海外釣り旅 モンゴル回想編 風の大地の名脇役、レノックとグレイリング

嬉しいゲストのゲスト?グレイリング登場

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過去にイギリスで一度だけ釣ったことのあったグレイリング。このときは不慣れなフライフィッシングに挑戦し、ようやく手にした魚でした

ねらって釣れるかは分からないけど、釣れたら釣ってみたいねとペスカトーレ中西と話していたのがグレイリングという魚。こちらは和名をカワヒメマスといいますが、日本のヒメマスとは特別近縁というわけではなく、むしろレノック同様その顔つきはどこか「ウグイ感」のある魚。しかし大型のオスの持つ大きな背びれと複雑な色彩はとても綺麗な魚です。

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20cmもないようなサイズでしたが、レノックとは違う複雑な色をした綺麗な魚でした

レノックよりも岸沿いの流れの弱いところや浅瀬をスピナーで攻めていると、後ろからチェイスしては啄(つい)ばむようにしてルアーにアタックしてくる魚の姿が。何度か投げなおしてようやくかかった魚は、まだ小さいけどグレイリング。これは間違いなくビッグベイトタックルオンリーでは釣れなかった魚に違いありません。ゲストのさらに脇役をねらうという”寄り道フィッシング”の醍醐味ですね。無事に1人1尾ずつ釣れて大満足。

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ペスにとっては初めてのグレイリング。サイズに関わらず嬉しいイッピキ

タイメンと間違えるほどのファイトだった大型レノック

こんな感じで半日ほどライトタックルの釣りを楽しみテントに戻ると天気は大雨へと変わり、翌日それまでの川の姿が思い出せないほどの濁流になってしまいました。もしかするとイワナにように雨の恩恵で大物が動き出すかもと思い、この日は本命ねらいのタックルで川を釣り上ると、流心からルアーが少しそれたところでゴゴンとアタリ。一気に下流へと走る魚! もしや大型タイメンか!?

ファーストランこそ素晴らしいパワーでしたが徐々に失速(笑)。上がってきたのはこの旅
最大サイズのレノックでした。ある意味前日のタックルで掛けなくてよかったと思うビッグフィッシュなのでした。

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姿を見せる寸前までは小ぶりなタイメンかと思ってファイトしていました

川はその後も増水し続け、結局このレノックがラストフィッシュ。次のキャンプ地であるロシアとの国境付近を目指しロングドライブを再開するのでした。

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ウランバートルへ戻る道すがら、郊外を流れる川沿いでテント泊した際にもレノックの姿が。どこでもいるみたい。旅のもう1人の仲間のサブリと
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サブリが釣ったコイの仲間と思われる魚。ヨーロッパのローチとかに近い魚かなぁ?

旅やキャンプには欠かせないライトトラベルロッド

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前述した通り、メインタックルとは別に汎用性の高いライトタックルを準備しておくことで旅の楽しみ方が何倍にも膨れ上がると思います。今回のような釣りの旅ではなく、車パンパンにテントやアウトドアギアを詰め込んでみんなでキャンプに行くときにも、コンパクトになるパックロッドを1セット積んでおくだけで、また違った旅になるでしょう。

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今シーズンは思うように遠征や旅に行くことができなかった人も、きっと来年は今年の分まで外遊びに繰り出すはず。海外の釣りのコーナーではありますが、「竿を忍ばせておく」という考えは国内外を問わずずっと持ち続けているものなので、この楽しさを引き続き紹介していきたいなと思います。

少し気が早い気もしますが、2021年がみなさんにとって素晴らしいシーズンになりますように。

 

レポーターREPORTER

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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