海外釣り旅 モンゴル回想編風の大地の名脇役、レノックとグレイリング

HEAT読者のみなさん、お久しぶりです! 2020年も残すところあと3ヶ月を切りましたが、今年はとにかく思うように遠くへ行くことができず、HEATの記事を含め仕事の起点となる出張や遠征もキャンセルで厳しい年でした。そこで(少し前のネタになってしまうのですが)2年ほど前に行ったモンゴルの、脇役にしておくには勿体ない魚がいるので紹介させていただきたいと思います。
2021年はフレッシュな遠征記事をお届けしたいなぁ。

モンゴルの超代表的“ゲスト”

そもそもモンゴルへ釣りに行くと言うと、大抵の人は「川なんてあるの?」と訪ねてくることでしょう。延々と乾いた大地と草の揺れる大草原が続くイメージが強い場所ですが、現地の釣りに興味がある釣り人にとってはタイメン(アムールイトウ)ノーザンパイクなど、いわゆる主役級が名を連ねる夢のあるフィールドです。そしてそれらを釣りに行くと必ずと言っていい程釣れてくる、いやむしろタイメンやパイクと切っても切れない関係ともいえる魚がレノックという魚。

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一見何もない広大な大地の、崖を降りたところに高低差の少ない川が広がる

レノックは最大で50cmを超えるサケ科の魚で、食べる人も多い魚ですが、われわれ釣り人にとってはタイメンなどのより大きな魚たちのエサとしての存在感が大きい、いわゆるベイトフィッシュ。しかしこのようなゲスト扱いの魚は、ねらってみると実は結構面白いなんてことを、本命が釣れない日に足元の小魚を釣って遊んだことのある人なら知っているでしょう。タイメンをねらっていても、釣り方によってレノックが釣れることがあります。
そこで、折角なのでライトタックルに持ち替えてレノックをねらってみました。

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この遠征の本命でありモンゴルの代表格であるタイメン
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婚姻色と思われる体色がどこかサクラマスのようでもあり美しいレノック

どこでも役に立つのがライトタックル

どこへ何を釣りに行くに関わらず、遠征や旅行のときに必ずと言っていい程カバンに忍ばせるのがライトタックルのパックロッド。釣りをメインにはできない出張や旅行から、折角普段行けないところに行くのだから、(本命はもっと大きな魚だけど…)何が釣れるのかいろいろ試したい! なんていう贅沢な悩みを全て解決してくれるのがライトタックル、そしてパックロッド。今回もまさにこんなときのために持ってきたロッドをセッティングして川へ。
不思議なもので、タックルを持ち替えるとフィールドを見る目線が変わり、さっきまで釣りをしていた水辺が全く違う場所にすら感じます。味変ならぬ竿変で、欲張りに釣りを楽しみます。

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スタート直後に使えなくなったペスのタックル。イメージ撮影後、しばらくの間ここに置き去りに(笑)

そして旅につきものなのがトラブルです(笑)。この日も同じ竿を持って川へ降りたペスカトーレ中西のリールが2投目か3投目で謎の不具合を起こし、ハンドルが回らなくなってしまいました。なので1尾交代で川を釣り歩きながら、昼間のだらんとした休憩時間を過ごすことにしたのでした。

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ウェーダーを脱いでウェットスタイルで気軽に。水は冷たかった(笑)

コクチマスを追いかけろ

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渓流雑誌風に撮ってみたレノック。脇役にしておくには惜しい美しさ

レノックは和名をコクチマスといい(日本には生息していませんが)、その名の通り口が小さくその顔つきはどこかとぼけているというか、ウグイとヤマメを足して2で割ったような雰囲気。ちょっと大本命になるには精悍さを欠いているのかもしれません(笑)。しかしご存知(?)ニゴイをはじめ、巷ではイマイチ本命にはならない魚をねらうのが大好きな僕にとって、この魚はなんとも「丁度いい」ターゲットなのです。

釣り方は至ってシンプルで、流れのゆるい淵やたまりを中心に、スプーンやスピナーを一度底まで沈めてから巻いてくるだけ。渓流魚を釣るようにミノーをトウィッチしたり瀬を攻めるよりも、シンプルな巻きの釣りの方が反応がよかったです。

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トラウト風に撮影してもやっぱりどこか間の抜けた顔のレノック

バイトはわかりやすく強烈で、ギュン! と竿先を絞るようにルアーをひったくるアタリ方はとてもエキサイティング! しかも飽きずに釣れ続けるものだから、結果的には交代で釣りをするぐらいが丁度よかったのでした。追いかけろ! とばかりに歩く予定でしたが、結構狭いエリアで楽しめてしまいました。

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レノックとペス。40cm前後がアベレージで、流れに乗ったときのファイトは強烈