知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.75さかなって眠るの?

illust_川田一輝

こんにちは!
「春眠暁を覚えず」といいますが、夏眠も秋眠も冬眠も全く覚えてない、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。休日は赤ちゃんくらい寝てます。

先日、5歳の男の子からこんな質問をいただきました。
「かわちゃん、うちで飼ってる金魚が目をつぶって寝てる姿を見たことがありません。さかなって眠るの?」

結論から言うと、さかなだって眠ります。
ただ人間の眠り方とは少し違って、ほとんどの種類がまぶたもないので少し変わった形で休んでいます。
ということで、今回はさかなたちの変わった休み方を紹介しましょう!

へんな寝相派

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まずはへんな寝相派から。
潮流に流されないように海草を咥えて休むアミメハギがいます。
またパジャマオシャレ派と名付けましたが、昼間と夜休んでいるときでは体色や模様が変わるクマザサハナムロチョウチョウウオなんて魚もいます。

むしろ寝ない

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むしろ寝ない! 止まってたまるものか! という魚もいます。
止まるとエラに水が入ってこないので呼吸ができないマグロマサバは、泳ぐスピードを緩めるだけだったり…。眠るというより体をどう休めるか、という工夫なんですね。

……かと思えば、休日の僕みたいにゴロンと横たわる熱帯魚のクラウンローチもいます。
見てると「あれ? 死んじゃった!?」と不安になるんですよね。

そして最後に変わった寝方をひとつ。

安眠を追求した結果…

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安眠を追求するあまり、エラから粘液を出して寝袋を作るさかな、ハゲブダイがいます。
とがった岩肌やサンゴで体が傷つかないように守ったり、寄生虫の侵入を防ぐ役割を持っているといわれています。

 

さかなの睡眠は人間と違って「原始睡眠」といい、20分ほど体を休めるのを1日に何回も繰り返します。まぶたもないので、眠ってるという感じがあまりないですね。
(ちなみにマンボウやサメは油瞼や瞬膜といってまぶたのようなものがあります)

家で飼ってる金魚や熱帯魚が底や物陰でじっとしてるときは休んでるのかもしれませんね。さかなを飼ってる方は、そっと寝てる姿を観察してみるのはいかがでしょうか?

ではまたー!

 

レポーターREPORTER

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態や海の大切さをイラストや歌で伝え、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビの釣り番組や水族館でさかなを解説したり、ラジオDJ・声優としても活躍中。
初の書籍「ツッコミたくなる おさかな図鑑」は重版。SNSのフォロワー数合計50000人以上(2021年現在)
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インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)