやサケと違い産卵するために川を遡るわけではないシーバスですが、捕食なのか水温なのか、淡水(または汽水)が彼らにとってとても大きな意味を持っているのは間違いなさそう。そうなると自ずと多くの川が流れるエリアは有望となり、川の多いエリア=都市部なんてことになってくると…、やはりアーバンフィッシングには欠かせない好ターゲット。東京だけでなく大阪や名古屋もボートシーバスが盛んなのも頷けます。

東京湾の秋といえばコノシロパターン

シーバスにとって都市部は意外と馴染みの深い場所であり、とくに東京湾は特別なエリア。そしてハイシーズンを迎える秋の東京湾で切っても切れない関係なのがコノシロ。なんだかこの季節は人も魚もコノシロを追いかけている気がします(笑)。産卵の時期も絡み、まさに「秋の荒食い」に突入! 時に30cmはあろうかという大きなコノシロを捕食するシーバスたちに夢中になり、各々ビッグベイトや話題のビッグペンシルなど、大きなルアーを投げ倒す。そしてもしも魚が出たら自己記録か!? なんていうヒリヒリした釣りが楽しめるのがコノシロパターンの醍醐味でしょう。

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今回お世話になったのは「木更津シーパラダイスジャック」の安井船長。乗り合いからチャーター便の超超ロング(!!)のようなスパルタな釣りまで幅広く楽しませてくれる老舗ガイド船。船長が状況を見極めつつかなり的確な指示を出してもらえてひじょうに釣りがしやすかったです
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ちょっと無理やりな気もしますが… ほらね! アーバンなフィールドでしょ?? KSPさんの船は浜名湖ではメジャーな型らしいのですが、ミヨシ(船の先端)に2人伸び伸びと立つことができました
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見事に大きなルアーばかりのみんなのタックル。一応スピニングも用意していたのですが、出船前におかしなテンションになり持ち込まず(笑)

ビッグベイトで釣りたい

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ロッドはビッグベイトを投げる・操作するのに優れたHuercoXT605-4Cを使用し、ラインはPE4号、リーダーにはフロロ40lbをセッティング。持ち運びにも便利な4ピースパックロッドは、もはやアーバンフィッシングのドレスコードみたいなものです(笑)

ミノーやバイブレーションなど、一般的なシーバス用のルアーを投げてももちろん魚は釣れますし、むしろその方がいいときもあるでしょう。しかし秋はとくにビッグベイトにこだわりたいシーズン。
この日はあまり大きなベイトを追い回している雰囲気ではなく状況は芳しくなかったのですが、バイトまで至らずとも大きなルアーを足元までチェイスする姿や水面の揺れる場面を見ることもできるビッグベイト。意外と飽きずに投げ倒せてしまう魔力があるのもこの大型ルアーの魅力だと思います。さて、水面直下でルアーの首を降らせているとバシャァと水柱が!

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実はKlash9(DRT)で釣れた初めての魚でもありました。嬉しい!

どおりでめちゃくちゃ走るわけです。ファーストフィッシュはなんとシーバスではなくワラサ(笑)。大型のシーバスほど派手なジャンプやエラ洗いをせずに走ることが多いので、一発目からランカーシーバスかと期待してしまいました。しかしビッグベイトで青物を釣るのは初めてですし、船酔いにめっぽう弱いジェンキンスは滅多に青物をねらう釣りをやらないので、このワラサがめでたく自己記録で嬉しい1尾なのは間違いないのでした。

ランカーシーバスが釣りたい

序盤は潮の動きも悪く反応が薄めでしたが、お昼間になり上げ(潮)が効き始めたタイミングでちょっとしたラッシュに突入! 最近よく登場しているペスカトーレ中西がビッグペンシルでよいシーバスをキャッチ。しかしペンシルといえばついつい彼の大好きな南米のピーコックバスの釣りのリズムでバシバシとルアーを動かすので、ときどき船長から「早すぎだよ!」とか指導が入っているのが面白かった。いつも釣り過ぎてムカつく男なのでもっと叱ってほしかった(笑)。しかし同じ種類のルアーでもねらう魚や場所によって使い方も変わってくるのも、ルアーフィッシングの面白さですね。

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大人気のメガドッグ(Megabass)。他の仲間もこのルアーで何尾も釣っていて、その人気も頷けるバイト数でした

私もランカーには一歩及ばずでしたが無事にシーバスをキャッチ。見事なバイト&ファイトをしてくれた魚でした。コノシロの群のエッジに投げたり、船から群を逃さないよう群の向こうに投げるなど、大味に見えて意外とテクニカルな釣り。いろいろと工夫をしながら「クイン! クイン!」とスローなアクションを加えて、ゆっくりと浮いてくるルアーにガブ! っと食いつく姿が丸見えなときがあり大興奮。

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ルアーが大きいから魚が小さく見えてしまうほど(笑)。ベイトタックルでのガチンコファイトは超エキサイティング!
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見事80cmアップをキャッチした某釣具店のカリスマ店員であるTさん。いろいろお世話になりました

あまり調子のよい日ではありませんでしたが船中30本近く魚をキャッチ。スーパービッグこそ出なかったものの大満足の1日でした。

結論:秋のランカー便はやっぱりおもしろい

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ダブルヒット、トリプルヒットの場面も

千葉から栃木に引っ越してからというもの、すっかりシーバスを釣りに行く機会が減ってしまいましたが、久しぶりの秋のランカー便はシーバスの魅力を再確認させてくれるような釣りでした。
オカッパリとはまた違ったバイト数の多さや、いろいろなルアーを試して顕著な反応の違いを楽しんだり、なんたって釣れる魚のアベレージが大きい! サイズ至上主義になるのはあまり本意ではないと思いながらも、やっぱりビッグフィッシュはいつだって嬉しいものです。遠いからと言って、年いちの行事にするにはあまりに惜しいアーバンフィッシングでした。

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シーバスもBASSということで、この日の偏光グラスはSIGHTFISH BASS(BIGFISH1983)をチョイスしました。目を覆うようなデザインで光の侵入を軽減してくれるので、光量の多いオフショアでも大活躍

 

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今回は木更津からの出船でしたが、東京湾には他にも電車でアクセス可能な場所から出船するガイドさんもいます。コロナ対策と共にお得なキャンペーンなども利用しながら、県外から遠征でチャレンジする釣り人にもとても楽しみやすい釣りだと思います。そして日本一、いや世界一のシーバスの数を誇るであろう東京湾と前述しましたが、キャッチ&リリースが広まり、ゲームフィッシングとしてこの釣りを残していこうと尽力されている人たちによってこの釣りが支えられているのも間違いありません。そんな一面も感じつつ、この素晴らしい釣りを皆さんに楽しんでもらえたらなと思います。
魚という資源は淡水・海水に限らず有限です。釣ることだけでなく、「考える釣り人」が好きな私からのささやかなお願いでした。

取材協力:木更津シーパラダイスジャック
撮影協力:YUKIHARANOWORKS

 

レポーターREPORTOR

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。厳しい釣りを強いられても、持ち前のハッタリと語学力で切り抜ける「適当さ」が武器のフィッシングピーターパン。人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信している。Huerco、BIGFISH1983アンバサダー、Rマジックテスター、Patagoniaプロセールスプログラム。
インスタグラム:
@shota_jenkins_konno (URL: https://www.instagram.com/shota_jenkins_konno/)
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